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【2026年度】高知県公立高校入試A日程「数学」全問解説!合格へのポイント徹底分析

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高知県公立高校入試A日程(2026年度)「数学」講評

全体講評

全体の難易度:★★★☆☆

個別指導塾で15年間多くの生徒を見てきた講師のまさです。2026年度の高知県公立高校入試A日程の数学は、全体として例年通りの標準的な難易度でしたが、受験生の「現場での対応力」と「時間配分のセンス」がシビアに問われる構成でした。

今年度の大きな特徴は、大問3の会話文を含む規則性の問題や、大問4の円すいと球を組み合わせた空間図形など、情報量が多く視覚的にも圧倒されやすい問題が配置されていた点です。これらは決して手が出ない難問ではありませんが、「どんな変化に戸惑いやすかったか」を振り返ると、問題用紙を開いた瞬間の「文字の多さ」や「見慣れない図形」に対する心理的なプレッシャーが大きかったと言えます。

また、合否を分ける最大のポイントは「どこで時間配分を間違えやすかったか」にあります。大問1の基本問題は絶対に落とせませんが、図形の角度計算などで少しでも手が止まると焦りが生じます。さらに、大問4の(2)や大問5の(3)、大問6の(2)といった各大問の最終問題は計算量が非常に多く、思考力も要する星5レベルの難問でした。ここに深入りしてしまい、解けるはずの他の問題に時間を回せなくなるという罠に陥った受験生も多かったと推測されます。「解ける問題を見極め、難問は後回しにする」というテスト戦略の有無が、点数に直結するセットでした。

各大問の講評

大問1:小問集合(難易度:★★★☆☆)
計算、方程式、関数、図形、確率、作図と幅広い単元からの出題でした。個別指導の経験上、受験生が最も恐れるべきは「大問1の基本問題での計算ミスや、そこに時間を取られたときの焦り」です。最初の計算問題でつまずくと、テスト全体のペースが崩れます。また、(2)の「自然数」という条件のように、「応用問題における『問題文の隠れた条件(正の数、整数、自然数など)』の読み飛ばしの罠」も潜んでいました。(6)の円周角の問題は少し発想が必要で、ここで焦って時間を浪費してしまうリスクがありました。

大問2:データの活用(難易度:★★☆☆☆)
箱ひげ図と四分位数に関する問題です。図が意味している数値を正確に読み取れば確実に得点できる内容でした。計算量は少ないですが、第1四分位数や中央値の定義を曖昧に覚えていると、選択肢を絞りきれずに戸惑うことになります。図の中に直接数値を書き込み、視覚的な情報を具体的な数値に変換する冷静な処理が求められました。

大問3:規則性と式の証明(難易度:★★☆☆☆)
カレンダーの数字の並びを題材にした、会話文形式の問題です。近年増加している形式ですが、ここで重要なのが「新傾向の会話文や長いリード文から、必要な数式を抽出するパニック回避法」です。みずきさんと先生の長い会話に圧倒されず、「結局、文字 $${n}$$ を使ってどういう計算をさせたいのか」という数式の構造だけを抜き出せば、やっていることは中3の展開公式の基本的な計算に過ぎません。見た目に騙されず、落ち着いて情報を整理する力が問われました。

大問4:空間図形(難易度:★★★★☆)
円すいの中に水と鉄球が入っている問題です。(1)は基本公式で解けますが、(2)の鉄球の半径を求める問題は多くの受験生が苦戦したはずです。ここで必須となるのが「初見の複雑な空間図形に対するパニック回避の思考プロセス」です。立体を斜めから見た見取図のまま考えるのではなく、真正面からズバッと切った「平面の断面図(二等辺三角形と円)」を余白に書き出せるかがすべてでした。この一手間を惜しむと、頭の中が混乱して時間を大きくロスしてしまいます。

大問5:2乗に比例する関数(難易度:★★★★☆)
放物線と直線の交点、そして三角形の面積に関する問題です。(1)と(2)は基本レベルですが、(3)の面積を3分の1にする点Pの座標を求める問題は、 $${t^2 + 6t - 8 = 0}$$ という2次方程式を立てて解の公式を使い、 $${t = -3 + \sqrt{17}}$$ という複雑な答えを導き出す必要がありました。計算量の多さと難易度から、ここで難問への深入りをして時間配分を間違えやすいポイントでした。

大問6:平面図形(難易度:★★★★☆)
平行四辺形をベースにした合同の証明と、線分の長さを求める問題です。(1)の証明は比較的易しいですが、「証明問題や途中式を記述する問題における減点リスク」に注意が必要です。合同条件の「間の角」を導くために、錯角や二等辺三角形の底角の性質を論理の飛躍なく順序立てて書けたかが採点の分かれ目になります。(2)は $${x}$$, $${y}$$ といった文字を使って角度を整理し、隠れた相似を見つけ出す超難問でした。トップ校を目指す生徒以外は、(1)を確実に取り、(2)は部分点狙いか見切るという判断も必要でした。

来年の公立高校入試に向けての学習アドバイス

これから受験生となる中学2年生の皆さん、そして保護者の皆様へ。

今年度の問題を見てもわかる通り、今の高校入試は「ただ公式を暗記して当てはめるだけ」では太刀打ちできません。長い文章を読んで必要な情報を抜き出す読解力や、複雑な図形を自分で単純な平面図に描き直すといった「自分の手を動かして工夫する力」が求められています。

まず最優先すべきは、大問1で絶対に取りこぼさないための「圧倒的な計算力の土台」を作ることです。計算が早く正確になれば、心に余裕が生まれ、テスト本番での「焦りからのパニック」を未然に防ぐことができます。

そして、証明問題や記述問題に苦手意識を持たないでください。「最初から最後まで完璧に書かなければ0点」ではありません。結論から逆算して、わかる条件(平行だからこの角が等しい、など)を箇条書きで書き残すだけでも部分点がもらえることは多々あります。「1点でも多くもぎ取る」という泥臭い記述の練習を、日々の学習から取り入れていきましょう。

受験勉強は早く始めた分だけ、確実に皆さんの武器になります。一つひとつの単元を丁寧に理解し、わからない問題から逃げずに先生に質問する。その日々の積み重ねが、来年の春、必ず大きな花を咲かせます。志望校合格に向けて、前向きに、そして戦略的に学習を進めていきましょう!応援しています。


【学習にあたっての準備】
ここから先の実戦的な解説を読み進める際は、お手元に問題用紙をご用意ください。(すでにお持ちの過去問集などで構いません)

▼ まだ問題をお持ちでない方へ
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大問1:小問集合(計算・方程式・関数・図形など)

(1) ① 四則演算の混じった計算(難易度:★☆☆☆☆)

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