映画 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』
よく観れば、田舎から脱出する若者の青春物語
銀河帝国軍の巨大兵器を破壊するため、青年ルークは反乱軍に加わり、フォースの力を武器に戦う。SF映画の金字塔であり、壮大なサーガの幕開けとなった作品だ。
宇宙戦争の物語でありながら、芯は若者の独り立ちの物語。帝国を倒す話でもあるが、家を出る話でもある。

「マスターピース」とは、この映画のためにある言葉ではないかと思う。まったく古びていないし、何度観ても胸が高鳴る。逆に言えば、ハリソン・フォードがこの回廊から抜け出し、他作品で主演を張れるようになったのも驚きだ。それほどまでに、俳優にとっても巨大な磁場を持つ映画だったのだと思う。

造形も見事だ。年月を経ても色褪せない、圧倒的な密度と説得力がある。Xウイングなど、見るだけで「何かを起こしてくれそうだ」と思わせる希望のフォルムをしている。いちいち興奮するな、と自分に言い聞かせるほどだ。

こんな御伽噺をアメリカが受け入れ、いまなお熱量を保ち続けていることが嬉しい。この先も、どうか語り継がれてほしい。
