見出し画像

婚礼箪笥と信楽のたぬきと、私の片付け戦争


自宅は一軒家だが、まあ広くない。

夫婦二人で住むには充分なのだが、私の実家の田舎基準の家具や、処分できない貰い物が多いせいで、なかなかカオスな状況になっている。

結婚する時のことだ。
張り切った母や親戚の伯母叔母たちが、身の丈に合っていない婚礼箪笥セットや食卓セット、食器棚を購入してしまった。
住むところが決まる前の話である。
田舎の平屋で、自家用車は一人一台所有できる感覚の人たちには、善意とノリしかなかった。
県外に嫁に行くものに「立派な」ものを選ぼうとしてくれたのは、ありがたい。
ありがたいが、相談くらいは欲しかった。
それから、なんだか額に入った絵や、乙女チックな壺、信楽のたぬきがやってきて、我が家はますますカオスになっていった。

ものを片付けるので精一杯で、自分の趣味のものを置くスペースがない。

最近、やっと言い訳しながら処分し始めることができた。
数年程かけて、45リットル袋を80個分くらい廃棄した。
食器を割ったり、電鋸で家具を解体したり、なかなか楽しかった。
バリバリ、ガシャーンと音を立てながら壊していくのは、妙な爽快感があった。

見るだけでストレスだったんだろうなあ、と思う。


40代で長期の入院を経験した後、家の中に手摺りやつかまるための棚、手をつきたい壁を空けるために、模様替えが必要だった。
身体が大分動くようになってから、しまいっぱなしだったものから整理を始めて、処分まで漕ぎつけたのだ。

そして50代でまた体調を崩した今、また模様替えが必要かなあ、と思っている。

天袋や天井裏にしまったもので、毎シーズン使うものを、取り出しやすいところに置きたい。

そのためには、部屋のものを減らすことが前提だ。
大きすぎる婚礼箪笥を最低2つと、本棚、食卓を処分したい。

歳をとると、上の方に置いたものや重いものは、もっと取り出しにくくなる。
わかりやすいところに、手が届く高さに置きたい。

他のものも、歳をとったら卓上に出しっぱなしになったりするだろう。見苦しくないよう片付けられる収納にしたい。

そして、自分の趣味に合う色や質感で統一したい。

「立派な」婚礼箪笥から、「私の」部屋へ。
60歳までに、自分が心地よく暮らせる空間を作る。
それが、私の密かな目標だったりする。

信楽のたぬきには申し訳ないけれど、そろそろお別れの時かもしれない。

片付け戦争は、まだまだ続く。

いいなと思ったら応援しよう!

こばみお|生成AIとおしゃべりしながらの、50代のゆるチャレンジ。 よろしければ応援お願いします!いただいたチップはクリエイターとしての活動に使わせていただきます。