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blender 4.5 EEVEE 影 プロパティ

EEVEE には、ライトによる影を調整するための設定値が数多くありますが、それぞれがどのような機能をもつのかすこしわかりづらい面があります。そこで、ここでは EEVEE の影関連の各プロパティについてまとめてみました。


環境 Blender 4.5.0 , Mac Mini M1 OS 14.4



セットアップ


下のようなオブジェクトを作成し、ポイントライト(パワー 400)を設置した。

レイトレーシング ON 必須ではない。
レンダリング

なお、ビューポート時の動作負担の軽減のため、ビューポートでの表示品質は、レンダリング時よりも低く設定されている。動作はやや重くなるが、どちらも同じ品質にするには、ビューポートのサンプル数を、レンダーのサンプル数と同じに揃え、ジッターシャドウを ON にする。

ジッターシャドウ機能は、レンダリング時では常に ON になる。

ポイントライトの影がすこしシャープ過ぎるので、半径を 0.3 とし、影がソフトになるよう変更。

レンダリング後

デフォルトのままでも、ある程度の品質は確保されているが、すこしノイズが気になる。これを改善してみよう。



レンダープロパティ


サンプル数 - Samples

レンダー > サンプル数 を上げる。当然、影を含めた全体的な画質が向上する。

レンダリング 左 : サンプル数 16 右 : サンプル数 256 ノイズが軽減されている

以降の操作も同様だが、品質の改善につながる値の変更は、ほぼかならずレンダリング時間が長くなることとの引き換えになる。

影 > ステップ - Step

ステップは、値が大きいほど、光がどの位置でオブジェクトに当たったかの、いわば衝突判定が精密になる。

どちらもサンプル数 64 左 : ステップ 6 右 : ステップ 12

レイ数 - Rays は、間接光の多い、閉じられた部屋のなかのシーンでは値を上げることで品質の向上につながるだろう。ここでは効果が認められなかった。
また、解像度 - Resolution は、デフォルトで最高品質なので、通常は下げる必要はあまりないだろう。


ライトプロパティ


ライトプロパティ(ここではポイントライト)にも、影に対する設定値がある。

影 > ジッター

左 : デフォルト 右 : ジッター ON オーバーブラー 10%

ソフトな影の周縁部のにじみの処理をより精密に行い、サンプル数が少ない場合の、ノイズの軽減にもつながる。

影 > 解像度を制限 - Resolution Limit

左 : 解像度を制限 0.2 右 : 解像度を制限 0.001

シャドウマップの解像度を設定する。上のような細かな影にとくに有効だろう。値が小さいほど精密になるが、メモリを多く消費する。

上 : デフォルト(1.5秒) 下 : 各高品質設定を適用。(7.2秒)


レンダリング時間は長くなるが、品質の十分ではない影については、適宜、必要な設定の変更を行い、影の品質を上げることができる。

なお、ここではポイントライトを使用したが、スポットライト、エリアライト も同様のアルゴリズムが適用されているようで、上の設定変更がほぼ同様に反映される。



サンライト


サンライトの場合、ポイント、スポット、エリアライトとはやや異なるアルゴリズムが採用されているようで、設定値の変更の反映結果が異なる。

太陽光なので、通常、シャープな影がほしいが、現状の EEVEE  では、品質的にすこし問題があるようだ。

サンライトの「角度」を値を大きくしたり、影 > フィルターの値を上げることでソフトにはできるが、なぜかかんぜんにシャープな影をつくるのがむつかしい。

デフォルトのサンライト。左 : デフォルト 右 : 高品質化適用

右は、上述のサンプル数、ステップ等の高品質化オプションをほぼすべて適用したバージョン。ある程度品質は上がっているが、どうしてもラインのジャギーがかんぜんにはとれない。

このため、かんぜんにシャープな影がほしい場合は、サイズを小さくしたポイント、エリアライトが適しているかもしれない。

上 : サンライトのみ 下 : エリアライト(サイズ 0.1)+ 環境光(30%)


まとめ


現状では、EEVEE の影の高品質化にはやや細かな設定が多く、すこしわかりづらい面もあるかもしれません。あくまで、リアルな影をつくるには、とくに設定の調整が必要ない cycles が適しているといえます。

ただ、EEVEE の性能も進化し、以前のバージョンに比べ、デフォルトの設定でもある程度の品質は確保されていますので、必要な場合に、上のオプション値を適用してもよいでしょう。参考まで。



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