外に探していた心地よさが、家の中にあった― カフェ通いが減った、二拠点生活の変化 ―
カフェから、家へ。二拠点生活で少しずつ変わった日常
山口県での二拠点生活が始まって、暮らしが少しずつ変わってきた。
最初は、とにかく「住める状態にする」ことが最優先だった。
古民家なので、必要最低限の修理を業者さんにお願いし、とりあえず生活できるように整える。
そこから先は、自分たちの手で少しずつリフォームを進めていった。
一部屋ずつ使える空間が増えるたびに、暮らしの幅も広がっていく。
最近では洋間が完成し、趣味のためのスペースができた。
以前なら「時間があったら外へ行こう」となっていたのに、今は「家で何をしようか」と考えることが増えた。
気候も良くなってきたので、庭にはガーデンセットを置いた。
外で食事をしたり、お茶を飲んだり、ときには本を読んだりする。
風の音や鳥の声を聞きながら過ごしていると、それだけで満たされる時間があることを知った。
居住空間が広がるにつれて、インテリアも少しずつ自分たちらしく整えている。
この山口の家は、「美術館のような家」にするのが目標だ。
今まで集めてきたもの。
前の住人の方から譲り受けたアンティーク家具や雑貨。
それらを、できるだけシンプルに配置して、一つ一つの存在感が活きるように飾っている。
「たくさん置く」のではなく、余白を作りながら、その物が持つ空気を楽しむ。
そんな空間に少しずつ近づいてきた気がする。
家が整って、リラックスできる場所が増えると、不思議と外へ出る回数は減っていった。
福岡にいた頃は、ほぼ毎日のようにカフェへ行っていた。
けれど今では、週に一度行くか行かないかくらい。
それでも、今の暮らしの方が満たされている気がする。
外に「心地よさ」を探しに行かなくても、家そのものが、少しずつ自分たちにとって心地よい場所になってきたからかもしれない。
