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YOASOBIの変化について

久しぶりのnote記事。社会人になり、まとまった時間が取りづらくなったなかで、今回この記事を書こうと思ったのは、私が推し続けているYOASOBIが変化していっている様子なのが気になったというところである。

今回は、YOASOBIが変化していると感じたところを振り返りながら、今後のYOASOBIについて考察していきたい。

なお、あらかじめ断っておくが、私がYOASOBIに対して、熱が冷めたとか、今の姿に批判的とかそういったことは全くない。
ただのYOASOBIファンの独り言と思いながら読んでくださると幸いだ。


『アイドル』のリリース


今振り返ると、変化の予兆は2023年にリリースした楽曲『アイドル』からであったかなと思う。

アイドルは『推しの子』アニメ化にあたって、1期の主題歌として書き下ろされた楽曲。この曲は日本国内のみならず、世界中で大ヒットを記録し、今やYOASOBIの代表曲となっている。
アニメの主題歌とはいえ、YOASOBIの楽曲であるため、もちろん原作小説があり、楽曲と小説を比べると、納得感のある歌詞が書き上げられており、さすがAyaseさんといったところだ。

そのなかで私が今回注目したのは、アイドル以降のリリース曲である。アイドルの後に出した曲をまとめてみた

・勇者(アニメ『葬送のフリーレン』1期OP主題歌)
・Biri-Biri(『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』インスパイアソング)
・HEART BEAT(NHK「YOASOBI 18祭」テーマソング)
・UNDEAD(アニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』ED主題歌)
・舞台に立って(NHK2024 スポーツテーマ)
・モノトーン(アニメ映画『ふれる。』主題歌)
・New me
・PLAYERS(プレステ30周年記念)
・Watch me!(アニメ『ウイッチウオッチ』1期OP主題歌)
・劇上(ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこのあるのだろう』主題歌)
・アドレナ(アニメ『花ざかりの君たちへ』OP主題歌)
・BABY(アニメ『花ざかりの君たちへ』ED主題歌)

以上を見てみると、ほとんどがアニメ主題歌などテレビ関係のタイアップであり、純粋に「小説を音楽にする」楽曲は『New me』ぐらいである。

これは『アイドル』が楽曲として大成功を収めた結果、アニメコラボがYOASOBI成功の秘訣であるとされ、その結果、アニメなどの主題歌が多くなり、結果的に「小説を音楽にする」機会が減ってしまっていると考えられる。

また、『アイドル』リリースと同時期に『セブンティーン』もリリースしている。

『セブンティーン』は、「はじめての」企画の4作目で、これはまさしく小説を音楽にしている楽曲だが、結果的にはアイドルの方がヒットしている。

これらの理由で、YOASOBIは、アニメなどのタイアップを中心とする方向に舵を切ったのではないだろうか。

バンドメンバーの変更

YOASOBIは結成当初より、ライブのバンドメンバーを
ギター:AssH(現ASH)
ベース:やまもとひかる
キーボード:ミソハギザクロ
ドラムス:仄雲
の4人で固定してきた。

超現実 京セラドーム大阪Day2より

代打メンバーでギターにグッチ君だったり、ドラムスにアマタツさんが入ったりしていたが、2024年の5周年ドームライブ「超現実」東京ドームまでは、ほぼこのメンバーで回している。

それが、この「超現実」以降、変化が起きた。ギターのASHさん以外のメンバーが予告なく変更となったのだ。

新メンバーお披露目は、「超現実」アジア公演からで、メンバーは
ギター:ASH
ベース:森光奏太
キーボード:長崎祥子
ドラムス:大井一彌
が中心となっている。このメンバーを中心にホールツアー「WANDARA」も完遂し、今やこのバンドメンバーがYOASOBIのスタンダードとなっている。

新バンドメンバー

これは、YOASOBIが今後、音楽ユニットとしてではなく、バンドとして、さらに成長していくための布石なのではと考えている。

新バンドメンバーは、より個性が強く、力強い音色を奏でるという印象がある。ライブで新たなYOASOBI像を見せていくために、バンドメンバーの変更は必要なことだったのだろう。

なお、個人的には、旧バンドメンバーに対する思い入れもあるし、『アドベンチャー』でのひかるちゃんとりらちゃんのカチューシャの演出や、ザクロさんの『セブンティーン』の笛などは、ライブで再びお目にかかりたいなとは思っている。

ソニーミュージック・屋代陽平氏の異動

何気に一番影響が大きかったのが、YOASOBI結成の立役者、屋代さんの異動であると個人的に感じている。

屋代さんは、元々ソニーミュージックで小説投稿サイト「monogatary.com」を運営していたが、そこで優秀な賞を取った作品を楽曲化しようということでYOASOBIを立ち上げた人物の一人である。

つまり、Ayaseさんとikuraちゃんを引き合わせ、YOASOBIができたのもこの人の力が大きかったと考えられる。

YOASOBI結成後は、マネージャー兼公式ツイッターの運営者として、時におもしろく、時に真面目にYOASOBIを支えてくださっていた。

その屋代さんが2025年3月に異動となり、YOASOBIチームから離れて以降、YOASOBIには少しづつ変化が起きていると私は感じている。

特に感じるのが「小説を音楽にする」という一面が薄れてきているという点である。先ほど挙げたように「アイドル」リリース以降、テレビ関係のタイアップが増えたのも要因の一つだが、過去の発言をさかのぼると、「小説を音楽にする」というこだわりを一番強く持っていたのが、屋代さんであったように感じる。

実際、「monogatary.com」を運営していたのは屋代さんであるし、YOASOBIを立ち上げる際に「小説を音楽にするユニット」としたのも彼である。

また、屋代さんの異動後、現在まで「monogatary.com」の作品から楽曲化されたものは一つもない。

これらから、屋代さんがYOASOBIチームを離れたことは、YOASOBIが「小説を音楽にするユニット」としての色が薄れてしまう要因の一つとなっていると考えられる。

キービジュアルの変更とファンネームの制定

これは、少し衝撃的だったが、2026年の年始、突如として新しいイラストビジュアルが発表され、Xのアイコンも変更された。

前のビジュアルが黒ベースだったのに対し、新しいビジュアルは白ベース、また、新しいビジュアルにはAyaseさん、ikuraちゃんが中心に描かれたものとなっている。


旧ビジュアル
新ビジュアル

私はこれに対し、少し違和感を持っている。まだ、新しい方に見慣れていないというのもあるが、前のビジュアルは夜らしく黒で、電飾の前で女の子が座っているビジュは、YOASOBIの代名詞的なところもあり、ライブ会場で電飾が飾られた際には、そこの前に座ってキービジュを再現する人も多かった。

ikuraちゃんも実際再現されている

この代名詞的なもの捨ててまで、新しいものを取り入れる必要があったのかは私自身疑問に感じているところではある。

ただ、何年か前に旧キービジュアルを描いた古塔つみ氏のイラスト盗作疑惑問題があり、それを鑑みてのキービジュ変更というのは理由として挙げられるのかもしれない。(それだとしたら、かなり遅い気はするが)

また、時系列は前後するが、YOASOBIのファンネーム「YOA’s」が制定されたのも私としては少し疑問に思うところがあった。

というのも、Ayaseさんは当初、ファンネームは作らないと公言しており、その理由として内輪ノリみたいなのは好きではないからという理由を挙げている。

いつ、どのタイミングでこの方針を変更したかはわからないが、内輪ノリが発生するリスクを取ってまで、ファンネームを作ったのはなぜなのだろうか。

これらのように、曲以外のビジュアル面でもYOASOBIには変化が見られ、結成当初のYOASOBIとはイメージが変わってきているという印象である。

変わらないで欲しいもの

ここまで、YOASOBIの変化について少し語ってみた。YOASOBIの変化については全く否定的というわけではなく、新しいものが注目される音楽業界で生き残るためには必要な変化もあるだろう。

実際、賛否は置いておいて、今大人気のバンド「Mrs.GREEN APPLE」も当初はバンドとして売り出していたが、メンバーの離脱、活動休止などを経て、アイドル売りに変化したようなこともあった。

YOASOBIも結成から5年以上が経過し、変化が必要になってくる時期なのだろう。それ自体は良いことであると思うし、ここまでの変化の中でまったく許容できないというものはない。

一方で絶対に変えないでほしいところが
「小説を音楽にするユニット」
という肩書き、体裁である。

私は、小説の世界観を曲に落とし込み、納得させるYOASOBIの楽曲に心酔し、YOASOBIを応援していこうと決めた人間である。
最近の曲は、そのような納得感が薄れてしまっているところがあるが、それでも、原作から読み解いて、楽曲から納得と感動を与えられている場面はよくある。

これは、Ayaseさんの言葉の使い方の上手さであるし、それを、何色にでもなれるikuraちゃんの声が引き立てて、YOASOBIが出来上がっていると考えられる。

つまり、原作小説がなくなってしまえば、YOASOBIそのものの定義が揺らぎ、何をコンセプトに活動しているのかわからなくなってしまう。

実際、CreepyNutsとコラボした「ばかまじめ」は、原作がないためYOASOBIの名を使わず、Ayase×幾田りらとして出している。
このように、そこの切り分けをしっかりしていたYOASOBIがここで原作のない楽曲を出したら、それはもうYOASOBIではないといえるだろう。

YOASOBIが「小説を音楽にするユニット」という肩書きは絶対に捨てるべきではない、変わってはいけないところであると私は考えている。

旅する本屋さん YOASOBI号
小説を音楽にするYOASOBIの代名詞のひとつと言える

最後に

ここまで、YOASOBIの変化について、長々と語ってきた。きっと、私以外にもYOASOBIの変化について思うところがある人もいるだろう。

私は、変化を受け入れるかは人それぞれだし、変化に疑問を持つ人間を排除し、盲目的に応援するというのも少し違うのかなと思う。

好きであるからこそ、違うと思うところには疑問を持つ。それを受け入れられるような風潮であってほしいと私は思う。


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