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治った、と思いたかった

双極性障害の薬を、かれこれ5年ほど飲み続けている。

最初こそは副作用でしんどい時期もあったが、慣れてからはずっと安定していた。

自分って精神疾患があったっけ?と思うくらい、調子のいい日がずっと続いていた。


薬が切れた。病院に行かなくては。
でも、あるきっかけで主治医に会うのが億劫になっていた。

私、もう薬飲まなくても大丈夫なんじゃない?

そう思った私は、病院に行かなかった。

薬を飲まない生活をしてみたかった。


でも、すぐ調子が悪くなった。

視界に霧がかかる。
考え事も、暗算も、脳を使うことができない。
重力に逆らえず、横になることしかできない。

結局、別の病院に行って薬を処方してもらった。

再び薬を飲む生活に戻った。


「まだ治っていなかったんだ」

そう思ってしまった。

「いつか薬を飲まなくていい日が来るといいね。」

ごめん、そんな日はまだまだ来そうにありません。


毎晩薬を飲む生活から解放されたかった。

飲み忘れたら1日のコンディションが悪くなるのが、しんどかった。

私は、もう完治したんだと思いたかった。


私は、まだまだこれからも薬を飲み続けるだろう。

私には薬が必要なんだと気付けたことも、今の私には必要なことだったと思う。

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コトハ|「私」を諦めない人へ、言葉を書く これからも書き続ける原動力にします。