光塩女子学院初等科 徹底研究|「地の塩・世の光」共同担任制・2日間の試験全容・向いているご家庭まで
この記事は、光塩女子学院初等科を志望されているご家庭に向けて、教育方針・共同担任制・2日間の試験全容・親子面接と願書の考え方を整理した単独解説です。
情報は執筆時点のものです。試験内容・倍率・募集要項は年度によって変更される場合があります。必ず最新の学校公式情報(募集要項)もあわせてご確認ください。
1|学校の基本情報
所在地 東京都杉並区高円寺南2-33-28
最寄り駅 JR中央線(快速)・総武線(各駅停車)「高円寺」駅(南口)徒歩約12分 東京メトロ丸ノ内線「東高円寺」駅 徒歩約7分 東京メトロ丸ノ内線「新高円寺」駅 徒歩約10分
創立 1931年(昭和6年)、スペイン発祥のベリス・メルセス宣教修道女会により光塩高等女学校(5年制)として高円寺に設立。1947年(昭和22年)に光塩女子学院と改称し、初等科・中等科・高等科を設置
設立母体 ベリス・メルセス宣教修道女会(スペイン発祥のカトリック修道会。創立者は福者マドレ・マルガリタ)
系列 光塩幼稚園・光塩女子学院初等科・中等科・高等科(幼稚園から高等科までの一貫女子校)。大学は併設されていないが、独自のカリキュラムによる大学受験指導で高い進学実績。姉妹校に萩光塩学院(山口県)
内部進学 卒業生の8割以上が光塩女子学院中等科へ内部進学。高等科卒業後は外部大学受験(難関大学への進学実績あり)
定員 80名(内部進学者と一般受験者を合わせて)。1学年2クラス編成
志願倍率 志願者は例年約300名・倍率は約3〜4倍
試験時期 11月(2日間構成。1日目:ペーパー試験・行動観察/親子同伴面接は別途選択制)
▼ ここがポイント
校名の由来はマタイ福音書の「あなたは地の塩、世の光」。スペイン発祥のベリス・メルセス宣教修道女会による小規模で温かみのある女子校
1学年2クラスを3〜4人の教師が担当する共同担任制が最大の特色。複数の教師が多角的に児童を見守る
全教科で教科専科制(1年生から主要教科も含め専門の教師が指導)
試験は2日間。ペーパーは鉛筆のみ使用・訂正は横二本線・大問7問程度。音声で出題されスピードが必要
昼食は注文弁当システムと家庭弁当の選択制(牛乳あり)・保護者と学校間の連絡もデジタル化され、共働き家庭への配慮がある
2|「地の塩・世の光」とベリス・メルセス宣教修道女会
スペイン発祥の修道会
光塩女子学院の設立母体は、ベリス・メルセス宣教修道女会です。スペインを発祥地として13世紀に聖ペトロ・ノラスコによって創立されたメルセス会を前身とし、20世紀に福者マドレ・マルガリタによって宣教修道女会へと改められた歴史ある修道会です。1928年、マドレ・マルガリタら9人のシスターが宣教のために来日し、東京にクリスチャン・スクールとして光塩高等女学校を建てるために尽力しました。
創立者のマドレ・マルガリタは「心を天国に、眼差しを現代に、そして足を地に付けた修道女」といわれ、祈りの中に埋もれていた観想修道会を「キリストの愛を携えて世界へはばたく宣教修道会」へと導いた人物です。
校名の由来——マタイ福音書「地の塩・世の光」
「光塩」という校名は、新約聖書マタイによる福音書5章13〜16節のイエスの言葉に由来します。
「あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。」
「ロウソクが自らは燃えて他を照らし、塩が自らは溶けて味をつけるように」——一人ひとりが「地の塩・世の光」として、目立たなくても周囲のために役立ち、周りを明るく照らす存在になってほしい。この願いが校名に込められています。初等科ではこの精神を「光の子、塩の子」という言葉で表しています。
教育理念「人間は一人ひとり、かけがえのない大切な存在」
光塩女子学院は「人間は一人ひとりが神から創られ、愛されているかけがえのない存在である」という人間観を教育の根幹に据えています。ここに学ぶ児童が神から望まれている「自分」に目覚め、その実現に努力していくプロセスに手を差しのべることに学院の意義がある、としています。
カトリックの倫理観に基づき、規律を重んじながらも個性を尊重する——「厳しさの中に優しさあり」と評される校風が、この理念から生まれています。
3|カリキュラムの特色
共同担任制——3〜4人の教師が1学年2クラスを担当
光塩女子学院初等科の最大の特色が共同担任制です。1学年2クラスを3〜4人の教師が共同で担当します。
▼ 共同担任制のメリット
年齢や性格の異なる複数の教師の中から、子どもが悩みや相談の内容に合った先生を選べる
一人の担任がトラブル対応にあたっていても、他の担任がいるため児童が安心できる
多角的な視点で一人ひとりの児童を見守ることができる
担任が1人だけの学校では「担任との相性」が学校生活を大きく左右しますが、光塩では複数担任制によりそのリスクが緩和されます。なお、心の交流が生まれる場として1年生から日記指導も行われています。
教科専科制——1年生から全教科を専門教師が指導
光塩女子学院初等科は1年生から主要教科も含めた全教科で教科専科制を採用しています。各教科を専門とする教師が指導することで、より深い理解と、教師の教育技術の向上が図られています。国語や算数では3年生より、複数名の教師によるチームティーチングや、少人数に分けた習熟度別授業も行われます。
倫理科——チームティーチングによる心の教育
カトリック校である光塩では、倫理科の授業が全学年を通して行われます。教員と担任のチームティーチングで実施され、宗教的価値観に基づいた心の教育が展開されます。
総合学習——身近なことから世界へ
3年生から、年間テーマに基づき、身近なことから徐々に世界へと視野を広げていく総合学習が行われます。
外国語教育——英語週2時間+スペイン語
英語は1年生から6年生まで週2時間、ネイティブと日本人教師のチームティーチングで**ETM(Education Through Music=音楽を通した英語教育)**を実践しています。
さらに課外授業としてスペイン語を選択でき、スペイン大使館への訪問や、スペインの姉妹校ベラ・クルス校との交流、清泉女子大学とのスペイン文化交流会など、設立母体のルーツであるスペインとのつながりを活かした国際交流が大きな特色です。クラブ活動には国際交流メルセスクラブもあります。
ICT教育——「使い方」「情報モラル」「活用と表現」
全児童に一人1台の個人持ちiPadを整備しています。光塩のICT教育では「機器の使い方」「情報モラル」「活用と表現」の3つが大切にされ、単なる機器の操作にとどまらず、情報を正しく扱い表現する力を育てます。
昼食・放課後の課外活動
光塩女子学院初等科の昼食は、注文弁当システム(月〜金)と家庭弁当の選択制(牛乳あり)です。完全給食ではありませんが、共働き家庭は注文弁当を利用できます。保護者と学校間の連絡もデジタル化されており、放課後には算数放課後教室・スペイン語教室・バスケットボール部・合唱部などの課外活動も充実しています。カトリック系女子校の中では共働き家庭への配慮が比較的なされている学校です。
4|試験の全容(2日間構成)
ここから先は

私立小学校徹底研究 全記事
小学校受験を検討するご家庭にとって、「学校選び」は最初にして最大の壁です。学校説明会やパンフレットだけでは見えてこない、通学のしやすさ、系…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
