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千円札は拾え~今年最後の質問

以前に、こんな本を読んだことがあります。

「私、社長ではなくなりました~ワイキューブとの7435日」
安田佳生著(プレジデント社)

この本を読んで、真っ先に浮かんだのは、「千円札は拾え」というフレーズでした。

安田さんのベストセラー、「千円札は拾うな。」は読んだことがありません。

小さなことに捉われずに、大きな視点でビジネスをしろという意味だと勝手に思っています。

昔から「1円を笑うものは、1円に泣く」といいます。

本書の帯にはこう書いてありました。

「私たちは本当に子どもだった。そして私利私欲の塊だった。」

読後感は、こんな経営をすれば、会社は倒産するだろうというものでした。

安田さんは、売上が5億円の時に、家賃が月額50万円から一気に1200万円の
西新宿の高層ビルにオフィスを移転しました。

それも、戦略というよりは、高層ビルに受付があるオフィスを構えたいという社長の見栄張りが主な理由。

さらに、内装に3千万円もかけて、わずか半年で退去しました。もちろん、経営的には、退去が正解です。

入居し続けていれば、もっと早く窮地に陥っていたでしょう。

そもそも、移転しない、あるいは100万円程度のオフィスを探せばよかったのです。

安田さんは、あとがきで社員に対してこう謝罪しています。

「すみませんでした。もうこのような会社をつくることはありません。」

読み終わってみると、端折はゼロ。このまま、ブックオフに持っていけるぐらいでした(笑)。

「あまり得ることのない本だったな。自分はここまでひどくないし。」

そんなことを思った瞬間、目に入ったのがこのフレーズ。

「ワイキューブとの7435日」

7435日ということは、20年以上会社を経営していたことになります。

倒産した企業の平均寿命は20年前後と言われます。

しかも、ピーク時の売上は40億円。

「1千円札は拾うな。」は33万部。「採用の超プロが教える できる人できない人」シリーズは、35万部のベストセラー。

安田さんは、経営者としても著者としても一流だったのです。

仮に一流じゃないとしても、私よりは数倍上の経営者、著者であることは間違いありません。

私に批判できる資格はありません。

営業やテレアポは苦手といいながらも、リクルート時代に何度もトップの成績を上げています。

もし、安田さんに反省すべき点があるとしたら、自分を認められなかったことです。

自分がすごい経営者であることを。

赤裸々に書きすぎているせいか、本書から浮かび上がるのは、まるでダメな弱々しい社長像です。

しかし、実態は違う。

ダメで弱々しい社長は、40億の会社を作れない。何冊もベストセラーを出せない。

安田さんは、発想の独自さ、視点の斬新さ、ブランディングの上手さ、マスコミの活用、優秀な社員をひきつける人間的な魅力など備えていたのです。

ただ、経営の知識が少なかった、財務に疎かったことが問題だったのです。

そのことを認める必要があります。

安田さんに限らず、日本人は自分のダメなところばかり見てしまう傾向があります。

それも時には大切です。反省が成果を生むのも事実です。

しかし、たまには自分の良い点を探して、褒めてあげてください。 

そんなにいつも自分をいじめてもいいことありません。

弱みを克服するよりも、強みを伸ばすことの方が、簡単だし、スピードも速い。

過ぎ去った2025年を後悔するよりも、2026年をどうやって有意義な年にするか考えてみませんか?

◆今年最後の質問

「どんな年になれば、2026年を『あなた史上最高の年』と呼べますか?」


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