【海外旅行】スペインで知らん人とサッカーみた話
その日、わたしは一人マドリードででかいパエリアを食べていた。
もう1品くらいいけるな…と考えていると、隣のテーブルにいた1人のお姉さんに中国語で話しかけられる。
ごめん中国語わからない!というと、英語に切り替えてくれる。
1人なら一緒に食べようよ!とテーブルを移動させてくれた。
彼女は1人とは思えない品数を注文していた。
彼女は子供が中国にいて、いまはヨーロッパで大学に通っているらしい。なんてすごい人なんだ。
中国も日本も少子化で、子供の教育にお金をかけなければいけない…というような話を拙い英語で(向こうは流暢な英語で)話し合った。
メシを大残しして、彼女がお会計のため店員に話しかける。英語がわからないという。なんで英語わかんねんだよ、と小声で悪態をつく。怖い。
この後ひまだったら出かけない?と誘われ、二つ返事で着いていく。
ふたりで街を散策していると、今日サッカーのセレモニー?のようなものがあるらしい。
(後に調べたらチャンピオンズリーグというクソデカイベントでした)
当日でどうにか行こうよー!と言われ、(そんな簡単にいけるもんなのか?)と思いつつ彼女に着いていく。
なんとか会場にたどりつくが、もちろんチケットはない。
彼女はサッと近くの中国人に声をかけ、チケットの取り方を聞く。行動力の化身である。
ただ、なぜかそのサイトではわたしたちのクレジットカードでは買うことはできなかった。
もはやこれまで…と思ったところ、彼女は次にレアル・マドリードのユニフォームを着てウロウロしてるおじさんに話しかけた。
彼はスペイン語と少しの英語しか話さなかったが、ガチファンであるにも関わらずホンジュラスからマドリードまで来てチケットを持ってないらしい。
ここで彼女の交渉術が出た。
チケットの取り方を教えてあげるから、一旦あなたのクレジットカードで支払ってくれない?と。
そんな詐欺まがいなことを…と傍観していると、意外にもトントン拍子で話がすすみ、なんと3人分のチケットを取ることができた。
初対面の、日本人、中国人、ホンジュラス人多国籍軍の完成である。
3人でウェーイとハイテンションになりながら会場に入る。会場は既に熱気に包まれていた。
デカイ音と光に包まれ、セレモニーが始まる。
順々に選手が紹介されていくが、全然分からない。

ホンジュラス人が、隣で大唾を飛ばしながら説明してくれるのだが、如何せんスペイン語なので理解できない。ごめん。
たまにわたしですら知ってる選手が出てきて、熱狂の渦に巻き込まれる。
これ、詳しかったらめっちゃくちゃ楽しいんだろうな…とサッカーを通らなかったこれまでの人生を悔やむ。
ホンジュラス人は、隣で妻子にビデオコールをして、この熱狂を伝えている。
中国人は楽しそうに自撮りしよー☆と言い、一緒に写真を撮る。
こうしてチャンピオンズリーグが終わり、それぞれ3人は帰路に着いた。
なぜかそのあと、ホンジュラス人から日本語でマイプリンセスとwhat's appがきて、お前妻子いるんじゃないのか、となった。
嫌なオチは着いたが概ねめずらしい経験ができて満足の1日であった。
