英語で読む『赤毛のアン』1-6
赤毛のアンの原文を少しずつ、週1ペースで読んでいます。
今回は6回目。
【前回までのおさらい】
レイチェル夫人の推理によれば、「近所の引きこもりマシューがこの時期にお洒落して馬車乗って出かけるなんてありえない!」わけで。
仕方ないので夫人はマシューの妹のマリラに話を聞きにいくことに決めました。
まったく!こーんな町はずれの場所、「住む」なんて言えないわ!
【朗読】
チャプター1の8,9段落続けて読んでます。
YouTube (2025年4月UP)
【本文】
“It’s just staying, that’s what,” she said as she stepped along the deep-rutted, grassy lane* bordered with wild rose bushes. “It’s no wonder Matthew and Marilla are both a little odd*, living away back here by themselves. Trees aren’t much company*, though dear knows* if they were there’d be enough of them. I’d rather* look at people. To be sure, they seem contented* enough; but then, I suppose, they’re used to it*. A body can get used to anything, even to being hanged, as the Irishman said**.”
With this Mrs. Rachel stepped out of the lane into the backyard of Green Gables. Very green and neat* and precise* was that yard**, set about on one side with great patriarchal willows* and the other with prim Lombardies*. Not a stray stick nor* stone was to be seen, for Mrs. Rachel would have seen it if there had been. Privately she was of the opinion that Marilla Cuthbert swept* that yard over as often as she swept her house. One could have eaten a meal off the ground without over-brimming the proverbial peck of dirt**.
【語彙】
the deep-rutted, grassy lane: 深い轍の跡がついた、草が生い茂った小道
odd: 変わってる
company: 友人
dear knows: 神のみぞ知る
rather: むしろ (私の底本ではrutherとありますがたぶんrather)
contented: 満足
be used to: 慣れる
neat: すっきりした
precise: きっちりした
patriarchal willows: (男性的で)どっしりとした柳
(※日本の柳はどちらかと言えばprimの印象に近いですが、調べてみればどっしりとした柳がありました)
prim Lombardies: (女性的で)小ぎれいなロンバルディーの木
nor: ~もまた無い
swept: sweepの過去。掃いた
【解説】
〇 A body can get used to anything, even to being hanged, as the Irishman said:
「あのアイルランド人によれば、体は何にでも慣れることが出来るって言うしね。絞首刑になるのでさえも。」
何そのアイルランド人?!
と思って調べてみたんですが、どうやら諺を真面目に受け取ることでユーモアとなり、それを更にジョークのネタにしているような、ウェレリズムというものがあるそうで。
ここでは恐らくレイチェル夫人は諺から派生したジョークを真面目に受け止めちゃった感じでしょうか。
「いや、慣れるワケないじゃん、レイチェル夫人!なんでやねーん!!」
と、読者はツッコミを入れるところです。
〇 Very green and neat and precise was that yard:
はい、倒置法きましたー。
That yard was very green and neat and precise.
にすると分かりやすいですね。
「その庭はとても青々として、すっきり整っていた」
みたいな感じでしょうか。
しかもそれが倒置法で強調されていますからね、よっぽどなんでしょう。
手入れする人(マリラ)の性格が見て取れるようです。
〇 One could have eaten a meal off the ground without over-brimming the proverbial peck of dirt:
could haveで「~したかも」「~できたかも」なので、
One could have eaten a meal off the groundで、
「地面から拾って食べることができたかもしれない」
落ちたものだって3秒ルールで無問題です。
その後がちょっと難しいです。
over-brimmingが「溢れそうなほど」
proverbialは「諺」のこと。
peck of dirtが諺の一部になります。
元々は'We must eat a peck of dirt before we die.' (WeじゃなくYouの場合も)
「死ぬまでにはある程度の汚れも口に入るものだ」
そのままの意味で取ることもできますし、
「生きるからには清く美しくばかりもいられない」
みたいな意味にもなります。
この場合は単純にそのままの意味でしょう。
ちなみに、1peckは単位で約9Lとかなりの量。
農家さんの収穫カゴの大きさがその由来なのだと思います。
1peckを画像検索すると、たくさんのリンゴの袋詰めの画像が出てきたので、リンゴ農家さんのカゴの大きさかな。
で、全部合わせると、
「諺にあるほど汚れまみれにすることなく、地面に落ちたものも拾って食べることができたかもしれない」
それほどにグリーンゲイブルズの敷地はものすごく隙がないほどキレイに手入れされていると言いたいわけです。
【こばち的要約】
「こんなとこ、生活するとこじゃないわよ!木なんかじゃなく人の方がよっぽど良いのに!まぁ、マリラもマシューも変わってるからね。」
とプリプリしながらグリーンゲイブルズの敷地に足を踏み入れたレイチェル夫人。
そこは夫人もちょっと引くくらいきちっとしてて小石一つ落ちてません。
【あとがき】
今回は声に疲れが出てますね。。
お喋り大好きレイチェル夫人がブツブツ言いながらグリーンゲイブルズへ向かって行くところでしたね。
一人で居ても考えてることが口から漏れてる。笑
そしてマリラが未だ登場してもいないのに、その庭の描写だけで、あー取っ付きにくそうな人かなーと想像出来てしまいます。
1-6の練習中の様子↓
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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