小論文の先生の見つけ方
共通テストが終わり、私立大学では一般入試が始まり、高校3年生にとっては「1月末」からの約1か月間は入試の季節です。
一方で、現高校2年生の「総合型選抜」の出願は、わずか「8か月後」に始まります。
「1月末」の「8か月」前とは「6月末」です。
つまり、「総合型選抜」を目指す人にとっての「今日」は、「一般入試」を目指す人の「夏休み直前」ということになります。
これはもう焦る時期です
では、何かから取り組むべきなのでしょうか?
「総合型選抜」の入試には「小論文」が課せられます。
「小論文」は立派な受験科目であり、「英語」や「数学」と同じであり、それに取り組む時間は「8か月」しかありません。
ならばまずは「小論文」です。
学校には英語や数学の先生はいても「小論文」の先生はいません
一般的に、担任の先生に、
「小論文ってどの先生に教えてもらえばいいですか?」
なんて聞くとこんな返答が多いはずです。
「国語の〇〇先生にお願いしてこい」
先生も生徒も保護者も、なんだかそれが当たり前だと思っています。
しかし「小論文」は「国語」ではありません
「小論文」とは、「批判的思考力」や「論理的思考力」を問われるものです。
もちろん「国語」の先生が、他の先生に比べて「批判的思考力」や「論理的思考力」に優れているならいいのですが、
なんとなく、
「国語の〇〇先生にお願いしてこい」
では、困りますよね。
例えば、どの先生でもこんな指導は困ります
「まず、筆者に意見にYesかNoかを決めろ」
「できればYesのほうが書きやすいぞ」
これがなぜ困るのかと言えば、そもそも「小論文」ではなくなるからです。
これではまるで「コピペ」であり、しかも中身はありません。
大学の先生が嫌う「コピペ」です。
「小論文」とは「仮説」(自分の考え)を述べるものであり、さらにはその「仮説」を「論理的」に証明しなければなりません。
その「仮説」を導き出すためにはマインドセットが必要であり、
「あなたの考えを述べなさい」
と問われているのに、
筆者の意見にみんなでYesで書いていれば、
「みんな同じことを書いている」
になってしまいます。
そうなると
「絶対に誤字脱字をするな」
「最後まで文字を埋めろ」
といった「見栄え」ばかりを気にした形だけの「小論文」を書かせるようになってしまいます。
これでは「作文」にすぎません。
もちろん「文章力」は大事です。
しかし、これはいわゆる「論文構文」を使用すればいいのであって、大切なのは「仮説」があり、「証明」することによって、その「仮説」に対し、読む人から「共感」や「支持」をえられるかだと思います。
小論文指導は「国語の先生だからできる」わけではありません
もちろん、「国語」の先生でも、自分で考え、極めて批判的思考力に優れ、さらには論理的な思考力の持ち主の方もいらっしゃいます。
しかし単なる「描写」(つまりは作文)指導か、誤字脱字チェック、表現直し、接続詞の訂正など「文章直し」になってしまえば小論文的な思考力の育成にはつながりません。
ましてや、しばしば学校で開講される小論文集団講座で、
「お手本どおりに書いてみよう」
「1か月後に添削して返却」
なんて論外ですし、「コツ」があるとか、「テンプレ」で書こうなんていうのはもってのほかです。
つまりは、
「ついでに添削しましょうか」
「とりあえず書いてこい、添削してやる」
なんて軽々しく小論文の指導はできないと思います。
では小論文の先生はどうしたら見つけることができるのでしょか?
なにより、まずはその先生と「対話」することです
「小論文とは何か?」
「書くためには何が必要か?」
そのことを先生に直接、「対話」して質問することです。
その答えに、あなたが「支持」や「共感」を持つことができなければ、先生は「支持」や」「共感」につながる小論文を書く指導はできません。
だからこそ指導が「添削」中心ではなく、「対話」中心であることが非常に大切です
もし可能であれば、指導の「対話」を録音し、自宅で聞き直す、そんなことができる指導をしてくれる先生はとても良いと思います。
もうひとつあります。
それは「再現性」です
数学や英語の先生は、わからない問題があって質問に行くと、「初見の問題」を目の前で解いてくれます。
そしてわかりやく説明してくれます。
つまり問題へのアプローチを目の前で再現してくれるのです。
しかも短時間です。
これが「再現性」です。
先生を試すようで気まずいですが、「初見の小論文の問題」を持参し、目の前で先生にアプローチを再現してもらい、「仮説」を導き出す超越法や定義法などのマインドセット、さらに「証明」の論理をその場で構築してもらい文章化してもらう。
むろん、生徒よりも短時間にです。
英語や数学の先生なら、きっとやってくれます。
この過程に「支持」や「共感」を持てるかです。
つまりは小論文を指導できるとはそういうことです
近年、国公立大学の前期日程、後期日程でも小論文を課すところが増えています。
受験生には、「ついで」的に小論文を指導してもらう選択もあるかと思います。
しかし、英語なら英語の専門の先生、数学なら数学の先生に指導をしてもらったほうがいいように、小論文を「ついで」の指導はいかがなものかと思います。
高校2年生の皆さん
「総合型選抜」の入試まで「8か月」。
さらには前期日程の入試まで「1年」です。
今年の受験生は「数週間」です。
高校生の皆さんにとって、この文章が、良き指導者との出会い、良き指導を受けることに繋がるヒントになればと思います。
今後も、小論文に関する情報を書いていこうと思います。
頑張ってください。
