うつ病と診断されたけど、服薬も休職も迷った——家族としてできたこと・できなかったこと
前回のnoteでは、受診につながるまでの家族の関わりについて書きました。
「次回は診断後の流れや家族としてできることをまとめます」と偉そうに言いましたが、
正直、初診からの関わりを振り返ると、家族としてそこまで適切な関わりができていたとは言えません。
迷いながらの関わりでしたが、読んでくださる方がいるからこそ、
今回はその葛藤と気づきを、実体験を交えて綴ってみたいと思います。
🟩初診でうつ病と診断されたけれど
夫が初診でうつ病と診断されたとき、
主治医は「休職した方がいいけれど、職場の上司とも相談してみて。必要なら診断書を書くよ」と言いました。
すぐに「休職しなさい」と断定しない医師も多く、
その背景には、就業規則や雇用状況への配慮があるかもしれません。
入社直後などは、休職できる期間が短いこともあるため、診断書によって職を失うリスクを避けたいという思いもあるのだと思います。
🟩家族としての葛藤と後悔
私は働いていたので、初診には同行できず、
夫にメモを渡して「これを医師に伝えてほしい」とお願いしました。
でも、すべてを伝えると「働けなくなるかも」と不安になったようで、
結局、メモの一部しか見せなかったようです。
今思えば、仕事を休んででも初診に同行すればよかった——
そう思う後悔があります。
💊 服薬への拒絶と誤情報への不安
診断後も、夫は服薬を拒んでいました。
ネットの誤った情報を見て、「薬はリスクにつながる」「治らなくなる」と思い込んでいたようです。
私には「薬を飲んでいる」と嘘をついていて、
実際は市販のサプリメントだけを飲んでいました。
気づいたときにはとても残念でしたが、
脳の仕組みの話をして、ようやく服薬に至りました。
それでも、薬の量を自己判断で増減してしまう時期が続きました。
📌服薬への不安がある方へ
うつ病や適応障害などと診断されて、服薬にためらいがある方も多いと思います。
ためらう気持ちは当然のことです。
ご家族も、「医師の処方通りに服薬を進めるべきか?」と悩むことがあると思います。
私自身も、後から、服薬への心配ごとや困りごとをじっくり話し合い、
自己判断せず服薬するようになった夫——
しっかり共有できることが、何よりの安心につながるのかもしれません。
🔗 服薬の重要性についてわかりやすく解説しているサイト
3 うつ病の治療と予後:ご存知ですか?うつ病|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
うつ病のお薬について(薬の種類や副作用の解説) | すまいるナビゲーター | 大塚製薬
🧑⚕️ 診察に同行して状況を伝えた
服薬もせず、休職も迷っている状態が続いたため、
数日後、私も診察に同行しました。
家庭での様子や、日中の集中力の低下、ふらふらしながら出勤している状況を伝えた結果、
主治医から休職の診断書が出ました。
📧 上司への報告
診断書をもらったけれど、いざ上司へ伝えるとなると不安になってしまう・・・
上司への伝え方も悩んでいたため、私がメール文をまとめて提案しました。
以下は、実際に使った文面の一例です:
件名:体調不良による勤務調整のご相談
〇〇様
お疲れ様です。〇〇(名前)です。
最近、体調不良が続いており、医師から一定期間の休養を勧められました。 業務に支障をきたす前に、休職を含めた勤務調整についてご相談させていただきたく、メールを差し上げました。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、まずは一度お時間をいただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。
〇〇(本人の名前)
その後、人事面談・産業医面談を経て、1週間の引継ぎ期間を経て休職となりました。
🧠 休職することへの罪悪感と不安
診断書が出たからといって、じゃあ休みますとはなりにくいものです。
「急に休んで迷惑をかけてしまった」「引継ぎをしないと休めない」——
そんな罪悪感や不安を抱える方も多いと思います。
私が、休職に罪悪感を感じているクライエントさんに伝えることがあります。
足を骨折して会社を休んでくださいと言われたら、そのまま入院して休みますよね。
うつ病で「休職してください」と言われたら、同じように休むことが必要です。
引継ぎができないと休めない、ではなくて、今は休むことが最優先です。
会社のことを考えてしまうのは当然だと思いますが、
自分軸で、自分を守る選択ができたらいいなと思います。
📝 休職を迷っている人へ——考えるための視点リスト
休職中に夫に伝えたことや、休職するクライエントさんに伝えていることをまとめてみました。

少しでもお役に立てたらよいのですが・・・
🌿 まとめ|診断後に迷ったとき、家族としてできること
医師から「休職もできますよ」と言われたとき、
本人も家族も、どうすればいいか迷うことが多いと思います。
「どれくらい休めるのか?」
「経済的にはどうなるのか?」
「生活がどう変わるのか?」——
そんな不安が、いくつも重なってくるものです。
本人も、体調が悪い中で揺れている状況です。
そんなとき、家族としてできることは限られているかもしれません。
でも、診察に同行して状況を伝えることや、
本人の代わりに情報を整理して医師に届けることだけでも、
本人の負担はぐっと減るのではないかと思います。
🧑🤝🧑 家族だからこそできること
本人の様子を日常的に見て、変化に気づくこと
診察に同行して、医師に生活の実態を伝えること
本人が言いづらいことを代わりに伝えること
職場への連絡や調整をサポートすること
「一緒に考えるよ」と伝えることで孤立感を減らすこと
🚫 家族でも(が)できないこと
本人の気持ちをすべて理解すること
治療を代わりに進めること
すぐに元気になってもらうこと
本人の選択を完全にコントロールすること
自分の感情を押し殺して支え続けること
📌 次回予告|休職前にやっておくとよいこと
次回は、休職前にやっておくとよいことをリスト化してまとめたいと思います。
診断書の提出、職場との調整、生活の準備など、
家族としてできる準備について整理しますので、よかったら活用してください。
