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kazumaogiso
木から彫像が掘り出されるように
野生のアフリカ象の平均寿命は56歳、動物園のそれは17歳という。40年もの開きはなぜ出るのか。
選択の回数だ。
この話を聞いたとき、思わず、いまのぼくたち人間の置かれている環境を思い浮かべ、「まるで動物園の檻の中だから、一緒じゃん」。
「戦時中」という言葉の定義は「情報のバリエーションが減る」こと。報道機関が機能しなくなるから。現在はその意味でまさに戦時中である。情報のバリエーションが減ると、人は、特に日本人は、「空気」で判断するようになる。「空気」で選択する。
そして「空気の選択」は、選択していないのと同じなのである。檻の中。
ぼくたちは生まれてからずっと選択しつづけている。最初の選択はどの親の子どもになるか。
どの学校を受験するか。どんな仕事につくか。企業に入るか、公務員になるか、先生になるか、起業するか、NPOに入るか・・・
結婚する・しないも選択だ。
選択はめんどくさい。めんどさいけれど、選択することで人は成長する。なぜなら選択には結果がつきものだからである。「うわ、ハズレ引いた!」「当たり!」この喜びや残念な感情を味わうために、この世界に生まれてきている。
サルトルは「私たちは自分の選択で出来ている」(We are our choices)と言った。まさに。
そして、選択することで、木から彫像が掘り出されるように、ぼくたちは自分自身というものを削り出していく。発見していく。自分というものが、何なのか。
老化は選択をやめたときに始まる。
さて、めんどくさいけど、今日も選択することにしよう。ということで、午後からは昼寝(낮잠)することを選択しました。

