映画 『海と毒薬』
非人道的くらべ
第二次世界大戦末期、九州帝国大学で行われた「九州大学生体解剖事件」を元にした小説『海と毒薬』(遠藤周作)の映画化。撃墜されたB29の乗員たちを、生体解剖した事件。
無差別爆撃VS生体解剖…どちらも非人道的事件で、モノクロで撮影されたためか、観るほうの想像力を掻き立てる。リアルな解剖描写も人⇒モノになる瞬間を見ているようで、医者も狂わす無法状態の当時の空気を推測したくなる。

『戦争論』の著者クラウゼヴィッツは、「戦争は政策の延長」と言ったが、彼の想像力を超えた世界が1945年に現出した。無差別爆撃と九大生体解剖、そこから続く原子爆弾の出現。すべてがこのモノクロ映画と地続きに感じる。
それにしても…重すぎる映画
