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🗒️ 赤ちゃんと、王様と、神様

亡き祖母に、まだ赤子の子どもを会わせにいったときのこと。
あやしてくれながら、祖母はゆっくりと言った。

「こどもはね、神様なの。王様にしてはダメよ
 神様だからね、大事に、大事にしてね。」

子どもは気まぐれ。理由もなく怒りも泣きもする。
お供物をあげて、感謝はしても、支配はされないでいい。
その存在自体が奇跡で、いるだけでいい。
贈り物をして、ご機嫌をとったり、
何でも言うことを聞いて、世話をして、仕えてはだめ。

そういうことが言いたかったようだった。

その言葉は、赤ちゃんの泣き声や都合に振り回される
初めて尽くしの生活の中で、
私のことを何度も救ってくれた。
子どもは神様。王様にはしない。
感謝はしても、支配はされない。

思えば、私が子どもへの説明に、例え話を多用してしまうのは、
この祖母の言葉が根底にあるかもしれない。
複雑で未知の手に負えない何かを、
同じ構造の知っているものに当てはめて、パニックを納めていく。
それは、手の届かなくなりそうな現実を、
一気に手元に引き寄せてくれる、魔法のような作業だ。

あの頃のSNSにも、
似たような救いの言葉は溢れていた。
「離乳食はお供物」「これから出会う食材のメンバー紹介」
食べムラの激しい時期も、気が軽くなった。

それはやがて、言葉を理解するようになった子どもへ、
私から物事を伝える手段になっていった。
世界は広いよ。
物も人も溢れているよ。
迷子になって、見失って、わけがわからないことばかりだけど、
大丈夫。
ひとつずつ、解いて、当てはめて、引き寄せて、
触れるようにしていける。

こどもは神様。
願いを叶えてくれたり、気まぐれに祟ったりもする。
放置すれば荒れるし、丁寧に祀ればあたたかな場所になる。

神様、この世界へ、私のもとへようこそ。
きてくれてありがとう。
早く癇癪がおさまりますように🙏(柏手)



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