【2023年度】秋田県公立高校入試「理科」全問解説!合格へのポイント徹底分析
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秋田県公立高校入試(2023年度)「理科」講評
全体講評
(全体難易度:★★★☆☆) 個別指導塾で15年間、数多くの受験生を現場で見てきた講師の「まさ」です。2023年度の秋田県公立高校入試「理科」は、物理・化学・生物・地学の4分野からバランスよく出題されており、全体的な難易度としては標準的(星3つ)と言えます。しかし、単なる一問一答式の暗記だけでは通用しない、思考力や資料の読み取り能力を問う問題が随所に散りばめられていました。
今年の傾向として特徴的だったのは、「日常生活や現代のテクノロジーとの結びつき」を意識した出題です。LED(発光ダイオード)と交流電流を組み合わせた実験や、バイオマス発電におけるカーボンニュートラルの概念、タブレット端末の画面を模した化学反応式のモデルなど、教科書で学んだ知識をいかに現実の事象に当てはめられるかが問われました。こういった「一見すると目新しい形式の変化」に戸惑いやすい生徒は少なくありません。初見の実験設定や複雑なグラフ・表が出現した際のパニック回避の思考プロセスとしては、「結局、教科書のどの単元の、どの法則について聞いているのか?」と、自分が知っている基本知識に翻訳し直す冷静さが求められるテストでした。
各大問の講評
大問1:動物のからだのつくりとはたらき(難易度:★☆☆☆☆) 消化と吸収に関する基本的な問題が中心でした。難易度は低めですが、だからこそ実験・観察の理由を説明する記述問題における減点リスクに注意が必要です。湯の温度を $${40^\circ\text{C}}$$ に保つ理由を「ヒトの」に続けて書かせる指定など、出題者の意図に沿って過不足なく答える基本動作が試されました。ここは満点を狙い、スムーズに通過して時間配分を有利に進めたい大問です。
大問2:化学変化と物質の成り立ち(難易度:★★★☆☆) 水素の燃焼をテーマにした出題です。ここで多くの受験生が時間配分を間違えやすかったのが、過不足のある化学反応のグラフ読み取りと計算です。初見のグラフに対するパニック回避の思考プロセスとして、「グラフの折れ曲がっている点(過不足なく反応した点)」をいち早く見つけ出し、 $${ \text{水素} : \text{酸素} = 2 : 1 }$$ という比を自力で導き出せるかが勝負の分かれ目となりました。
大問3:地震のしくみと記録(難易度:★★☆☆☆) プレートの動きや地震の波の速さを求めるオーソドックスな問題でした。地震波の到着時間と距離のグラフから、キリの良い数値を読み取って計算する処理能力が求められます。緊急地震速報の仕組みに関する考察など、理科の知識が社会でどう役立っているかを問う良問が含まれていました。図の向き・角度の変化に惑わされず、日本列島周辺のプレートの断面図を正しくイメージできるかがポイントです。
大問4:力学的エネルギーと仕事(難易度:★★★★☆) 今年度のテストで最も正答率が下がり、受験生が苦戦したであろう大問です。特に複数の動滑車を用いたクレーンの計算問題は、図が複雑でパニックを引き起こしやすい構造でした。上向きに引いている糸の本数を冷静に数える思考プロセスが必要です。また、仕事率の計算問題における単位のつけ忘れや、 $${ \text{cm} }$$ から $${ \text{m} }$$ への単位変換忘れといったケアレスミスが命取りになります。計算問題では常に単位を意識する習慣が如実に点数に直結する内容でした。
大問5:エネルギー資源と発電(難易度:★★☆☆☆) バイオマス発電や風力発電を題材にした、環境とエネルギーに関する大問です。二酸化炭素の発生方法など基本的な化学の知識と、交流電流やエネルギー変換といった物理の知識が融合しています。LEDを用いた交流の観察は、電流の向きが周期的に変わるという性質を理解していれば、落ち着いて「交互に光る」という正解を導き出せるはずです。
大問6:動物の分類と地球の運動(難易度:★★★☆☆) 動物の分類の基礎と、天球上の太陽の動きを組み合わせた総合問題です。透明半球の図は、普段教科書で見慣れている「手前が南」という図の向きから角度が変化しており、丸暗記の生徒はここで戸惑ったはずです。南中高度が最も高くなる方向から「南」を論理的に特定し、そこから東西南北を割り出すという、根本的な理解が試される構成でした。
来年の公立高校入試に向けての学習アドバイス
これから受験生となる中学2年生の皆さん、そして保護者の皆様へ。 理科という科目は、単なる暗記科目ではありません。「なぜそうなるのか?」という理由を説明できる力が、入試本番での得点力に直結します。
まずは、教科書に載っている基本用語や実験器具の名前を正確に覚えることから始めましょう。その上で、日々の学習でぜひ意識してほしいのが「単位」と「図の読み取り」です。計算問題を解くときは、必ず $${ \text{g} }$$ なのか $${ \text{kg} }$$ なのか、 $${ \text{cm} }$$ なのか $${ \text{m} }$$ なのかを意識し、途中式を書く癖をつけてください。これだけで、本番での悔しいケアレスミスを劇的に減らすことができます。
また、模試や過去問で見たことのない実験装置や複雑なグラフが出てきても、絶対に焦らないでください。入試問題は必ず皆さんが中学校で習った法則の範囲内で作られています。「これは要するに、オームの法則を聞いているんだな」「これは酸化還元反応の応用だな」と、自分の知っている知識の引き出しと結びつける練習を積んでいきましょう。
記述問題では、「何を問われているか」にまっすぐ答える練習が大切です。塾の先生や学校の先生に自分の書いた解答を見てもらい、「どこで減点されそうか」を客観的にアドバイスしてもらうのが一番の近道です。
受験勉強は長く険しい道のりに感じるかもしれませんが、理科は身の回りの不思議を解き明かすとても楽しい科目です。毎日の小さな「わかった!」という積み重ねが、必ず来年の春、大きな自信となって皆さんを支えてくれます。自分の可能性を信じて、一歩ずつ前進していきましょう!応援しています。
【学習にあたっての準備】
ここから先の実戦的な解説を読み進める際は、お手元に問題用紙をご用意ください。(すでにお持ちの過去問集などで構いません)
▼ まだ問題をお持ちでない方へ
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大問1:動物のからだのつくりとはたらき(消化と吸収)
(1)① 唾液に含まれる消化酵素(難易度:★☆☆☆☆)
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