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自分の楽しみは多い方がいいからね。

ビーチコーミングに行ったとき、海岸に訪れている人と話すことがときどきあります。

「何を拾っているんですか?」と尋ねてくれたり、目が合った方に(あ、話しかけても大丈夫かも、の直感で)自ら声をかけたりもしますが、それは一期一会の嬉しい出会い。

この前、いつもの瑪瑙が拾える海岸で話しかけてくれたおじいさんは、もう最初からニコニコでした☺️

いつもの海岸

おじいさんは、以前にこの近くに住んでいたけど今は遠方に住んでいて、その日は久しぶりに来たそうです。
娘さんとお孫さんとの3人でのドライブで、懐かしい海岸に行こう、と娘さんの運転する車で連れてきてくれたとのこと。

昔はこの海岸にはよく瑪瑙を拾いに来ていたみたいで、私に同じ匂いを感じたのか、
「石を拾っている人は大好き!」
と嬉しそうに話しかけてくれました。
...そんなふうに言ってもらえると、こっちも嬉しいです。

「最近はあんまり目が見えなくなった。こうやって石を手で触るだけでもいい。ツルツルして気持ちいいからね。今日は拾えなくてもいいと思ってここに来た。」
といいながらも、これは瑪瑙かな?違うかな?とおじいさんは石拾いに勤しんでいます。
娘さんも微笑みながら見守っています。
お孫さんはあまり石拾いには興味なさそうにしながらも、「なんかネギみたいなやつあるんだけど!」と、はしゃいでいました。

3世代、水入らずのひととき

おじいさんの石拾い談義は続きます。
「家にはいっぱい石があるよ。種類ごとに空き瓶に貯めて、お気に入りだけは小さい瓶に入れて机の上に置いてよく眺めてるね。」
という話になったとき、私もまったく同じ状況なので、わかります!と深く共感し、まるで50年後の自分と話しているのかと思いました。

こちらは我が家の様子
お気に入りは小さな箱に。

おじいさんも調子づいてきて、
「お気に入りを綺麗に飾る棚の材料と工具を買ったけど、めんどくさがってやってない。台がないから、せっかくの石が台無しなんだよ、ハッハッハ」
「石を置く棚に看板も作りたくて、名前も決めているんだよ。まだ字を書いてないけどな。石だけどんどん増えて、かいているのは恥だけだ、ハッハッハッハ」
などとジョークも織り交ぜながら、本当に楽しそう。好きなものを語るとき、すこし早口で多弁になるのは、老若男女問わずですね。
隣の娘さんも、始まった(笑)という感じで聞いていました。

そのあともおじいさんの懐かしい話を中心に色々とお話をして、去り際に「ちなみに...」と、おじいさんの石のコレクションを飾る棚につけようとしている看板の名前を聞きました。

「"ガラクタ石ころ園"にしたい。ガラクタの漢字は、我に、楽しいに、多い、と書く。自分の楽しみは多い方がいいからね。」

サヨナラを言ったあとに、ふと思いました。

...おじいさん、多分ですが、台をつけないのも、看板を書かないのも、楽しみだからわざと後に取っているんでしょう?

やっぱり、自分の楽しみは多い方がいいからね。

私の「ガラクタ」

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