「学校つまらない」と言われたとき。学校を楽しくする必要は、ありません【元小学校教師16年】
『学校、つまらない』
夕食のときに、ぽつりと言われる。
いじめられているわけでもなさそう。
勉強も、そこまで困っていない。
友達も、いないわけではない。
でも、楽しくないらしい。
親としては、こう返してしまいます。
「そんなこと言わないの」
「学校は楽しむところじゃないから」
「みんな同じだよ」
言ったあと、
なんか違ったなと思うんですよね^^;
……この場面、経験ありませんか😢
「つまらない」は、毎年決まった時期に増えます
わたしは元小学校教師です。
16年間、担任をしていました。
教室で「つまらない」が増える時期は、決まっていました。
6月・11月・2月です。
理由は、はっきりしています。
行事がないからです。
- 4〜5月:始業式、遠足、参観
- 6月:何もない
- 7月:夏休み前
- 9〜10月:運動会
- 11月:何もない
- 12月:冬休み前
- 1月:始業
- 2月:何もない
- 3月:卒業式・修了式
行事がない月に、教室の空気が沈みます。
これは毎年でした。
だから、「つまらない」と言われたら
まずカレンダーを見てほしいんです💡
6月・11月・2月なら、それは
その子だけの問題ではない可能性が高いです。
ズバリ、「つまらない」はSOSとは限りません
ここが今日いちばん大事なところです。
親が「つまらない」と聞くと、
深刻な意味に受け取ります。
- いじめられているのでは
- 友達がいないのでは
- 勉強についていけていないのでは
でも、そうでないことのほうが多いです。
「つまらない」は、たいてい「楽しくない」という感想です。
そして、感想には対処が要りません。
大人でも言いますよね。
「今日の会議、つまらなかった」
これ、SOSでしょうか。違いますよね^^;
だから、まずやることは
「つまらない」の中身を確かめることです。
SOSかどうかを見分ける、3つの質問
その場で、これだけ聞いてください。
① 「休み時間は、誰といる?」
名前が出てくれば、まず大丈夫です。
「◯◯くんと△△くん」と即答できるなら、
人間関係は成立しています。
名前が出てこない、または
「べつに」「ひとり」と返ってきたら、
そこは見ておく価値があります。
② 「行くのが、いやな時間ってある?」
「つまらない」ではなく「いや」で聞きます。
- 「ない」→ たぶん感想です
- 「体育」「給食」など具体が出る → そこが本体です
時間で特定できると、対処が決まります。
(前に書いた記事と同じ考え方です)
③ 「学校で、いちばんマシな時間は?」
これがいちばん効きます。
「マシ」で聞くのがコツです。
「楽しい時間は?」と聞くと、
「ない」で終わります。
でも「マシな時間は?」なら、
必ず何か出てきます。
- 「図工」
- 「帰りの会」
- 「給食のあとの休み時間」
1つでも出てくれば、その子はまだ大丈夫です✨️
そして、そこが手がかりになります。
だから、学校を楽しくする必要はありません
ここで、はっきり書いておきます。
学校を楽しい場所にすることは、親にはできません。
そして——
担任にも、完全にはできません。
わたしも16年やって、
「毎日楽しい教室」を作れた年は、正直ありません。
35人いれば、
楽しい子と、そうでない子がいます。
同じ授業をしても、届き方が全部違うので。
だから、目標を変えてほしいんです。
「楽しい学校」ではなく「行ける学校」。
「つまらない」と言いながら行けているなら、
それはもう、じゅうぶんなんです。
あくまでも私の考えですが、
小学校の6年間は、楽しむための時間ではなく
「毎日同じ場所に行く」を体で覚える時間でもあります。
そして、それは大人になってから効いてきます^^
家でやること、3つです
✅ 1. 「そうなんだ」で受け取る
「つまらない」に、解決策を返さないでください。
- 「友達と遊べば?」
- 「授業をちゃんと聞けば楽しいよ」
- 「もっと積極的になったら?」
これ、全部いりません。
感想には、感想で返します。
> 「そっか。つまらないか」
それだけ。
そして、そこで会話を終わらせて大丈夫です。
続きは、子どもが言いたければ言います。
言わないなら、それは
言うほどのことではなかったということです☺️
✅ 2. 「マシな時間」を、家で伸ばす
3つ目の質問で出てきたものを、家で使います。
- 「図工がマシ」→ 家で工作の材料を置いておく
- 「本を読む時間がマシ」→ 図書館に行く
- 「給食がマシ」→ 好きな料理を一緒に作る
学校で好きな1つを、家でも触れるようにする。
これをやると、
学校とつながる細い線ができます。
「つまらない」の中に、
1本だけ好きな線が残っていれば、通えます💡
✅ 3. 学校以外に、通う場所を1つ作る
これは、前の記事にも書きました。
「学校がすべて」でなくなると、学校が軽くなります。
- 習い事
- 図書館
- 地域のスポーツ
- 祖父母の家
「ここに行けばいい」がもう1つあると、
学校がつまらなくても、生活が回ります。
そして、これがある子は
多少しんどい時期があっても、崩れません。
教室で見ていて、はっきりそう思いました✨️
「つまらない」が、こう変わったら要注意
感想としての「つまらない」は、心配いりません。
でも、次の形に変わったら別の話です。
- 「行きたくない」になった
- 朝、体調が悪くなる(腹痛・頭痛)
- 休み時間の話が、一切出てこなくなった
- 好きだった教科の話もしなくなった
- 「マシな時間」を聞いても、何も出てこない
とくに最後の1つは、はっきりしたサインです。
1つも出てこないときは、担任に一言伝えてください。
> 「最近『学校がつまらない』とよく言っていて、
> 少し気になっています。教室での様子はいかがでしょうか」
責める形になっていないので、素直に答えてもらえます。
そして、家では見えない情報が返ってきます^^
元担任として、正直に書いておきます
「学校、つまらない」
この言葉を、教室でも何度も聞きました。
そして、そのたびに思っていたことがあります。
それは、正直な感想だな、と。
学校は、45分座って、決まったことをやる場所です。
好きな教科ばかりではありません。
気が合う子ばかりでもありません。
つまらない時間は、実際にあります。
だから、「学校は楽しいところだよ」と言うのは、
その子には嘘に聞こえるんですよね。
わたしがよく言っていたのは、これでした。
> 「全部が楽しいわけないよ。
> 1個だけ、マシなやつを見つけよう」
全部を楽しませようとしない。
1個だけ残す。
これが、16年やって行き着いたところです。
あくまでも私の考えですが、
「つまらない」と言える子は、まだ余裕があります。
本当にしんどい子は、何も言わなくなりますから😢
言われて大丈夫です。
うまく返せなくても大丈夫です。
わたしなんて、16年やって、
自分の授業を「つまらない」と言われたこともありますから^^;
今日、1つだけ聞いてみましょう。
「学校で、いちばんマシな時間は?」
1つ出てきたら、その子は大丈夫です☺️
今日はここまでです☺️✨️
【CTA・1つだけ】
「つまらない」の中身が、担任との相性だった場合。
言われる側を16年やった立場から、
親が絶対にやってはいけない1つと、相談の順番を書きました👇
「先生が嫌い」と言われたとき。親が絶対にやってはいけない1つ(¥500)
https://note.com/kish_bansou/n/nf2320483e807
