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名刺に、まだない“自分”を書く〜会社員起業家が肩書きに悩む理由と答え〜

「名刺の肩書き」が、なんだかしっくりこなかった。その違和感の正体

「名刺、そろそろ作ったほうがいいかなと思って」

会社勤めをしながら起業を始めた頃、何人もの仲間がそう口にしていました。
たしかに名刺は、自分の顔となるもの。だけど、いざ作ろうとすると戸惑うんです。

「肩書き、どうしよう?」

会社では「部長」や「主任」というわかりやすい肩書きがある。
けれど、副業で始めた事業にはそれがない。「代表」「プロデューサー」「コンサルタント」——なんだか借り物のような言葉ばかりが浮かんでくる。

そしてふと、こう思うんです。
「自分って、いったい“何者”なんだろう?」


名刺とは「何をしているか」ではなく「どう在りたいか」の宣言

哲学者ハイデガーは「人間は“存在する”ことを問い直す存在だ」と言いました。
肩書きとは、まさにその“存在”を一言で表現する試みです。

でも、そこで問いたいのは「仕事として何をしているか」ではなく、「自分がどう在りたいのか」ではないでしょうか。

たとえば「Web制作」という事業をしていても、単に“ホームページを作る人”で終わらせたくない。
「事業の想いを“見える化”するパートナー」と言った方が、自分のスタンスに近い。

肩書きや名刺は、“肩書きらしさ”に寄せるのではなく、自分の思想や哲学がにじむ言葉で語ることで、相手の印象にも残ります。
名刺は、ただの紙切れではない。あなたの「存在の宣言書」なんです。


「肩書きをつけるのが怖い」は、覚悟と向き合っている証

あるとき、起業仲間の男性がこう言いました。

「名刺に肩書きを書くの、正直怖いんですよ。“自分にはそこまでの価値があるのか?”って思ってしまって。」

この気持ち、よくわかります。
私自身、「プロデューサー」と書いた名刺を渡すたびに、心の中で「いや、まだまだだよな」と葛藤していました。

でも、哲学者ジャン=ポール・サルトルはこんな言葉を残しています。
「人間は、自らが選び取ったものによってしか存在しない。」

つまり、“その肩書きを名乗ること”が、逆にあなた自身を形づくっていくということ。

迷いながらでも、「こうありたい」と願う自分に名を与えること。
それが、次の一歩を踏み出すためのスイッチになる。


肩書きとは「過去の実績」ではなく「未来の約束」

誰もが最初は、“まだ何者でもない”ところから始めます。

大切なのは、「今の自分にふさわしいか?」ではなく、「その肩書きを語る未来を生きたいか?」という視点です。

だからこそ、肩書きに込めるのは「過去の肩書き」ではなく「未来へのコミットメント」であっていい。

たとえば「◯◯アドバイザー」「◯◯パートナー」など、ちょっと抽象度の高い肩書きでも、
「自分はこれを提供したい」という意志を込めれば、それは“名刺にする価値のある言葉”になります。


迷ったら、「誰の役に立ちたいのか」を問い直す

肩書きに悩んだとき、私はいつも自分にこう問いかけます。

「誰に、どんな場面で、どう役に立ちたいのか?」

たとえば:

  • 忙しい中小企業の経営者に、売上のきっかけをつくる伴走者でありたい

  • 企画をゼロから組み立てて「これならいけそう」と思わせる人でありたい

  • 「話してよかった」と言ってもらえる、気持ちの整理のパートナーでありたい

そうやって、自分が届けたい“体験”を言語化すると、自然と肩書きや名刺のトーンも見えてきます。


「名刺を渡す」のではなく、「想いを届ける」

名刺や肩書きに悩むのは、真剣に向き合っている証拠です。
ただの仕事紹介では終わらせたくない。そんなあなたの姿勢は、きっと伝わります。

そして何より
名刺を手渡すその瞬間に、「この人に頼んでみたい」と思われるのは、肩書きそのものではなく、あなたの表情や言葉の温度なのです。

名刺は、あなたの想いの“入り口”。
肩書きは、未来の自分への“約束”。

堂々と差し出しましょう。あなたの働き方は、誰かの希望になります。


最後に:あなたの声が、私の励みです

この記事を読んで「わかる」「自分も同じように迷った」と感じた方がいたら、ぜひ感想を教えてください。
そうした声のひとつひとつが、書き手である私にとっての原動力になります。

これからも、「勤めながら起業する人」の悩みに寄り添いながら、少し先を照らす記事を書いていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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