blender 「5.1」 のちょっと便利な新機能
blender 5.1 がリリースされました。多くの機能の速度向上と安定化が図られ、機能の追加や改良が行なわれたようですが、そのなかで、個人的にちょっと便利だと思った新機能を3つ紹介します。
環境 Blender 5.1 , Mac Mini M1 OS 14.4
面の中心にスナップ
これまでも、スナップツールで面上にスナップすることはできたが、面の「中心」にスナップできる機能が加わった。ちょっと便利。
たとえば、下のような 2オブジェクトを用意。

スナップツールをON
スナップベースは「中心」、スナップ対象は「面の中心」に変更

ここでは、チェス駒オブジェクトを選択し、G キーを押し移動
移動させたい場所にオレンジのマーカーが出るまでカーソルを移動し、クリックで確定

Shift + D で複製し、同操作も可能。速くて便利。

スナップツールは他の編集モードなどの操作にも影響があるので、操作後はOFFに戻しておいたほうがよいだろう。

「ターゲットに回転を揃える」を有効にすることで、面の向きに対象をスナップさせることもできる。
なお、注意点として、スナップ位置は、オブジェクト原点が基準になる。上の例では、チェス駒オブジェクトの原点は底中央。

面上にオブジェクト複製
すこし似ているが、アウトライナーからオブジェクトをドラッグ&ドロップすることで、既存のオブジェクトの面上(なにもない場合は、ワールドの上下中央)にスナップ複製できるようになった。


以前はアセットオブジェクトでは可能だった機能。床やテーブルオブジェクト上にぴったりと置きながら複製できて、ちょっと以上に便利かも。
とくに、この機能では、オブジェクト原点位置は底にある必要はない。また、上述のスナップモードを有効にしていれば、合わせ技で、面中央や特定の頂点上にスナップ複製できる。
限定ループセレクト
モデリング中で、使わないことはないくらいのループセレクトだが、ときどき、そこまでループしてほしくない、というケースがあった。
たとえば、下のようなループセレクトの内、右の半分だけセレクトしたい、という場合。

これまでもいくつか方法はあると思うが、もっとも普通なのは、 Control(Ctrl)+ クリックだろう。

ただ、最短距離での選択なので望むような選択にならないことも多いし、頻繁に同じような操作をする必要がある場合はすこし面倒だ。そこで、あらかじめ、境界を、UV>シームをマーク でシームを付けておく。

ループ選択し、画面左下のプロパティ画面で、面ループの区切りに「シーム」を選択。

面ループでは、シャープを付けた辺、あるいは、異なるマテリアルを適用した境界を「区切り」とすることができる。

わたしの場合、あまり頻繁に必要なケースが出てこないが、おぼえておくと、なにかのときに便利だろう。
レイキャストノード
シェーダーノードに、レイキャスト(Raycast)ノードが追加された。すこしややこしいノードなので、詳細については別記事で紹介したい。とりあえず、これは使える、と思った利用法のみ紹介する。
現状の理解では、Cyclesのみ正しく動作する。
たとえば、2オブジェクトを作成し、マテリアルを適用、シェーダーノードで下のようなノードを組んだ。



ノードのロジックについては現状でよくわかっていない。ともあれ、スケールノードのスケールの値と、レイキャストの長さの値によって、中心(0.0)と周縁(1.0)に異なる出力値が得られることがわかる。
なお、球状のオブジェクトであれば、これまでも、レイヤーウェイトノードで同様の値を得ることはできたが、それ以外の形状では同様の値を得ることができなかった。


この点、新ノードによる操作では、球状以外の形状でも、中心と周縁エリアを別に取得しやすくなっている。
もちろん、カラーランプノードで、着色が可能。


中心と周縁に別マテリアル(赤のプラスチック状と、ガラスマテリアル)を割り当てた場合。


レイキャストからの出力を利用したごく一部の例に過ぎないが、なにかに使えそうではある。Blender公式ページにもあるように、ノードの工夫によっては、レントゲンのような表現に用いたり、と活用の幅は広そうだ。
リリース直後なので、現状ではやや動作が不安定で、影が不自然な方向に出るなどの課題点はあるかもしれない。
まとめ
個人的に、使えそうな一部のみ紹介してみました。スナップ機能は今後も使いたいと思っています。5.1の詳細については、公式をご覧ください。
