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ソニーこそが我が国で最も成功した軍事企業

隠れた優秀軍事産業、SONY

 軍隊が使う兵器や装備も工業製品であり、これらを展示する取引の場である、見本市は実は世界中で行われている。防衛省の防衛装備庁は10年以上に渡ってこれらの見本市にパビリオンを出して、日本製品をアピールしているが、実のところあまり芳しい成果を挙げているとはいえない。
 だがそのような「お上」を頼らずに軍事の世界で不動の地位を築いている企業は実は少なくない。軍隊では一般の人たちが想像するミサイルや戦車どの火力を持った兵器以外でも、多くの装備が使用されており、それらに採用されているコンポーネントや素材も軍事市場で必要不可欠の存在だ。軍事専用ではない「汎用品」では多くの日本企業が活躍している。
 例えば帝人だ。帝人はトワロンの商標名のアラミド繊維を供給しており、デュポンに次いで世界第二位の大手だ。アラミド繊維以外でもポリエチレン系の防弾繊維なども作っいる。これらは繊維のまま防弾チョッキに使用されるだけではなく、ポリマーと混ぜてコンポジットの防弾板にされて装甲車両の装甲などにも使用されている。またトワロンは火に強いのでオランダのテンカーテ・アドバンスト・コンポジット社が米軍に納めている戦闘服用の耐火繊維にも使用されている。そのテンカーテは炭素繊維や複合装甲の大手だが現在では東レの子会社である。

2024年2月に行われたドイツの軍事見本市、エンフォースタックの帝人ブース


 パナソニックのアウトドア用のタフブックも大人気だ。元来は工事現場など使用される想定で開発されたが、その堅牢さと信頼性から軍隊で多く使用されている。ことに近年ではドローンや無人車両の操作用に多用されている。
 狙撃銃用の光学スコープではディオン光学技研やライト光機製作所などが有名だ。これらのメーカーは海外の最高レベルの狙撃銃のスコープをOEMで供給している。なおディオン光学技研のスコープは陸上自衛隊の最新型の20式小銃にも採用されている。

世界の軍服や軍用バックに使用されるYKK製品


 YKKも有名だ。同社のファスナーは世界の軍服やバックパックなどで最も人気と信用がある。専門店で売られているバックパックにはYKKのジッパーを使用と謳うタグが誇らしげにつけられていることも珍しくない。
日本ではファッション分野でも人気があるミステリーランチなどの世界的に有名な軍用バックパックメーカーは全てYKKを採用しているといってよいだろう。YKKのドイツの子会社はドイツの特殊部隊と共同で防水ジッパーを開発し、これは後に広くアウトドア分野で使用されるようになっている。だがYKKの本社はこのような実態を伏せるようにしている。

パリの見本市、ミリポールに初めて出展したykk


これは日本の大手企業に共通しているのだが、軍事分野で売上を挙げていることをできるだけ世間に知られたくない、「死の商人」と指をさされて企業メージが既存されるのを嫌うためだ。防衛省に納入している企業ですらもその傾向が強い。だがそれは投資家や社会に対する説明責任を果たしていなのではないだろうか。

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