【2023年度】秋田県公立高校入試「英語」全問解説!合格へのポイント徹底分析
秋田県の公立高校入試対策、何から手をつければいいか迷っていませんか?情報収集も過去問分析も、すべて解決する「合格への最短ルート」をご用意しました。
秋田県公立高校入試(2023年度)「英語」講評
全体講評(難易度:★★★☆☆)
個別指導塾で15年間、数多くの受験生を間近でサポートしてきた講師の「まさ」です。2023年度の秋田県公立高校入試の英語は、全体の難易度としては標準的ですが、問題の構成や求められるスキルにおいて、受験生の間で大きく点数が開く内容となりました。
今年度の最も大きな特徴は、対話文やポスターなどの実用的な資料を組み合わせた、いわゆる「新傾向問題」の読解量が非常に多かった点です。単に英文を頭から訳していくような従来の勉強法では対応しきれず、複数の資料を素早く行き来しながら必要な情報を的確に見つけ出すテクニックが試されました。これにより、どこで時間配分を間違えやすかったかというと、やはり後半の大問4のポスター問題や大問5の本格的な長文読解です。前半のリスニング終了直後に、どれだけ早く長文や英作文のタイムマネジメントへと頭を切り替えられたかが勝負の分かれ目となりました。
さらに、自由英作文や記述問題が多く配置されており、表現力だけでなく、文法や単語のスペルミスによる減点リスクが非常に高くなっています。また、初見の長文で知らない英単語(未知語)に出会った際に、パニックに陥ることなく、前後の文脈や注釈から意味を推測する思考プロセスを働かせることができたかどうかも、合否を分ける重要なポイントでした。
各大問の講評
大問1:リスニングテスト(難易度:★★★☆☆) イラスト選択や応答文、長めの対話文、そして条件付きの質問作成まで、非常にバランスよく出題されました。1回放送の応答文選択では、事前の「先読み」ができたかどうかで差がついています。また、最後の英語で質問を書く自由英作文では、「三単現の s」の付け忘れや、過去形への直し忘れによる減点リスクが目立ちました。さらに、選択肢の中に「本文の内容には合っているが、質問の答えになっていない」という巧妙な引っ掛けが含まれており、多くの受験生が戸揃いやすいポイントとなっていました。
大問2:対話文の読解と語彙・文法の総合問題(難易度:★★☆☆☆) 適語変形や英単語の定義クイズ、状況に合わせた記述問題など、基礎から標準レベルの文法・語彙力が試されました。最上級や受動態、動名詞、現在完了進行形といった、中学英語の重要文法が網羅されています。ここをいかにテンポよく正確に処理し、後半の長文読解へ時間を残せるかがタイムマネジメントの核となります。ここでも、相手の応答に正しく合致する文を組み立てる場面で、質問の意図からズレた答えを書いてしまう減点ミスが散見されました。
大問3:対話文の読解と自由英作文(難易度:★★★☆☆) 中学生と留学生の会話を読み、英語の質問に答える問題と、15語以上25語以内の自由英作文が出題されました。読解問題の解答では、主語に応じた「三単現の s」の処理や、主節に合わせた「時制の一致」を正確に行う記述力が求められました。自由英作文では、自分の書きたい内容に引っ張られてスペルミスをしたり、時制を過去に直し忘れたりするミスが起きやすく、個別指導でも徹底して見直しを指導する部分です。
大問4:実用的な英文の読解(ポスター・対話文)(難易度:★★★☆☆) 案内ポスターを見ながら会話をするという、近年の新傾向を象徴する問題です。マイクや由紀のセリフから「午前・午後」「和食・ドローン・こけし」といった条件を素早く整理し、ポスターの表から必要な情報を抜き出すテクニックが求められました。また、空欄補充問題では「continue」という動詞を抜き出す必要があり、知らない単語であっても「後ろに動名詞(learning)が続いている」「前後の文脈から『〜し続ける』という意味になるはずだ」とパニックを回避して推測する思考プロセスが問われました。
大問5:伝記・長文読解(難易度:★★★★☆) 宣教師エミー・カーマイケルの生涯を描いた、読み応えのある本格的な長文読解です。入試の最終盤で集中力が切れかかる中、これだけの分量を読み解くには、やはり前半からの時間配分が命となります。「in anticipation」などの難しい未知語が登場しましたが、前後の物語の展開から「期待して」という意味をポジティブに推測できるかどうかが試されました。指示語「this」の指す内容を問う問題や、理由を日本語で説明する問題、要約文の空欄補充など、多角的な設問において「本文のキーワードは合っているけれど、質問の答えになっていない」という選択肢の罠を丁寧に見極める冷静さが必要でした。
来年の公立高校入試に向けての学習アドバイス
これから受験生になる中学2年生の皆さんと、その保護者の皆様、高校入試の英語と聞くと「なんだか難しそう」「長文を最後まで読めるか不安」と感じてしまうかもしれませんね。しかし、決して恐れる必要はありません。15年間、多くの先輩たちが同じ壁を乗り越えていきました。
来年の入試で高得点を勝ち取るための第一歩は、日頃の勉強から「主語と時制」を常に意識することです。「三単現の s は忘れていないか」「過去の話だから過去形になっているか」というほんの少しの確認習慣をつけるだけで、英作文や記述問題での減点リスクは劇的に減らすことができます。
また、教科書を読むときには、ただ単語を暗記するだけでなく、知らない単語が出てきても「きっとこういう意味かな?」と前後の文脈から推理するゲームのような感覚を楽しんでみてください。この「パニックにならない心と推測する力」が、入試本番で皆さんを大いに助けてくれます。
そして保護者の皆様、お子様が英語の長文やリスニングに挑む際は、スピードや点数だけを気にするのではなく、「時間配分の切り替えがうまくできたね」「新形式の資料からヒントを見つけられたね」と、その思考のプロセスを前向きに褒めてあげてください。日々の小さな「できた!」の積み重ねが、本番での大きな自信へとつながります。来年の春、最高の笑顔で合格を掴み取れるよう、今から一歩ずつ、一緒に楽しく進んでいきましょう。応援しています。
【学習にあたっての準備】
ここから先の実戦的な解説を読み進める際は、お手元に問題用紙をご用意ください。(すでにお持ちの過去問集などで構いません)
▼ まだ問題をお持ちでない方へ
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大問1:リスニングテスト
(1) イラスト選択問題(難易度:★☆☆☆☆)
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