内張り装甲とスポールライナーの区別がつかなかった防衛省とJSF君
2009年に月刊コンバットマガジンに寄稿した増加装甲に関する記事です。防衛庁(当時)の技術研究本部が内張装甲とスポールライナーの区別がついていなかったことを書いています。権威主義者の自称軍事評論家のJSF君たちは技本が正しいと強弁していました。
装甲車輛の数を揃えるのは、どこの国の軍隊でも頭の痛い問題だ。予算には限りがあるのに、90年代以降は夜戦能力やネットワーク化の強化が必要となり、装甲車輛の単価は上がっている。
このため旧式化した装甲車輛に改良を加えて使い続けることが多い。例えば世界的なベストM113は60年代から生産が開始され、8万両以上が生産されてきたが、世界中で近代化されて使用されている。
また近代化といっても当初とは異なる目的に転用されている、ものもある。例えばオーストラリア陸軍のM113の一部は、兵員室を潰してフラット絵ベースにし、コンテナが搭載できる兵站車輛に使用されている。
トルコ陸軍の場合、戦後米国から供与されたM113A2を3000輛ほど使用してきたが、これを自国ライセンス生産したACV(Armured Combat Vehicle )の導入にともない、この内約二千輛に近代化を施して使い続けている。これらはM113T2とよばれるもので、装甲は強化されていないが、オリジナルのガソリン・エンジンをディーゼルエンジンに換装し、車内にあった燃料タンクを車体後部のランプドアの左右に移して被弾時の生存性を高めると同時に、車内容積を拡大している。これらはAPCの後継として25ミリ機関砲を搭載した一人用砲塔を採用したACVの派生型であるTIFVを採用したため、指揮通信車、工兵車輌、自走迫撃砲などとして使用されている。
とはいっても装甲車の近代化で最も重要なのは装甲の強化だろう。本来装甲車とはその装甲で乗員や装備を守るためのものだ。英陸軍は兵員輸送車FV432をアフガン戦に投入するためにブルドックとして近代化したが、増加装甲にはイスラエルのラファール社の反応装甲を多用している。強力な装甲を施したために装甲兵員輸送車として第一線に踏み留まっている。

装甲車輛の防御のレベルはNATOの軽装甲車及び、兵站車輛向けの基準STANAG4569の規定が目安に利用されることが多い。これはNATOの標準化協定のひとつで、銃弾や砲弾の破片、地雷、IEDに対する防御力の目安となっている(以下を参照。STANAG とはStandardization Agreementの略である)。これはNATOだけでなく、世界中で使用されている。
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