アニメ『アポカリプスホテル』『mono』(2025)感想
2025春アニメ感想ラストです。
今回の2作品はどちらも、最終話まで放映し終わってから、後追いで視聴した感想になります。
mono
2025/6/24(火)~
1話
映像すげ~~ モブ生徒たちの撮り方、渡り廊下や桜、水道といった校舎内のモチーフなど、かなり『けいおん!』みを感じる。それでいて、線のクッキリ感などは現代(20年代)風。
ええっ センパイもう卒業するのかよ! ……これはそういうことか。先輩が卒業するまでを描いた『けいおん!!』を乗りこえるという宣言? 部活に入るけどあんまり真面目に活動しないらしいし。。
この子、こんな片想い同性愛キャラだったんか。かなりギャグ調で処理されている
『ゆるキャン△』よりもコメディ色が強いのかな。漫画が4コマかどうかの違い?
甲府市
いきなり猫にアクションカム! 面白いことするなぁ
小学生モブがいるからかもだけど、キャラの線の感じが『三ツ星カラーズ』っぽくて好き かわいい
え、『ざつ旅』だけじゃなくてこの作品も漫画家キャラがこれ自体を描く微メタフィクションなのかよ・・・ もういいってそういうのは。でも漫画家からすればこういうのがいっちゃん描きやすいんだろうな~易きに流れる
まだ、この作者分身キャラが主人公でないだけマシか……
映像すばらしいしキャラかわいいし、面白かった! これから部員増えてく感じかな。あの白髪先生が顧問ポジ?
2話
霧山さん、主人公(名前まだ覚えてない)に巨大感情を抱いているとはいえ、よくいるクール系じゃなくて明るいアホ系統なのがいいね。いわゆる "湿度" のある百合キャラが苦手なので(要検証)。あとシンプルにキャラデザが天才
おっ 若い男性教師が出てきた。ゆるキャン△の男キャラ率ってどんな感じだっけ

一目見た瞬間に、一声聞いた瞬間に、""好き"" だとわかった。敷島さん。この系統のダウナーマイペースキャラ~~~ さいきんTwitterでまとめられてたよな。

霧山さんがいちいち凧上げるとき「わーーーーーーーーーーーーー」と叫びながら走るの良すぎる

神
なんか『ざつ旅』の友人みたいな犬歯キャラ出てきた。警戒している
モトブログ SNS要素に警戒したが、あんまり動画撮ったり上げたりしている描写がなかったのでセーフ
漫画家の人は三重出身なのか。おばあちゃんちにいつの間にか居着いている……w
Bパートは大人組のツーリングで終わった。高校生組が見たいな
え、頼むから観光アニメになるのはやめてくれ…… ざつ旅化しないでくれ。今のゆるく部活やってる感じでいいよ
ED映像も曲もめっちゃいい~~~
3話
『ゆるキャン△』の聖地巡礼を同じ作家の別作品中でやっちゃうのありかよ・・・ 聖地巡礼がアニメ化された例って他にあるのだろうか。
ゆるキャン△のキャラたちもカメオ出演してるし、整合性などは無視してお祭り的にやっている。そういうトーンのアニメ。
話はとくに面白くないが、映像がめちゃくちゃ良い。コンテも作画も撮影も美術もぜんぶ良い。
とくに、撮影でキャラへの光と影の付け方が大好き。

ロングショットでの簡易作画のデフォルメもほんと上手いな~~



全カットが画になる。構図がバチバチに決まっている。そして終盤の風に吹かれるキャラの歩き/立ち作画やばかった。現代最高レベル




『傷物語』かと思ったもん。あと確かに『ワンダーエッグ・プライオリティ』っぽさはある。


4話
ワインツアー&フードツアー回
毎回なにか既存の目的地を巡っていく作品なのか?? 部活はどこいった
YouTuberも漫画家も、大人組が正直いらない。後半の満腹ラリーは面白かった。
霧山さん好き。良いいじられ役でボケキャラ。雨宮さっちゃんに「あーんする?」と言ってスルーされるのとか、主人公のことが大好きだけどカラっとしてるのが良い。雨宮・敷島ペアが仲を深めて置いてけぼりになってもおいしい。
敷島さん大好き。まさか大食いキャラだとは……。腹だけじゃなくて全体的に膨れるのめっちゃ良かった。

大オチで別作品の主人公がぜんぶ持ってくのは…… まぁコメディだしいいか。
映像が本当にすごい。『けいおん!』の魂を感じる。原画に斎藤圭一郎さんいた…… あの先生が暑さで溶けるカットか



このカット本当にすき。撮影が完璧

遠景に佇むショットがちでいい

コンテがうますぎる

5話
さっちゃんじゃなくて春乃さんが主人公なのか?ってくらい、彼女を中心に話が回っている
前半の八ヶ岳パート、ずっとコンテ最高だった。スクショを努めて封印しないと撮りまくってしまう
後半は、これが噂のホラーか…… といってもホラーコメディではあるが、ニコ動でコメント付きじゃないと見れない(怖くて)。画面に一瞬こっそり映り込んでる系のやつ苦手
いとも容易くリアリズムを逸脱して幽霊が出てきたが、要するに、そういう何でもありの気ままでゆる~いトーンのコメディをやりたいのだろう。それが「日常」系として真に正しいのだという論はわかるが、個人的にはやっぱりリアリズムの中での日常が見たいかな…… 猫が電車で遠くまで移動してるとか、そのくらいの"嘘"ならいいんだけど。
スタッフクレジットでも春乃が「ハム乃」といじられていた。そういうおふざけも本作の志向するコメディの範疇だろう。
新キャラの霊媒師漫画家の人もかわいい。
6話
2人とも大食いラリーがトラウマになってるの草


ちっちゃい神社大好きなので屈した
この自由気ままさが良い気がしてきた。
もしかすると、理想的な町歩きアニメかもしれない。画のクオリティ最高だし

これだけで、夏の暑さと日陰の涼しさを感じられるカットすばらしい。スクリーン画像にしたい
撮影処理が完璧なんだよな


あとギャグがふつうにおもろい 波長が合う
霧山が猫にキュウリを見せて、4話にチラと映っていた丸石道祖神を思い出すくだりとか。

草
もはやさっちゃんと敷島さん不在で進んでいる。春乃が主人公だろこれ あのふたりはバイトらしいが何やってるんだろ(1人だけ暇な霧山さん……)
7話
おい!!! 高校生3人とも全く出てこなかったんだけど!!! 大人キャラだけで終わった
ガチで虚無だった 高校生3人がいてくれないと、いくらコンテ/映像が良くても見てられないことがわかった
ゴスロリの漫画家の人、死霊を召喚してアシスタントさせてるとかマジかよ 『てるみな』みたいなゆるホラー旅マンガになってきている
そして相変わらずなんとかスタンプラリー系の話。これぜんぶ実在するの? 作者の旅日記的な感じ? ざつ旅?
8話
今回は高校生組3人出てきて良かった!
けど、途中でホラーゴスロリの人が割り込んできて無理やりホラーになったのは嫌だった。あの人もう出てこないでほしい…… 怖いのがイヤなのもそうだし、画面が暗くなって見甲斐がなくなるのも好ましくない。
スケボーで下山するやつ(ダウンヒル)今風でいい 終盤の魅せパート凄かった

最高の映像と魅力的なキャラ(高校生3人)と、自由すぎて好き嫌いの振れ幅が大きい不安定な脚本のアニメ
もう一度でいいから、春乃も一切出てこない、学生だけの回をやってほしい…… 学校の話ないのか




9話
バイク乗りの人のパート興味ない……
今回はギャグあんま好きじゃなかったかな 山との対話も、黒部ダムプロジェクトXで感涙を引っ張りまくるのも面白くない
さっちゃんが完全にツッコミポジションになっている。他の4人は場合によって使い分けている
敷島さんがかわいかった 堂々と寝そべるのほんと好き



エンディングのラストの「来週の天気晴れるかな」職人ありがとう
10話
またクロクマ先生のオカルトパートがあった。もういいよ……
後半の戸隠の忍者屋敷パートはめちゃくちゃ良かった! ほんとキャラのアニメーションで遊びまくっている。すばらしい
霧山と敷島さんがとにかくカワイイ。










霧山さんのジャンピング入眠、これぞアニメーション
バイクの人、まさかの仕事辞めてて草 それでそのまま宗谷岬まで行くとか、悔しいが一気に好感度(親近感)が上がってしまった……

そしてそれを聞いた高校生組が「私はちゃんとしなくちゃ」とか思うんじゃなくて、3人とも「こうなりたい……」なのがすごくこのアニメらしくて良い

11話

アバン最高!! 夏のアニメーションとして最高峰







霧山がいつにも増して大はしゃぎ=大活躍している。これを待ってたんだ



服のよれた感じとか、身振りによる重心のより方とか、ほんとすごい
うお〜〜! 春乃さんも出てこないし、久しぶりの高校生組だけでの町めぐりだ! これは最高の夏アニメーションになるぞ……


この炎天下の陽炎・ロングショット最高か?

うわ〜 なんだこの真上からの電車内ショット












こんなにも分かりやすく神回ってあるんだ
夏の終わり。大人に車出してもらって遠出なんてしなくていいから、こうして学校の友達と、バス電車と徒歩で回れる範囲で、好きなことをしてくれていればいいんだよ……
かき氷とか食事にはまったく興味ないけど、この夏の雰囲気と、生き生きと動くキャラのアニメーションさえあれば言うことはない。
映像の雰囲気が、単話ならこれまで見たアニメでいちばん好きかもしれない
















霧山回だな〜 マジでいいキャラ
さっちゃんも今回ですごく好きになった。いい意味で特徴のないバランサー的な主人公だけど、さっちゃんがいないとこの3人は回らない(霧山と敷島さんの癖が強いので)



!? なんかいきなり映画撮るとかいいだしたwww 11話にしてw
敷島さん即OKするしww こういうとこ最高
いいな〜 いいアニメだ……
今話のコンテ演出のきーくんさんって誰だ
杉本龍彦さん なるほど…… ヤマノススメ3期やぼざろの作監やってるじゃん! セレプロか〜
12話
最終話で幽霊部員の新キャラ出てくるのかよ!! ほんとやりたい放題だな
田島さんいいね
部室でごろごろしてる絵面が良すぎる
そういうことか~~ 田島さんじゃなくて猪俣先輩だったのね。大学生?
1話のあの眼鏡の先輩が満を持して再登場したのも良かった。そういえばさっちゃんてかなりヤバいキャラだったな……
この最終話はメタホラーだったけど面白かった! ドッキリとしてリアリズムに着地したからかな。春乃さんの存在もうまく使っててよかった。そういえば本物の幽霊部員の4人目は出てこないのか
感想まとめ
なんか最終的には、めっちゃ良いアニメだった気がしていて複雑な気持ちだ……
良くも悪くもめちゃくちゃ自由気ままな内容で、回によって評価が振れるピーキーな作品。この海(クール)でいちばん自由なアニメなので、海賊王の称号をあげたい。
とりあえず、大人回の7話が本当につまらなかった。モトブログの人やクロネコ先生など、大人組メインの話は好きではない。ホラーも苦手
それを除けば、映像が本当に良いし、高校生3人のキャラは最高にかわいくて魅力的だし、すばらしいアニメーションだった。
夏休み最後に3人でかき氷のために山梨中を巡る11話がオールタイムベストといっていいくらい好き。あんなに最高のTVアニメ単話はないかも。
(『mono』1クールで計786枚のスクショを撮っていましたが、うち500枚はこの11話で撮ったものです。TVアニメの1話単位で撮ったスクショ枚数として、もちろん歴代最多記録を更新しました。ほぼ1コマずつ巻き戻してスロー再生で撮りながら観ていたため、この回だけ視聴に2時間近くかかりました。それほどに全てのカット、全てのコマが最高でした。)

コンテ演出や作画もさることながら、撮影処理がめちゃくちゃ好みなんだと思う。
撮影監督の荻原猛夫さん、『ワンダーエッグ・プライオリティ』の人かよ!! どうりで似てると思った
愛敬亮太監督は呪術廻戦2期の副監督やってたり、ヤマノススメ3期・かぐや様3期のコンテ演出やってたりと、やはり気鋭の実力者だ。
アポカリプスホテル
全12話を1日で一気見した。
噂通りのガチ傑作だった…… 王者の風格を感じる。
老若男女誰が観ても、どこに出しても恥ずかしくない。横綱相撲のような作品だと思う。
溜め回である7話(神の槍)以外、全話面白かったが、特に9話(冠婚葬祭)と11話(休日街歩き)がめちゃくちゃ良かった。こういうのが好きなんだよ…… 『mono』11話と並んでオールタイムベスト回になった。

最終話も完璧だった。
全編を通じてコメディが非常にうまい。映像もこれ以上ないクオリティ。
3話の狸一家登場回では、ニコ動で排外主義・ゼノフォビアのコメントが蔓延しており、本当に苦しかった。作品が悪いわけではないが……
9話(冠婚葬祭カーニバル回)でガチ号泣した。こういう話に弱いんだ……死んでゆく者と生きてゆく者。『ハルカの国 明治越冬編』と同じ。
11話、『ヨコハマ買い出し紀行』や『少女終末旅行』が好きならみんな好きだよね…… ヤチヨさん本当にかわいい。
自分は結局、本作や『花咲くいろは』のような、旅館・ホテルの従業員ものにものすごく弱いんだな……とわかった。 自分が1つのところに長く居れない気質だからこそ、そういう旅人を「居住」ではなく「滞在」というかたちで温かく迎えては見送ってくれる、ホテリエたちの存在が本当にありがたく、敬愛の念を抱いてしまうのだろう。
aikoがOP/EDの2曲を担当しているが、OPは特にすさまじい。キャラがバレエ的なダンスをする映像が最高。ここまで完成度の高いOPはそうそうない。(aikoの変態的な作曲や天才的な作詞については私がいちいち言うまでもありません)




単一の振り付けが決まっていなくて、各々が好きにノりたいように踊っている光景が本当に好きだ…… ダンスってそういうものだから。
(人外もロボも多種族共生という本作のテーマにも勿論合っている。9話の "カーニバル" 思想をすでにここで先取りしていた、とも取れる)


大サビの盛り上がり最高!

このOP映像のダンスに1つだけ不満があるとすれば、このラストの拍でピシッと両手を前に合わせて直立する動作、これがほんの少しだけ早くて、早取り(音楽より先に動くこと)っぽくなってしまっているのが本当にもったいない。少しだけ遅らせて、あいだにその中間の原画を入れてほしかった。それ以外はマジで完璧なオープニングだと思います。
なぜ自分がこんなにもこのオープニング映像を好きか考えるに、もちろんダンスアニメーションだから、というのもありますが、常にホテル銀河楼という「場」を背景・舞台として展開されているOPだから、という理由もある気がします。アニメOPってふつう、キャラ紹介だったりイメージ映像だったりと、必ずしも(作中の)なんらかの場所を常に映しているとは限りません。
例えば、なんでもいいんですが、同じく素晴らしいダンス作画をメインとした『スキップとローファー』のOP映像でも、

このような無地単色の背景だったり、

サビのダンスシーンでも、キャラが踊っている場所は謎のポップなイメージ空間であり、現実的な風景・舞台ではありません。
これらが決して嫌いというわけではありません。しかし、『アポカリプスホテル』のように、全編が一貫して、何らかの現実的な場を背景としているアニメオープニングは極めて稀だと思います。わたしはアニメの背景美術・風景が大好きですが、その嗜好がオープニング映像にまで影響しているんだな、と気付かされました。(他にもこういうOPあったらぜひ教えてください!)
『アポカリプスホテル』、何から何までハイセンスで丁寧に楽しんで作られた、最高のオリジナルアニメでした。
今期まとめ
今期は計7本を完走しました。5本以上見ることのほうが珍しいので、私の中では近年稀に見る楽しいクールでした。
いちおう好きな順に並べると
1, アポカリプスホテル
2, 日々は過ぎれど飯うまし
3, 前橋ウィッチーズ
4, mono
5, 阿波連さんははかれない 2期
6, ざつ旅
7, 忍者と殺し屋のふたりぐらし
こんなかんじです。前橋とひびめしをアポカリプスホテルが一気に抜き去っていきました。どれも非常に面白かったです。
