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【番外編】和歌山市・アラフォー女子の昼飲み日記 マイシスターと初めての昼飲みで、青ざめた日のこと。

ある日の9月、いつもの昼飲み相棒・友人Mさんではなく、
マイシスターとふたりで「初めての昼飲み」に出かけました。

「レモンサワー60分 500円飲み放題」の焼肉屋さんから始まった、ちょっと特別な姉妹時間。
ところが、ふとした瞬間に、
楽しかった空気が一気に青ざめていくことになります。

今日はそんな「マイシスターとの昼飲み・番外編」を、
本編につながる前日譚のような気持ちで、途中まで綴ってみようと思います。

そんなふうにして始まった、ある日の9月の昼飲み。

この日の相棒は、いつもの友人Mさんではなく、マイシスター。
……昭和な呼び方ですよね。
自分でもそう思います。

でも、なんとなく、
「妹」よりもしっくりくるのが、マイシスター。
なので、ここではそう呼ばせてください

ちょうどマイシスターの誕生日月。

本来なら、毎年恒例の「母プロデュース・誕生日会」があるはずだったのですが、
その年は母の仕事がとても忙しく、誕生日会は泣く泣く中止に。

その代わりに、母がホールケーキを家まで届けてくれたと聞いて、
「アラフォーになっても、こうやってお祝いしてくれるのって、やっぱり嬉しいよね」
なんて話をしながら、ふたりでしみじみしていました。

それでも、どこかぽっかり穴があいたような、
少しだけさみしそうな表情をしているように見えたマイシスターを見て、
私は思わず、こんな提案をしていました。

「じゃあさ、今年は私と昼飲みに出かけよっか。せっかくやし、姉妹で初めての昼飲みってことで。」

そう伝えると、マイシスターの顔がふわっと明るくなって、

「え、いいやん。それ、行ってみたい!」

と、即答。

こうして、「マイシスターと初めての昼飲み」が決まりました。

マイシスターとはこれまで、誕生日会で家飲みをすることはあっても、
ふたりでお店に飲みに出かけることは、ほとんどありませんでした。

だからこそ、この日は私にとっても、少し特別な一日になりそうな予感がしていました。


レモンサワーのサーバーに心を奪われた、1軒目

1軒目に選んだのは、
テーブルにレモンサワーのサーバーが設置されている焼肉屋さん。

「レモンサワー60分 500円 飲み放題」という、
聞いただけでワクワクしてしまうキャッチコピーに、
一番心をつかまれていたのは、他でもないマイシスターでした。

普段の私は、ほとんどビール一択なのですが、
この日ばかりは完全にレモンサワーモード。

最初の一杯だけビールで乾杯して、
あとは、ふたりでせっせとサーバーからレモンサワーを注いでは飲んで、また注いで。

「これ、完全に元とってるよな…?」
「むしろ、お店の人に申し訳ないレベルで飲んでるよな…?(笑)」

なんて笑いながら、
暑い日のレモンのさっぱりしたおいしさに、すっかり夢中になっていました。

私のお気に入りは、「カタリバハラミ」と「ごはんがすすむカルビ」。
マイシスターは、「和牛とろけるロース炙りユッケ」にすっかり心を奪われていて、

「これ、ほんまにとろけるなあ…」と、
目をキラキラさせながら食べていました。

「またここ来たいね」

そんな会話をしながら、
姉妹でこんなふうに昼間から飲みに出かけられること自体が、
私にとってはひとつの「ごほうび時間」のように感じていました。


2軒目へ。タクシーで向かった鶏料理のお店

1軒目をあとにして、次は「鶏料理が食べたいなぁ」となり、
鶏肉がおいしいお店へ行くことに。

本当ならバスで行ける距離だったのですが、
ちょうど良い時間帯のバスがなく、
この日の帰宅時間が「19時ごろ」と決まっていたこともあり、
待ち時間が少しもったいなく感じてしまって、
JR和歌山駅からタクシーで向かうことにしました。

距離はおよそ3km。
料金は1,300円弱くらいだったでしょうか。

「たまにはこれくらいの贅沢も、いいよね」

そんなことを話しながら、
窓の外の景色を眺めつつ、タクシーに揺られていました。

お店に到着してからも、
この日はなぜかビールに戻らず、私はレモンサワーを選びました。

1杯目は期間限定の「炭のレモンサワー」。
見た目が真っ黒でインパクト大なのですが、
飲んでみるとすっきりとしていて、思いのほか飲みやすい。

2杯目は、オーソドックスなレモンサワー。

自分で焼きながら食べる鶏肉との相性もよくて、
ついついグラスが進みます。

「こういう出会いがあるから、やっぱり昼飲みって楽しいよなあ」

なんて話しながら、
姉妹で過ごす時間を、ゆるりと楽しんでいました。


私のひと言で、空気が変わる

炭のレモンサワーを飲み終えて、
2杯目のレモンサワーをちびちび飲みながら、
マイシスターと他愛もない話をしていたときのこと。

ふと、何気なくカバンの中をゴソゴソとした瞬間、
胸の奥を、ひやっとした感覚が通り抜けました。

「あれ?スマホ…どこ?」

もう一度、落ち着いてカバンの中を探してみる。
別のポケットも確認する。
椅子の上や足元も、目で追っていきます。

それでも、どこにも見当たりません。

「え、ちょっと待って。どこで落としたんやろ…?」

さっきまでレモンサワーでほぐれていた心と身体が、
一瞬でキュッと冷たくなっていくのを感じました。

目の前で様子を見ていたマイシスターが、
「どしたん?」と心配そうにのぞきこんできます。

「…スマホが、ない。」

その一言を口にした瞬間、
ようやく事の重大さが、じわじわと、じわじわと、
現実味を持って押し寄せてきました。


この日は、お店を任されていた息子さんが、
スマホの探し方をとても丁寧に教えてくださいました。

本当に、あのときの私は焦りと青ざめで、
自分で冷静な判断ができていなかったので、
あの一言一言に、心から助けられました。

マイシスターのスマホを借りて、
位置情報などを確認しながら調べてみると、
どうやら、さっき乗ったタクシー会社に私のスマホがあるらしい、ということが判明。

「よかった…きっと、無事のはず。」

少しだけホッとしたものの、

もし次に乗った方が、持ち去ってしまっていたらどうしよう。
無事に手元に戻ってくるんやろうか。

そんな心配事が、頭の中でぐるぐると回り始めて、
考えれば考えるほど、頭の中が真っ白になっていきました。

それでも、「ここに行けばきっとスマホと再会できる」と信じて、
マイシスターと一緒に、急いでタクシー会社へ向かうことにしました。


…ようやくたどり着いたタクシー会社は、まさかの無人。

その日の業務はすでに終わっていたようで、
中には誰の気配もありません。

がらんとした事務所を前に、思わず立ちすくんでしまいました。

「え、どうしよう…」

まだ夕方なのに、タクシー会社がもう終わっているなんて、
正直、想像もしていませんでした。

まさかの、まさかです。


ここから先、
私たちはスマホと再会できたのかーー

そして、あの日の出来事から
「これからは、こうしよう」と心に決めたこと──。

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