本の紹介と解説【リセット】
みなさんこんにちは!喫茶店BALです!
本日の本紹介と感想は、垣谷 美雨さんが書いた【リセット】です。
タイムスリップ系の話が自分は好きなのでとっても面白かったです☺️
ぼんやりした不安と不満を抱えながらも、平凡に暮らしていた三人の女性が、突然、高校時代にタイムスリップさせられてしまう。
"未来の想い出"がリプレイされる毎日は、彼女たちの意識を少しずつ変えていく。
そしていま、再び新しい人生へ!
人生は変えられるかもしれない……長編if小説。
登場人物紹介
主な登場人物は三人。
香山知子は子供が二人いる専業主婦。亭主関白な夫に不満を抱えながらも言葉にできない性格で、高校時代は女優になることを夢見ていた美貌を持つ女性です。
黒川薫は副部長職のキャリアOL。頭は切れるけど服のセンスはいまひとつで、結婚していないことを親から責められ続けています。
赤坂晴美はバイト掛け持ちの独身女性。高校時代に妊娠して中退し、結婚後はDVを受けて離婚。小さなワンルームで細々と暮らしています。
三人の関係がリアルすぎる!
この三人、実はお互いに嫉妬し合っているような絶妙にリアルな仲なんです。
居酒屋では晴美が薫に「成功している風」に嘘をついたり、知子は周りから羨ましがられているけれど本人は二人が羨ましかったり……。まさに「隣の芝生は青く見える」状態で話が進んでいきます。この女性同士のヒリついた会話が、本当にリアルだなと感じました🤔
いざタイムスリップ!
そんな三人が居酒屋で、メニューにあった「高校3年生」を注文したことで、記憶はそのままに高校時代へタイムスリップしてしまいます。
知子はなぜ当時大学に行かなかったのかが明かされていき、あの手この手で大学進学を目指します。その途中で母親のお金の悩みなど、当時は知らなかった事実が次々と明らかになっていく場面は読んでいてリアルな重さがありました。
また結婚するはずだった旦那が家を訪れ「薫に告白された」と得意げに話す場面では知子が激怒!現世では独身だった薫が当時好きだった旦那にラブレターを送っていたというわけです。いい気になっている男性と激怒する女性の構図がなんともリアル😓
晴美は再婚してお金の悩みからは解放されたかと思いきや、新たな悩みが生まれてきて……
皮肉な展開!
面白いのは、タイムスリップしても三人の関係性が全く変わらないところです。
嘘をついたり嫉妬したりというやり取りが、別次元でも繰り返される皮肉な展開が見事でした。
さらに三人は「またあの居酒屋に行けばやり直せる」と、その店ができるまで待とうとするのですが……ラストはネタバレになるので伏せておきますね😑
まとめ
女性三人の会話のリアリティはもちろん見どころですが、薫と知子の旦那との関係性も非常に興味深いポイントでした。
また、知子の旦那側は、知子がタイムスリップしてきていることを(当然ですが)知らないという構図も物語のスパイスになっています。
現代の私たちの問題にも通じると感じたのは、晴美が別の人と再婚した際に生まれた子供のエピソードですね。
三人がいったいどんな結末に辿り着くのか🤔
タイムスリップ系が好きな人なら、最後まで一気に楽しめる内容です。
ぜひ読んでみてください!😊
