早生まれが心配な親へ。差が消える学年は、だいたい決まっています【元小学校教師16年】
『3月生まれだから、しかたないのかな』
同じクラスの子と比べると、
なんとなく、うちの子だけ幼い気がする^^;
「まだ字が書けない」
「体が小さい」
「話がかみ合っていない気がする」
そして、こう思ってしまうんですよね。
「あと1か月遅く生まれていたら、
1つ下の学年だったのに」
……この気持ち、ずっと持っていませんか😢
わたしは、4月生まれと3月生まれを同じ教室で見ていました
わたしは元小学校教師です。
16年間、担任をしていました。
そして——
教室には、必ず両方います。
4月2日生まれの子と、
翌年の4月1日生まれの子。
その差は、ほぼ1年です。
小1なら、
7歳と6歳が、同じ教室にいることになります。
この2人を、毎年見てきました。
だから、実感として言えることがあります✨️
ズバリ、差は本当にあります。小1と小2では
まず、正直なところから書きます。
低学年では、差は確実にあります。
これは、ごまかしても仕方ないので書きます。
小1の4月、教室に入ってきた子たちを見ると
すぐ分かりました。
・体の大きさ
・話を最後まで聞ける時間
・鉛筆の持ち方、線の安定
・友達との距離の取り方
・トイレや着替えの速さ
4月生まれの子のほうが、できることが多い。
これは、事実です。
そして、担任は
そこも把握したうえで見ています。
(4月に配られる名簿には、生年月日が載っています)
つまり——
心配は、気のせいではありません。
でも、ここからが本題です💡
差が消える時期は、だいたい決まっています
16年見てきて、はっきり感じていた順番があります。
体の大きさ → 小5〜6でほぼ分からなくなる
生活面(着替え等)→ 小2で消える
学力 → 小3〜4で消える
精神面(我慢・気持ちの整理)→ 小4〜5で消える
もっとも早く消えるのが、生活面。
もっとも長く残るのが、精神面。
そして、いちばん大事なのはここです。
小4を過ぎたころには、
誰が早生まれかを、担任も忘れています。
本当です。
高学年を担任していて、
「この子、3月生まれだったんだ」
と名簿を見て気づく——
これ、毎年ありました^^;
つまり——
差は、消えます。
問題は、消えるまでの数年をどう過ごすかです。
大丈夫です。
そこは、家でどうにでもなります☺️
いちばんやってはいけないのは、これです
> ❌ 「同じ学年の子と、比べること」
これ、当たり前に聞こえますよね。
でも、無意識にやってしまいます。
- 「◯◯くんはもう九九を覚えたって」
- 「みんな、もう自分で準備してるよ」
この比較は、成立していません。
11か月の差がある子と比べているからです。
大人でいえば、
新入社員と2年目を比べているようなものです。
そして、この比較を続けると
子どもが、こう学習します。
「自分は、みんなより遅い」
これが、いちばん残ります。
能力の差より、この自己認識のほうが長く効きます😢
(そして、こちらは高学年になっても消えません)
代わりに、こう比べてください
⭕ 3か月前の、その子と比べる。
これだけです。
> 「3か月前は、これできなかったよね」
比べる相手を、過去の本人にする。
すると、必ず伸びています。
早生まれの子は、
伸び幅が大きい時期にいます。
だから、この比較なら、いつも勝てます✨️
そして、担任も同じ見方をしています。
通知表の評価は、クラス内の順位ではありません。
その子が、その学期にどれだけできるようになったかです。
(絶対評価といいます)
だから、早生まれで通知表が不利になることは、ありません💡
家でやること、3つです
✅ 1. 学習は「1つ下の学年」から入っていい
これ、罪悪感を持たなくて大丈夫です。
とくに小1〜小2の算数・国語。
つまずいているなら、
前の学年、または前の単元に戻ってください。
理由は単純です。
追いつく必要がないからです。
その子は、あと数年で自然に並びます。
いま無理に学年相応をやらせるほうが、損です。
(「分からないまま進む」がいちばん危ないので)
遅れではなく、順番の問題です。
ここを混同しないでください^^
✅ 2. 「できないこと」ではなく「時間」で見る
早生まれの子でよくあるのは、
できるけれど、遅いという状態です。
- 着替えられるけど、時間がかかる
- 書けるけど、みんなより遅い
- 分かっているけど、答えるのが遅い
これは、能力の問題ではありません。
経験の量の問題です。
そして——
時間は、勝手に短くなります。
だから、家では
「速くしなさい」を言わないでください。
代わりに、時間を測ってあげてください。
> 「今日は3分だったね。この前は5分だったよ」
縮んでいることを、見せる。
それだけで、その子は自信を持ちます✨️
✅ 3. 担任に、一言伝えておく
これ、やっておくと違います。
とくに小1〜小2。
> 「3月生まれで、周りの子より少し幼いところがあります。
> 家でも見ていきますので、
> 学校でも気になることがあれば教えてください」
この一言で、担任の見方が変わります。
正直に書きますが——
担任は、名簿の生年月日を毎回見ているわけではありません。
(4月に一度見て、そのあとは忘れます)
だから、
「この子は遅い」という印象だけが残ることがあります。
先に言っておけば、そうなりません。
そして、担任は
その子の順番を調整したり、声のかけ方を変えたりします。
言うだけで、扱いが変わります💡
「1つ下の学年にすればよかった」と思ったとき
これ、実際に相談を受けたことがあります。
答えは、はっきりしています。
その選択肢は、基本的にありません。
(日本の公立小学校は、原則として学年を選べません)
だから——
考えても意味がないことは、考えないでください。
そして、もう1つ。
早生まれには、いいこともあります。
これ、あまり言われませんが。
・常に、少し上の集団の中にいる
・年上の子と過ごすのが、当たり前になる
・追いつく経験を、毎年している
「自分より上の人がいる環境」に、6年間いる。
これは、あとで効きます。
教室で見ていて、
早生まれの子は、しぶとい子が多かったです。
(できない状態からのスタートに、慣れているので)
これは、実感です^^
元担任として、正直に書いておきます
小1の4月、教室に35人が入ってきます。
そのとき、はっきり見えるのは
能力の差ではありませんでした。
月齢の差です。
そして、わたしは
それを、能力の差だと勘違いしていた時期があります。
若いころは、
「この子は、ちょっと厳しいかもしれない」
そう思ってしまった子がいました。
でも——
その子は、小4で真ん中にいました。
小6では、上のほうにいました。
わたしの見立てが、間違っていたんです。
それから、
低学年の子を「できる・できない」で見るのをやめました。
あくまでも私の考えですが、
早生まれで本当に不利なのは
能力ではありません。
「自分は遅い」と思い込むことです。
そして、それを渡してしまうのは
たいてい、周りの大人です。
だから——
焦らないでください。
待てば、必ず並びます。
16年見てきて、並ばなかった子はいませんでした☺️
心配で大丈夫です。
つい比べてしまっても大丈夫です。
わたしなんて、16年見てきたのに、
若いころは月齢の差を能力だと思っていましたから^^;
今日、1つだけ言ってみましょう。
「3か月前は、これできなかったよね」
比べる相手を変えるだけで、変わります☺️
今日はここまでです☺️✨️
【CTA・1つだけ】
早生まれの子でも、そうでない子でも、
つまずく単元は学年ごとに決まっています。
16年ぶんの実感を、小1〜小6まで学年別にまとめました👇
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