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フィンセント・ファン・ゴッホ / メトロポリタン美術館
母のいない作家たち 漱石、芥川、太宰、三島
養母を実母と信じ、実母を祖母だと思った夏目漱石、実母が精神病であることから伯母達によって育てられ、実母に愛情を持てなかった芥川龍之介、祖母によって実母から引きはがされた三島由紀夫、そして太宰治もまた母を持たない子であった。
正確には津島修治には実母・たねがいた。しかし父・源右衛門が衆議院議員となったため両親とも留守がちであり、修治の世話をしていたのは叔母・きゑである。そのきゑを修治は本当の母親と思い込み、懐いていた。しかし小学校入学前に引きはがされる。
こうした彼らが家庭を持ち、子供を作ったことにはさして意味はなかろう。かつて村上春樹と村上龍がお互いが一人っ子であることに共感して「一人っ子文学ってありだよね」と話していたがそんなことにも意味はない。
私を本当に驚かせる作家は、家族関係に関わりなく、私が思いつけない次の一言を書く。このことのみが書く資格であろう。
