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平成最後の夏に向けた最強のボカロ夏曲リスト


皆さん、夏は好きですか。わたしは大好きです。

夏が恋し過ぎてここ1週間毎日サマータイムレコードを聴きながら登校していたほど好きです。

と同時に、わたしは夏が大嫌いです。

「夏」と聞いて、青空、入道雲、麦わら帽子、ひまわり畑、風鈴…などのイメージを頭に思い浮かべるだけで無性に死にたくなります。

わたしにとっての夏とは、遠くにあって想いを馳せる、もう二度と会えない旧友のようなものです。好きも嫌いも混じり合った、特別な感慨を抱く季節は他にありません。

今年もそろそろ夏がやってきます。

夏は、前述の通り殺傷能力が非常に高いです。(個人差があります)

夏に殺されないためには、こちらも武装する必要があります。

そこで、わたしにとっての最強のボカロ夏曲集をつくりました。

どれも大好きな曲です。「そんな装備で大丈夫か」とは言わせません。

それではどうぞ!


Smolder / regulus

変わらない癖 その仕草
少し笑い 髪に触れる時の嘘

そびえ立つ入道雲を背景に、こちらへ微笑む麦わら帽子をかぶった女の子。

100点満点。完璧です。

歌詞には「夏」を思わせるフレーズは入っていませんが、優時さんの一枚絵がご覧の通り完璧に「夏」だったので、紹介させていただきました。(本記事のサムネイルにも使わせていただきました。)

肝心の曲は結月ゆかりによる切ないピアノバラード。聴かせるイントロからのゆかりさんの吐息そして「さよなら」に胸を打たれます。もうブラウザバックは出来ません。




ダイブ!! / さまぐら

次の息継ぎで 何処まで行けるか試してみようか

2015年末からボカロを聴き始めたわたしが最もボカロを聴き漁った2016年。

その2016年に投稿された曲のうち、もっとも好きな曲を選べと言われたら迷いなくこの曲を選ぶでしょう。自分の中ではとっくに伝説入りどころか神話入りしています。

あの夏、うだるような暑さの中、毎朝この曲を聴いてミクさんと共に深海へ泳いでいくような感覚に浸っていたのを今でも覚えています。

さまぐらさんのミクは、高いのに情感が籠もっている独特の歌い方をします。その声質がこの曲では、まるで海の中にいるようで非常に映えます。

最初から最後まで、詞も音も全て最高なのですが、特に好きなのがCメロ

沢山の声を、僕は裏切って今ここにいること
後悔や虚しさでさえ 忘れてしまうことが酷く悲しいのさ。

後半の「虚しさでさえ」からのメロディの上がり方が本当に最高としか言えない。

今年の夏も聴きまくります。皆さんも涼みたい時などに「ダイブ!!」いかがでしょうか。




夏の魔法 / *Luna

夏の魔法のせいだって言って
だって一秒さえも惜しいんだよ

IAさんが力強く歌い上げる始まりに均一なハイテンポのドラム。後ろの蝉時雨。

この冒頭で完全に持っていかれました。*Lunaさんの曲の中でもぶっちぎりでこれが好きです。

曲調といい歌詞といい、まるでそれ自体が夏を体現しているかのような王道を往くロックです。

イントロを入れずにすぐ歌い出すのは、生き急いでいたあの頃の少年少女のよう。

サビで入るコーラスは、その頃を懐かしみ、今に生きる少年少女を鼓舞するわたしたち自身の声でしょうか。

曲の節目で入る風鈴のような乾いた音もいい味を出しています。

難しいことはナシ!とにかくこの曲を聞けばあなたも一瞬で「夏の魔法」にかかるでしょう。




ロケットサイダー / ナユタン星人

それは最後の夏でした

夏×青春×終末×サイダー=神曲

この公式は、2015年8月4日、正体不明の宇宙人(ナユタン星人)が『ロケットサイダー』なる曲を発表したことによって発見された。

夏にエモみを感じてしまう一部の限界オタク界隈では、この式の発見とともに"感傷過多"による緊急搬送が相次いでいるという。

"感傷過多"は非常に治療が難しい奇病であり、搬送先の病院では様々な治療薬の投与が進められているが、今のところ回復の見込みは経っていない。

それどころか、インターネットを中心にこの病原体(=曲)が拡散されていることで、累計患者数は増す一方である。

患者たちは虚ろな目をして病院の中庭に設置されている自動販売機の周りを徘徊しながら、「サイダーがいいな」とつぶやき続けているという。




汗ばむ肌をかくして / aquabug


爽やかなだけが夏ではありません。

うだるような暑さに眠れない夜もまた夏の醍醐味です。

この曲でGUMIが歌い上げるのは、そんなどうしようもないひと夏の思い出です。

特に秀逸だと思うのが、タイトルに冠された「汗ばむ肌を隠して」というフレーズを、最も盛り上がるサビではなくBメロに持ってきている点です。

汗ばむ肌をかくして
汗ばむ肌を託して
その手を そっと引き寄せて
飛び込み 空を見上げた

ここのサビに向けてじっくりと曲の温度を上げていく様子が、まさに「汗ばむ肌」といった感じで超良い…。



八月のレイニー / はるまきごはん

レイニー、レイニー、ねえレイニーは 夏を見ているかな

夏にはさまざまな "匂い" がします。蒸気が立ち昇るアスファルトの匂い、学校のプールの塩素の匂い、そして――死の匂い

お盆の時期に投稿された本曲は、共に出掛けたらよく雨が降った、そんなある一人の女の子への鎮魂歌。

じっくり聴いて、あちらの世界が最も近づく季節の切ない物語に浸ってください。

詞の世界観についてこれ以上言及はしませんが、曲として特に好きな点をひとつ。

はるまきごはんさんのどの曲にも言えることですが、2番の展開が天才的だということです。

1サビが終わり、2Aメロに入るかと思いきや、別のメロディが入ってきます。

誰が最低だったかなんて
忘れてしまったんだけれど
あの日の花火の前に
居なくなったのさ、ああ。

ここの浮遊感のあるメロディライン最高

そして「2拍あけて」1番のAメロと同じフレーズが、その2拍分ズレて帰ってきます。

8月の終わり 夢みたいな空
喧騒が消える もうバイバイさ

一般的に2番は飽きさせないために1番といかに違いをつけるかの勝負だと思いますが、自分の中ではこの曲のこの展開は優勝です。天才。「もうバイバイさ」のメロディ変化もとても良い。やっぱり何度聴いても名曲です。



Fireworks / whoo

空、色を失って 君の手に注ぐ
溢れるみたいに

花火の曲が続きます。しかしこちらは1番2番?何ソレ?といった具合に自由にギターがベースがドラムが踊り回るポストロック

イントロではwhooさん伝家の宝刀、アコギのアルペジオが炸裂。これだけで曲の魅力に囚われます。もう逃げられない。

そして音の奔流の中を颯爽と歩くように、ミクappendの掠れ気味の声が現れます。これがまたいい。詞も(あまり気にしたことないけど)いい。

きっと
そして今は声のする方へ、
煤けた傘で空を覆い尽くして、
溶けきった青に沈む船の音、
呼吸を止めて、緩やかな鼓動

…と、ここまで書いていて「ひょっとしてこの曲夏曲じゃなくね?」と気付きました。が、夏祭りの帰りに遠くで鳴る花火を眺めながら聞きたいのでセーフ。夏祭り行く予定ないけど。




以上7曲、自分のボカロ100選から選んだ「最強の夏曲リスト」でした!

ニコニコ動画のマイリストとしても、今回試験的にまとめてみました。ぜひ聞いてみてください!

もちろんこれ以外にも好きな夏曲はたくさんありますが、皆に紹介したいと強く思う曲を選んだ結果、このようになりました。

これはあくまで「ぼくのかんがえたさいきょうのなつきょくりすと」です。

「あの曲が入ってないやん!これじゃ夏に殺される!どうしてくれんの!?」というあなたは自分だけの最強のリストを作って自己防衛しましょう。

夏に殺されるのも、夏を殺すのも、あなた次第です。



それではみなさん、最高の夏を。




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