次世代SNSで勝ち残るのは?Z世代で広まる今流行りのアレを分析
こんにちは ノウンズのライターSです。
みなさん普段SNSは利用されますか?
今や当たり前にSNSを活用されている方も多いと思います。
振り返りますと、1999年に巨大掲示板2チャンネルがスタートしSNS時代の幕開けとなります。
2004年にmixiがスタートし大きくユーザーを伸ばしていきます。
完全招待制、足あと機能、マイミクなどmixi世代ドンピシャな筆者には懐かしいワードです。

しかし世の流れと共にmixi時代は徐々に下火となります。
次にFacebookが世界的にブームにはなりますがまだまだガラケー時代。
2005年にはYouTubeがリリース。
そして2007年にiPhoneが発売され、アプリの利用によりSNSの利用頻度が上がりどんどん普及が進んでいきます。
2006年Twitter、2010年Instagram、2011年LINE、2017年にはTikTokがリリースされ、スマホを利用している人は何かしら、もしくは複数のSNSを利用する時代となりました。

そんなSNS戦国時代において最近話題のBeReal.という言葉を聞いた事がありますか?

今回は次世代SNSとして注目度の高いBeReal.を取り上げます。
私はこの記事を作成する前は名前しか知りませんでしたが、調べていくと凄く話題性のあるSNSでした。
ですので、どんなSNSなのか・どんな世代が利用しているのか・今までのSNSとの違いはどこにあるのかを、Knowns 消費者リサーチを用いて他のブランドと比較しながら紹介していこうと思います!
≪Knowns 消費者リサーチについて簡単にご紹介≫

1.SNSの現状
SNSの利用状況
総務省の調査によると、今やインターネット利用者に占めるSNS利用者の割合は80%弱にもなります。
特に直近は60代の割合が伸びており、若年層に限らず利用が浸透しているようです。
携帯ショップでも良くSNS活用教室!なんてのが開催されているのを見かけますが参加されているのは60代以上の方がメインな気がします。
孫の写真を見たり、趣味の情報を集めたり、世代を問わず現代人にとってSNSが必須ツールであろうことが想像できます。
年代別SNS利用状況(インターネット利用者に占める割合)

SNSの種類
では、どのようなSNSが利用されているのでしょうか?

(ウェイトバックあり、ジャンル利用者絞り込み)
圧倒的にLINEが認知度・積極的ロイヤル共に高いことが分かります。
次いでX(旧ツイッター)、Instagram、TikTokと続きます。
上位4つについてはどれも認知率90%を超えており、広く周知されている事がわかります。
冒頭に出てきたFacebookやmixiはかなり利用者が少なくなっている事も分かりますね…
そんな中、今日のテーマであるBeReal.は認知率21%とまだ低い状態です。
具体的にどんなSNSなのか見ていきたいと思います。
2.BeReal.とは
BeReal.は2020年にフランスでリリースされたSNSです。
その名の通り、リアルな日常を共有するために様々な機能が盛り込まれています。
どのようなSNS?
BeReal.の投稿は利用者の任意で行うことができません。
1日1回いつ来るか分からない通知がきた時が投稿のチャンスです。
ランダムな通知後2分以内に投稿する事で、友人の投稿を見たり、追加投稿を行う事ができます。
通知は早朝にくる事もあれば、深夜にくる事もあります。またトイレやお風呂等プライベートな空間でくることもあります。
このいつくるか分からないドキドキと、きたら2分以内に投稿しなければならないスリルがBeReal.の醍醐味です。
投稿する写真についてもBeReal.オリジナルの仕掛けがあります。
投稿できる写真はBeReal.アプリで撮影したノンフィルターかつ通知後にインカメラとアウトカメラでほぼ同時に撮影した写真のみです。
自撮りと目の前に広がる光景を投稿します。すっぴんや散らかった室内であっても投稿するしかない。リアルを共有するBeReal.ならではの機能です。
BeReal.の利用者
先ほどのSNS利用者全体で見ると、BeReal.は認知度21%、積極的ロイヤル2.7%とそこまで知れ渡っていない事が見てとれます。
では主に利用しているのはどんな人たちなのでしょうか。

BeReal.を頻繁に利用しているのは主に10代〜20代前半である事がわかります。
男女比でみると女性の方が多く利用しています。

(10〜20代前半・ウェイトバックあり)
10〜20代前半の利用率が1番高かったですが、まだ40%は未認知という事でまだまだ可能性を秘めています。
クラスで1番流行に敏感なロイヤル層が約20%、ちょっと最近流行ってるらしいよと気づき導入を検討している層が約10%というところでしょうか。
BeReal. の特徴として1人で投稿するというよりも、友達といる瞬間に通知がきてワイワイしながら投稿する、そうしてグループ内に利用者が広がっていくというイメージが湧いてきました。
次に利用している人たちのサイコグラフィックについて見ていきます。



BeReal.ロイヤル層の個人・社会サイコグラフィック(価値観)を見ると
自己愛強め
八方美人
アウトドア派
完璧主義
損得判断家
直感重視
モノ重視
依存集中型
ワーカーホリック
出世優先(自己顕示欲高め)
推しで解放
といった人物像が見えてきました。
特に依存集中型と出世優先は回答者全体の平均よりも20%ほど高い特徴を示しています。
また、消費価値観については
レビュー熟考消費
ネタ消費
オンリーワン消費
ステータス消費
ブランド消費
イノベーター消費
といった特徴が見られました。
BeReal.を利用しているのは学生を含む10〜20代前半の女性が中心であり、依存性や自己顕示欲が高く、大衆と同じではないオリジナリティかつステータスやブランドを提示できる新しいものを消費する傾向にあるようです。
ワーカーホリックという点が意外でしたが、10代が最も多い事から、アルバイトや学生生活の充実度を表しているのかもしれません。
利用者にとってのBeReal.

(棒グラフがBeReal.、点がSNS全体:平均との差が大きい項目を抜粋)
SNSというとLINEのように相互の連絡ツールとしてインフラ化しているものもありますが、BeReal.は従来のSNSとは違い利便性ではなくユーモアや依存性という点がをイメージとして持たれているようです。
通知後すぐに投稿しなければいけない、リアルを投稿するアプリだけど晒したくない瞬間もある!といった緊迫感が中毒性に繋がっているのかもしれません。

(10〜20代前半・ウェイトバックあり)
また、認知から購入までは約40%弱と少し購入までのハードルが高いようですが、中毒性も影響してかリピート率は約95%と高くなっています。

(BeReal.のアンケートに回答した人全体との比較)
BeReal.を利用している人たちは、アンケート回答者全体と比較して友人とのコミュニケーションツールや自己発信の場としてSNSを利用している人が多いようです。
相性の良いコラボ
2024年2月から公式アカウントの開設が開始されました。ワン・ダイレクションのナイル・ホーラン、等のアーティストをはじめ、Puma、adidas等のブランド、スポーツチーム、大学がアカウントを開設しています。
日本国内においてもYouTuberのコムドットやまとをはじめ、公式アカウントを持つ著名人やブランドが増えています。
公式アカウントへリアクションを続けると、RealFanになれます。
RealFanは限定コンテンツの視聴・コメント機能・特別コンテンツの視聴などの特典が得られます。
限定!というワードには、つい魅力を感じてしまう人も多いですよね。
現在は広告やサブスクリプションなどは行なっていないですが、今後他のSNS同様に著名人や企業との協業により、収益を得る方向性にシフトしていくかもしれません。

ビジネスブランドの相関分析(10〜20代前半、ウェイトバックあり)
上図のビジネスブランドとBeReal.利用者との相性が良さそうです。
コンビニや飲食店の公式アカウントとして人気商品や新製品等を発信する事でファンを増やすきっかけとなれるかもしれませんね。とはいえタイミングよく発信したい情報を発信するのはなかなかのハードルになりそうです。
3.他の発信系SNSアプリとの比較
BeReal.について少し分かってきた所で、機能が似ているSnapchat、認知度・利用度共に高いXとInstagramとの比較を見ていきたいと思います。
Snapchat
BeReal.の説明を聞き、このSNSが浮かんだ方もいるのではないでしょうか。Snapchatとは2011年にアメリカで発祥、投稿が10秒で消えてしまうことが特徴のSNSです。
投稿が消えてしまう事から「映え」を意識せずに気軽に投稿できる点や、いいね機能がないので評価を気にせず使えるという点から主に欧米で人気のようです。
日本での利用率や認知率はどうでしょうか。

女性の利用割合が高く、10〜20代前半が主に利用しているという点はBeReal.と似ている部分です。

(10〜20代前半・ウェイトバックあり)
BeReal.同様にメイン利用者である10〜20代前半の7 Journeyを見てみると、未認知がBeReal.よりも高く、ロイヤル層の低さも目立ちます。
欧米での人気と違い、日本の10〜20代前半には現状そこまで受け入れが進んでいないようです。
2022年に日本法人が設立されアジア市場へ力を入れている事も見えますので今後利用者が増加していく可能性もあります。

(10〜20代前半・ウェイトバックあり)
購入からリピートへの転換率はBeReal.よりも高く、一度始めるとほとんどの人が継続利用していることが分かります。

(Snapchatのアンケートに回答した人全体との比較)
BeReal.と同様に友人とのコミュニケーションや自己発信が主な利用目的のようです。しかし開封後10秒で消えるというルールがより浸透しているのか、記録目的の利用は他SNSと比較しても低い結果となりました。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は基本140字までの短文投稿を元にコミュニケーションを行うSNSです。
他のSNSと比較し、情報が早く広く拡散されていく事が特徴です。
興味や関心を軸として繋がっていく文化もX(旧Twitter)ならではです。
短文が故に意図が間違って伝わってしまい炎上を引き起こすリスクも含んでいます。
しかしX(旧Twitter)の情報量とスピード感はSNSの中でもピカイチであり、公共交通機関のトラブル等をX(旧Twitter)で検索して情報を得ているという人も多いのではないでしょうか。

X(旧Twitter)の利用者はBeReal.と違い幅広い年齢層に分布しています。男性の割合が高いのも特徴です。

(ウェイトバックあり)
認知度が高いことは先述の通りですが、ロイヤル層が約50%と多くの人に支持されている事がわかります。

(ウェイトバックあり)
リピート率はBeReal.同様に高い転換率を示していますが、特に認知から購入までの転換率においても約60%とBeReal.よりも高い値を示しており汎用性が高く購入までのハードルが低いことが示唆されます。

(X(旧Twitter)のアンケートに回答した人全体との比較)
主な利用目的は情報収集となりますが、BeReal.と違いコミュニケーションツールとして使用している人が少なく、「見るだけ」の人も多いのではないでしょうか。
Instagramは画像や動画の投稿に特化しているSNSです。お気に入りの写真や動画、ユーザーのライフスタイルの充実感を他のユーザーと共有して楽しみます。
「インスタ映え」や「インスタグラマー」というワードがInstagramからできたように、BeReal.とは逆の「映える」「盛れる」写真や動画を投稿するユーザーが多い事が特徴です。

Instagramロイヤル層の年齢分布はX(旧Twitter)程ではありませんが、幅広い年齢層が利用している事が分かります。X(旧Twitter)よりは少し若年層寄りである点が見て取れます。
性別で見てみると、BeReal.、X(旧Twitter)と比較し1番女性の割合が高くなっています。

Instagramの7 JourneyMap(ウェイトバックあり)
X(旧Twitter)に次ぐ認知率の高さを示しています。
ロイヤル層は高い値を示してはいますが、X(旧Twitter)と比較すると低く、またきっかけ待ちが高いことからInstagramの特徴である写真や動画に興味がない、撮る習慣がない層には受け入れが難しいのではないかと想像します。

Instagramのファネル分析(ウェイトバックあり)
X(旧Twitter)と認知率は1.5%しか変わらないにも関わらず、リピート意向は6%の差が出ています。ここからもインスタ離れが示唆されていると考えられます。
「映え」の世界からの離脱だけではなく、広告の増加もインスタ離れの一因なのかもしれません。

(Instagramのアンケートに回答した人全体との比較)
X(旧Twitter)と同じく主な利用目的は情報収集となりますが、BeReal.と違いコミュニケーションツールとして使用している人が少ないようです。
BeReal.の投稿しないと他人の投稿を見る事ができない、というリミッターがコミュニケーションツールとしての利用性を高めているのかもしれません。
ここまでSnapchat、X(旧Twitter)、InstagramとBeReal.について比較してきましたが、BeReal.を利用している人はX(旧Twitter)、Instagramを併用しているであろう事が下記の結果より見えてきます。
中には移行する人もいるでしょうが、多くの BeReal.ユーザーは併用しているのではないでしょうか。
その時の気分や一緒にいる人、目的によって使い分けているのかもしれません。

(BeReal.のアンケートに回答した人全体との比較)
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4.まとめ
BeReal.は10〜20代前半の女性を中心に利用されている
利用目的は従来の情報収集ではなくコミュニケーションがメイン
依存型で自己顕示欲が高くブランド消費を好むタイプが多く利用している
X(旧Twitter)やInstagram同様に継続利用への転換率が高く中毒性がある
公式アカウントが開始となりビジネス展開も考えられる
まだまだ課題も多く今後の伸びについては注目である
考察
今回は新しいSNSについて注目してみました!とても斬新かつ刺激的で若い世代の心をくすぐるサービスである点を理解できましたが、一方制限下での発信によるトラブルも懸念されます。
公にしてはいけない情報が写ってしまったり、プライバシーの侵害をしてしまう可能性もあるので個人・ビジネス共に付き合い方についてはしっかり利用ルールの認識が必要になりそうです。
SnapchatやBeReal.など、従来のSNSに疲れた人を迎え入れたいSNSもあれば、従来のSNSとあまり仕様は変わらずにマイナーチェンジしたようなThreads、Blueskyなどまだまだ新しいSNSは続きそうです!
マナーを守りリテラシーを身につけ、楽しく健康的にSNSを活用していきたいと思った筆者でした。
≪本記事は新しいバージョンのダッシュボードを利用しております≫
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