【ラーメンハゲの気持ち、痛いほど分かる】厚底 vs ベアフット、靴屋の私が抱える"二郎系"ジレンマ
お久しぶりです
こば@kobakutsuです。
義肢装具士免許をもって本を数冊だして10年以上靴屋をやっています。
※「当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。」
今回は、私が日頃から感じている”靴選びにおけるジレンマ”について、少し語らせていただきたいと思います。
突然ですが
今、どんな靴を履かれていますか?
もし、それが「クッション性が高い」「厚底」の靴であるならば、少しだけこの話にお付き合いいただけると嬉しいです。
私はベアフットシューズ信者です
まず、私の立場を明確にしておきます。
私はいわゆる「ベアフットシューズ」を強く支持する、ベアフット信者です。
クリストファー・マクドゥーガル氏の著書『BORN TO RUN 走るために生まれた』を読んだことがきっかけで、ベアフットの世界にのめり込みました。
以来、ワラーチ(手作りのサンダル)を作り、それで走る…という生活を送っております。

日本人の足と、西洋の靴…本当に合っているのでしょうか?
そもそも、日本人は1000年以上もの間、草鞋(わらじ)や下駄といった履物で暮らしてきました。
西洋式の靴を履くようになったのは、ここ100年ちょっとのこと。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、「日本人はつま先で歩く、奇妙な歩き方をする」と書き残しているように、日本人の足は本来、つま先重心のワラーチやベアフットシューズ的な動き方に適しているのではないでしょうか。
ここでも解説
靴屋としての葛藤…「厚底」vs「ベアフット」
しかし、私は靴屋です。
靴を売って生計を立てています。
そして、長年多くのお客様の足を見てきて痛感することがあります。
それは「日本人の踵(かかと)は細く、外反母趾でお悩みの方が多い」ということです。
一方、大陸の方々(中国、韓国、タイなど)は、外反母趾で悩んでいるという話をほとんど聞きません。相談もされないし実際に足を見ても、健康的な方が多い印象です。欧米人もそう!
…となると、日本人の足元に関しては原点回帰すべきではないか?
今、ベアフットの流れは少しずつ来ていますが
やはり主流は厚底シューズ。
かかとから着地する歩き方は、そもそも日本人の足に合っていないのでは?
…と、私は常々考えているのです。
「クッション、マシマシ」が正義なのか?
しかし、お店で売れるのは
やはり「クッション性が高い」「厚底」の靴…。
少し前までは、世間全体が「クッションこそ正義!」「とにかくクッションてんこ盛りだ!」という、まるで二郎系ラーメンのような風潮でした。
「いかに靴底を厚くするか」
「いかにクッションを柔らかくするか」…そればかり!
「クッションがあれば、痛みもケガも全て解決!」と言わんばかりの…。
ですので、販売するのはほとんどクッション性の良い靴です。
お客さんの心理的にも選ばれやすいし、クッションが良いほど良い靴だと信じて来店されるから。軽い靴=良い靴と並んで多くの人の評価基準にノミネートされている。
でも、本当にそうでしょうか?
薄底の靴を履いて「痛そう…」「膝に悪そう…」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、実際には靴底が厚くなるほど歩きにくくなり、クッションがあるからこそ無意識のうちに、体に負担のかかる歩き方をしてしまう…ということも十分に考えられるのです。
Born to runで語られているのはここ。
本来素足ではできないけれど、クッションシューズによって出来るようになった動作で身体に無理がかかっている。
だから、クッションマシマシのシューズなど出ているのに、ランニングによる怪我は減っていないどころか増えている!じゃけん、薄底履こうね!という内容
まるで「ラーメンハゲ」…芹沢達也の苦悩
ここで、漫画『ラーメン発見伝』に登場する、「ラーメンハゲ」こと芹沢達也のエピソードを思い出します。
彼は、鮎(あゆ)出汁を使った、繊細で上品なラーメンを作れる、凄腕の職人です。
しかし、彼が本当に美味しいと思って作ったラーメンは、化学調味料と背脂たっぷりのコッテリ系ラーメンを好む客には、全く見向きもされません。芹沢の求める繊細な味とは真逆です。
そこで、芹沢はあえて客の好みに合わせたコッテリ系ラーメンを作ります。
芹沢の思いとは裏腹に、客はその味を絶賛!

この味によってたちまち人気店となっていきます。
ある日、昔から通ってくれる、味の違いが分かると思っていた常連客が来店。こんなラードたっぷりで鮎の風味も感じないコッテリラーメンに愛想を尽かされてしまう・・・・
芹沢は心配するのですがその常連客は絶賛します。
そして、心の中でこう呟くのです。
「誰も、ラーメンの味なんて分かってなかったんだ…」
…これ、今の私の状況とちょっと似てませんか?
いや、そんな似てないか!笑

原作を読んで欲しいけれど、手っ取り早く知りたい人はバキ童チャンネルの解説が分かりやすい!
それでも「本当に良い靴」を届けたい
私は厚底のクッションマシマシの靴を否定するつもりはありません。
しかし、「それだけが正解ではない」ということを
声を大にしてお伝えしたいのです。
本当に足に良い靴はもっと他にある。
そのことを、一人でも多くの方に知っていただきたい。
だから、私はお店では「売れる靴」(厚底)を売りながらも、「本当に良い靴」(ベアフット)を細々とでも伝え続けていきたいと考えています。
…まるで、芹沢がコッテリ系ラーメンの陰で、本当に作りたいラーメンを、少数派の客のために作り続けるように…。
原点にして頂点
Luna Sandals Venado 2.0
Born to runにも登場したベアフット・テッドがタラウマラ族のランニング文化に感銘を受け、ワラーチをベースに開発したサンダルです。ルナはタラウマラ族の伝統的なワラッチサンダルを作る名人「マニュエル・ルナ氏」から来ている。
Born to runの本の続きがこのサンダル。
ピンときたら買おう!
もしくは作ろう!!!!
最後に…
長々と語ってしまいましたが、要するに、私は、
「厚底だけが正義じゃない! ベアフットも、もっと評価されるべき!」
ということを、皆様にお伝えしたかったのです。
もし、あなたが、
足の痛みや、違和感に悩んでいる
もっと自然な感覚で歩きたい、走りたい
靴選びに迷っている
…のであれば、ぜひ一度
ベアフットシューズを試してみていただきたいのです。
いってらっしゃい! 😄✨
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