#73 好きな曲第二段
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これ始めたら第二段書きたくなっちゃって仕方なくってですね~
今回はノルウェーの歌手、
シグリッドの『Bad Life』という曲です。
今年になってから洋楽にハマってしまいました。
そもそも日本の音楽と何が違うんだろうって考えたんですけど、洋楽は日本語じゃ生まれないメロディを多く含んでいる気がします。
(↑めちゃくちゃ個人的な見解です)
言葉にはそれぞれイントネーションが存在してて、それは日本の中でも違うんだけど、
日本人の「寿司(す↘し↗)」を
外国人が、「I like sushi(ス↗シ↗!!!!)」
と言うように、外国人にしか言わない発音があるからじゃないかなとか思ってます。(なんかちょっと違う気がするけど)
んでもって洋楽のメロディがとても新鮮。
こんだけ日本の音楽を聴いてきたから、耳が慣れちゃってて新曲を聞いてもあるあるってなっちゃう。
YOASOBIのあの夢をなぞってくらいの美メロとか、明らかに特徴的なメロディでない限り聴き流しちゃいますね。
シグリッドはたまたま見つけたんですけど、このBad Lifeは
あのBring Me The Horizonとコラボなんかい!というサプライズ情報。
シグリッドの声とBring Me The Horizonの時々しがれる感じがめっちゃいい
歌い分けも歌詞も気になるのですぐ歌詞を調べに行きました。
Everyone's damaged, a little depressed
みんな傷ついていて少しだけ気分が落ちてる
Every now and then we get that feeling in our ches
私たちは時々胸にそんな気持ちを抱える
Some days I'm a loser, brush my teeth in the dark
時には負け犬に成り下がり、明かりも点けずに歯を磨く
Head above water in a swimming pool of sharks
サメの泳ぐプールに頭をつけるような気分
始めはシグリッドから始まります。
タイトルが「Bad Life」なだけに日々の不安な気持ちを曲にしてるのかなと思いました。
一人称がみんなであるところ、聴き手に「一人じゃない」ことを示唆してるように感じました。
サメの泳ぐプールに頭をつけるって海外特有の表現ですよね~
なんていうか、自暴自棄になってる様子をそんなオシャレに表せるんだって思いました。
ここのワンフレーズでどうゆう状況なのかがはっきりとわかります。
Ooh, it's hard to get up out of bed when everything is on its head
ああ、全てが頭打ちでベッドから出るのも難しい
And nothing seems to make any sense
どんなことも無意味に感じてしまう
Like a band-aid on a bleeding heart, I fake a smile and fall apart
出血する心に絆創膏を貼るみたいに作り笑いをして、やがて心がバラバラに壊れていく
And no one ever knows I'm a wreck
誰も私が廃人同然だなんて気付かない
日本語にするとまあまあ病んでますよね。
でも外国人って日本人と違って素直で物事はっきり言うイメージあるんですよね。
これくらいの表現の方が分かりやすい。
そしてこの人はそこまで落ちたとき、無理して笑って乗り切るタイプなんだとわかってすごい共感を持てました。
僕自身あんまり人に相談したり頼ったりしないのでその場しのぎで頑張ってあとで一人で泣くタイプが同じところにグッときました。
When the world is on your shoulders
君は1人で色んなことを背負い込んでしまうから
And the weight of your own heart is too much to bear
心が重すぎて支え切れなくなっちゃうよね
Well I know that you're afraid, things will always bе this way
怖い気持ちも分かる、いつもこうなってしまうんじゃないかって
It's just a bad day, not a bad life
でもただ今日が悪い日だっただけ、悪い人生なんかじゃない
ここはサビなんですけど、シグリッド一人のまま静かなサビに入るんです。
なんか切ない。タイトルにはちゃんとBring Me The Horizonの名前が入っているのに、そのまま行っちゃうんだ、、。ってなりました。
このサビはさっきまで自分が落ち込んでたのに、今度は励ます側になっているのに違和感を感じます。
たまたま今日がそんな日なだけで人生単位でみたらそう「悪い人生」じゃないんだよ。
ってわかっててもなかなかそう思えない気持ちを代弁してくれてる。
Everything's backwards and I'm hanging on
世界が逆さまになったみたいで、僕は必死にしがみついてるんだ
No matter how hard I try I always comе undone
どれだけ頑張ってもいつも中途半端に終わる
Backed in a corner, I'm comfortably numb
だから部屋の隅に戻って、大人しくじっとしてるんだ
Watching myself become a shadow of someone
誰かの影になっていく自分自身を見つめながら
ここからはBring Me The Horizonのオリヴァーが出てくる。
シグリッドの時とは違うベクトルの落ち方だ。
なんというか頑張ったのに報われなかったのか、頑張り方が違ったのか、誰かに裏切られたのか、望んだ結果にはならなかったようだ。
でもそういうこともあるよってこの曲言うためにあえて書いてるのかなとも思う。
そして、自分が自分じゃなくなっていく、薄れていく自分に怯えている様子が窺える。
めちゃくちゃわかるよー、どうでもよくなって「もうなんでもいいよ」「それでいいよ」ってなるあの感覚でしょ。
二人とも「みんな」とか「全て」っていう言い回しから「私/僕」みたいな一人称になっている。ここではあくまで例として出されているからかな。聴き手の状況に当てはまりやすくするための”あえて「僕は」”って言葉にしてるのかな。
Oh, it's hard to find a place to hide
ああ、隠れる場所を見つけるのも難しいよね
When you're running from what's inside
抱えるものから逃げ続けていると
No matter where you go, there you are
どこに行ったとしてもそこに自分がいる
So tonight I'll go to war with me
だから今夜こそは自分を打ち負かしてやるんだ
'Cause I'm my own worst enemy
だって自分の最大の敵は自分自身だから
And I don't wanna fight anymore
もうこれ以上戦いたくないんだよ
居場所も頼れる人もないし、探す気力すらない。
嫌なものから逃げても結局、後の自分に返ってくる。
そんな自分に打ち勝ちたいっていう気持ち。
本当はどうしたらいいか分かってはいるけど、っていう誰もが感じたことのあるあの記憶だ。
落ちてるけど、今までと違ってこの一節から前を向こうとしてる。
進もうとしてる描写があるからか、ここからドラムのバスが入ってくる。
音階もない楽器が聴き手に感情を生む瞬間。
こういうドラムがすきです。
単に難しいフレーズとか派手なソロとかじゃなくて、意味を持ったドラムフレーズで曲の雰囲気をガラッと変えて印象強くなるところにグッとくるんです。
そこのバスはいわゆる”エロい”タイミングで入ってきますよね。
When the world is on your shoulders
君は1人で色んなことを背負い込んでしまうから
And the weight of your own heart is too much to bear
心が重すぎて支え切れなくなっちゃうよね
Well I know that you're afraid, things will always bе this way
怖い気持ちも分かる、いつもこうなってしまうんじゃないかって
It's just a bad day, not a bad life
でもただ今日が悪い日だっただけ、悪い人生なんかじゃない
そしてまた、同じサビが来ますが、今度は2人で歌い一気にバンドインします。
このサビ入りめっちゃかっこいいーー
そして、男女ツインボーカルにありがちな、主旋を女性、下ハモを男性という気持ちいい歌い分け。
交互に主旋と下ハモが入れ替わる野田洋次郎とあいみょんの「泣き出しそうだよ」みたいなのもいい。
んでまたここのサウンドは壮大に仕上げてるからか、2人の言葉に重みがある。
しかもこの後、歌詞
And I know it feels so hopeless
わかるよ、絶望的に感じてしまうよね
And I know how close you are to the edge right now
君が今限界ぎりぎりだってこともわかってる
So I wrote this song to say, things won't always be this way, no
だからこの歌を書いたんだ、全てが悪い方向に進むなんてこと絶対にない
It's just a bad day, not a bad life
ただ今日が悪い日だっただけ、悪い人生なんかじゃないよ
こんな嘘みたいに全力で寄り添ってくれる歌詞あるんですか。
実際に言われたら鬱陶しいって思う人もいると思いますけど、そのためのこの唄だ。なぁんて言い切られたら、なんか騙されてもいいって思っちゃいますね。
結構強引な歌詞だと思うんですよ。
根拠もなしにここまで気持ちよく歌い上げてるのはあんまりないけど、この曲のいいところは最初からの伏線を綺麗にまとめたところ。
結局この曲の登場人物、僕は一人な気がします。
ずっと一人。
サビは冒頭からの出来事に対して励ましのために自分に向けたもの。
歌い手が2人いるから騙されがちだけど、最後まで聞いて思ったのは、
1番のシグリッドは何も気付けなかったけど、2番のオリヴァーの時点で本当に意味に気付いてる。主人公の成長が見える。
サビの内容は全て自分の過去に歌ったもの。
どおりで1サビに違和感があったわけだ。
サビに入って急に180度変わった歌詞になるから違和感があった。
俺だったら「サビ」と「それ以外」で「前を向いた自分」と「閉じこもった自分」をわかりやすく表現するために2人のボーカルを起用しそう。
でも、あの時の!その時の!自分に歌いたかったシグリッドの歌い分けに見事に騙され、気づいたときは鳥肌が止まらなかった。
これで根拠がないのも説明が付く。
あの頃の自分に歌いたかったんだなぁ。
今こうやってのんきに過ごしてるけど、誰しも死にたくなるような辛いこと悲しい事恥ずかしい事たくさんあったわけで、
でも特に何かがあったわけでも無くて、時が経って、幸せを感じたときに思わず僕らは「あ~幸せだ~」なんて言葉が零れてるはず。
過去の自分があったからそう思えるのも確か。
「いい人生だった」までいかなくても「うん、悪くないね」って思える人生がこの歌によって保証されてるような気がする。
そう考えると、未来の自分にわくわくするし、今日の嫌なことなんかかわいく感じるね。
サウンドだけじゃなくて歌詞の意味も自分なりに解釈したうえで好きになれたのでとても好きな一曲です。
It's just a bad day, not a bad life
ただ今日が悪い日だっただけ、悪い人生なんかじゃないよ
素敵すぎる!
これからもこのマインドで生きたいと思います!
