【読書記録】本を出したい
なぜ本を出したいのか?
この本は、前作「書く仕事がしたい」のシリーズ本だ。
あの本との違いは、「出版」に特化していることだ。前回はライターだった。今回は「本」についてだ。私の知らないことがゴロゴロと書いてあった。そういう情報は元保育士では届かない。ありがたい。昔、私は本に出た。ただあの時は大学の先生の保育実践の題材として使われただけだった。(単なる取材対象)
さて、本題だ。
「あなたは、なぜ本を出したいのか?」
なぜか……え?本が好きだからではいけないのだろうか。
ほら、なぜ保育士になったのか?A.子どもが好きだから。
なぜこれを最初に考えたいかというと、あなたが本を出したい理由によって、どんな出版を目指すのかが変わるからです。
どんな出版ってどういうことだろう?
出版には、大きく分けて商業出版と自費出版があります。商業出版は、出版社が「この人の本を出したい」と著者にオファーし、著者にお金を払って行う出版を指します。
あぁ、そういうことか。それなら知っている。正確には最初は知らなかったけれど、いろいろと情報を集めているうちに知った。なるほど、世の中にはこんな方法があるんだなって。ケチな私は自費出版って何かイヤ~って思った。でも、その後出版社がとってくれているリスクについて教えられて、なるほどなって思った。
商業出版は読者が顧客なので、読者ファーストが大前提です。しかし、自費出版はあなた自身が顧客なので、あなたファーストの本をつくりやすいと言えます。
ふむふむ。(自分の本ってもはやnoteでよくないか?)
私もいろいろやってきた。出版説明会に参加したり、ワードプレスでブログを立ち上げてみたり、kindleで出してみたり、noteで売ってみたり……。今、noteで落ち着いている。もはや、ここで生きていくのもアリかと思っている。もう少しマーケティングとかコメント営業とかを頑張らねばなるまいが。というか、急いでお金を儲ける必要もあるのかと疑問に思っている。(お金とはメルカリで良くない?)まぁ、私が稼げば、夫が今よりも楽になるかもしれない。ただ、家事分担は変わらないので私が大変だ。やっぱり悩む。(専業主婦の待遇がいいうちはのほほんと生きることにしよう。年間20万円以上稼ぐと確定申告めんどうになるから嫌がっている自分にはたと気づく。)
なぜ、書くのか?
A.書かずにはいられないから。
なぜ、本を出したいのか?
A.人生の記念品?(もはや紙である必要がないし、本気度が低すぎる)
これまで、いろんなジャンルの著者さんに取材をしてきました。その経験から、「著者に一番必要な力は何か?」と聞かれたら、「その人にしか言えない、強い言葉を持っていること」と答えます。
強い言葉か……「楽しくなければ保育じゃない!」しかないな。
企画が10割
企画会議
こんな甘っちょろい考え方ではいけない気がしてきた。もう少しモチベーションをあげていこうかと思う。
ほとんどの出版社には、その書籍を出版すべきかどうかを判断する「企画会議」があります。書籍の編集者は、その企画会議に自分がつくりたい本の企画を提出します。
ほぅ。保育士時代の会議と言えば「職員会議」だ。企画会議に近いのはあれか、「運動会」とか「夏祭り」とか行事に特化した内容の会議に当たるやつだろう。あれはさ、ぶっちゃけ2~3人のアイデアのみで通ってしまう。うだうだしている会議はそもそも先生があらかじめアイデアを練っていないからにすぎない。年齢に沿った内容なのか、遊びのアイデアがおもしろそうかを抑えたらすぐに会議は通る。会議よりも準備の時間の確保の方が重要なのだ。せっせと子どもたちのために道具を手作りする。(あの不毛な時間。ここに予算がつけばもっと短縮できるのに……)
本を出したいと思った人が、あまり想像できていないことがあります。それは、本づくりには「著者主導」の企画と「テーマ主導」の企画があるということです。
保育園で例えるならば、「年長担任のけいこ先生の発案、けいこのでかパンリレー」か、「赤ちゃんクラスみんなで担当した、ハイハイレースに絵本のキャラクターをちりばめてみた」感じかっていうことだろう。どちらも園長のノリさえよければ採用だ。しかし、保護者に目をしっかりむける園長ならば「NO!」という。「それは、本当に子どもたちの事を考えているの⁉」とお叱りをうけるのだ。

しまった。話がそれた。
これは、本を出したいという人の話だった。
これは私の観察ですが、ホームページやブログの発信で出版社から声をかけられるには、3つのパターンがあるように思います。
①その人の文章にファンが多くついている場合
②課題解決のメソッドが斬新で、かつ再現性が高そうな場合
③その人のプロフィールが課題解決する人として最適な場合
著者のさとゆみさんの観察眼は信用できるでしょう。彼女はライターであり、書籍ライターでもあり、こうしてご自身の著書まで出している方だから。企画書もたくさん書いているし、出版社の裏事情もご存じです。その人が3パターンというのです。
・(本を買ってくれる)ファンがいるか?
・簡単にできるおいしい料理のレシピを作れる人か。
・企画とテーマがピッタリ合った人か?(ドラマと俳優がマッチしてるか)
たしかに、私が本を買う時も著者で選ぶ場合もあるし、レシピで選ぶ場合もあるし、何かエモいしおもしろそう!で選ぶこともあるなぁ。
企画書とは自分への問いである
どうやって企画を立てるのか。
これは言い換えると「何について書けば、ほかならぬ〝あなた〟が、著者になれるのか」という問いでもあります。
……私は保育についてなら書ける。(ただ、守秘義務で言えないことが山ほどあるだけだ。個人情報保護法のために言えないことがたくさんあるだけだ。私自身の目で見た感想どまりのことしか言えない。)
著者になるためには、大きく分けて3つの方法があると思っています。
①「自分が日本で一番」と言える市場まで課題のサイズ感を下げる
②すでに類書がある市場に斬新な課題解決法を投下する
③まだ書かれていないジャンルを開拓する

①②③……どこかなぁ。
なんか、③とかおもしろそうだけどなぁ。
だけど、③は「読者の不在」が考えられるから、利益重視の出版社的にはリスクがでかいだろうねぇ。だから、自費出版とう手が残されているのか。
なるほどねぇ。
このタイプの企画は、先に読者をつくるほうが近道かもしれません。まずは自分で発信をして、そこに読者がいるとわかれば、企画が通る可能性もあると思います。もしくは、すでにラインナップがあるシリーズの中に入れてもらうという手もあります。
あぁ、だからか。ここを読んで思い出す。昔、オンラインサロンを立ち上げるといいと言われたことがある。それは、きっとここに繋がる。自分のファンを先に作っておくと、売れるって。そういうことか。(何かモヤモヤしたから結局やらなかった)ここを割り切って、素直に実行していった人が、成功者たちだろう。だからといってあの人たちも幸せかと言えば100%そうではない。幸せは身近なところにある。
保育士になって気づいたことがある。小さな手を繋いで、何でもない住宅街を散歩していたら、沢山のお家の軒先に花が飾ってあることに気づいた。挨拶してくれる人が多かった。ゴミ収集車のおじさんは笑顔で手を振ってくれる。ふと上を見上げると空が青かった。1本の飛行機雲が真っすぐ見えた。一緒に歩く保育士の先輩の昔話を聞いた。「昔は、近所の人にね軒先の柿とかもらってね、子どもたちと食べたんだよ」って。「今は絶対無理だけど」って笑ってた。電車を見ていたら、ぷっと汽笛を鳴らしてくれた。車掌さんが子どもたちのために。そんな日常が幸せだった。あったかかった。幸せなんて毎日あった。ただ忙しいと見えないだけだった。保育はいい仕事だよ?
2割の編集者がヒット本の8割をつくっている。
ヒット本っていうのは、多くの人に売れる本だ。
でも、世の中にはそれ以外にも必要な本がある。それは売れない。けどたった1人の命を救うかもしれない。たった1人の未来を決める道しるべになるかもしれない。ここのジレンマに悩んでる人は多いと思う。
誰と仕事をするかで、世の中の多くの人に届くか届かないかが分かれると思う。それはそうだ。先生だって、誰が担任になるかで1年の時間が楽しくなるかそれなりになるかの違いだ。どこでも同じだ。だから、人をさがしている。みんなが「できる人」を。
クラスのいろいろな子を見てきて思う。その「できる人」は今の社会のシステムの上での「できる」だから。集団生活のリズムに乗れず、部屋を飛び出して、服のままプールに飛び込んでしまうあの子には何をしてあげられるんだろう。いつも思う。そういう子にとっての、居心地のいい居場所があったら、先生も保護者も仕事をしていて結果を出せていない8割の人も幸せなんじゃないかぁ。それってどうやって創るのかな、っていつも考えてた。答えがまだ見つからない。安全でその子の力を発揮できて、困らない居場所を。
一見困っているのは、先生や保護者に見えるけれど一番困っているのは子ども本人だったりするのだ。しかも、本人は言語化能力がなかったりする。
ずっと、問うている。
これが、私の問いだ。
私の父親もヘンだった。ああいう人はどうしたらいいんだろう?根はやさしいと思う。それは何となくわかる。一瞬目が変わると豹変して手がつけられなくなる。そういう時に、子どもの私は無力だった。ずっと観察してた。
何が幸せなんだろう。意思疎通が難しい人との距離がわからない。
大変すぎて、私は逃げた。母は宗教にハマった。
けど、やっぱり戻ってくる。
どうしたらいいのかなって。人は変えられないってわかってるけど。
ずっと、見捨てられないんだ。
読まれる工夫
つらつらと私事を書いてしまった。ここまで読んでくれた人には感謝しかない。あなたの文章が素敵になる工夫もさとゆみさんはいろいろと教えてくれているので紹介しよう。
章や節の最初にエピソード(具体的な例)を配置すると、その先の総論や抽象論が読みやすくなります。この手法をエピソードファーストと言います。
自分が経験したことだったり、身近な出来事だったりを物語のように語ると人は覚えていられる。それは、子どもたちも一緒だろう。教科書通りに記憶するよりも、お話にした方が心に残る。
たとえば、「会社にAIを導入しようと思ったとき、最初に見積もりをつくらせるのはナンセンスです」と最初に結論を言ってしまいます。この結論は、意外性があればあるほど引きがあります。
エピソードに続いて、結論ファーストだ。ブログなんかだとPREP法とか読んでいるものもあるだろう。あとは、英語の文法もか。
(私は日本人。なかなかなじめないけれども)
ビジネス書は実用書では数字が命です。
数字って何か人を引きつける魅力がある。数字の歌もあるぐらいだから。

これはメイク本をつくっていたときに実用書の編集者さんに教わったことですが、人はそのやり方を聞くだけでは、自分でできるようにならないそうです。
だからこそ、「WHY?」を書くのが大事なのだ。この本の構成もそうだ。
「なぜ、本を出したいのか?」その理由を自分で考えさせようとしている。ここまで書いているのに、なぜか私の頭はもやもやしている。結局ずっと問いのループだ。結論が見えないから。
「追体験」は、豊かな読書体験につながります。
気持ちをつらつら書くのではなく、その場面を再現することが有効になります。
これは、小説などの本を創る時にも使えるテクニックだ。いかに読者にありありと想像させて、本の中に没入できるように細かく描いていくか。そして、読者が入り込めるすき間があるか。ついつい気持ちを書きたくなるが、そのシーンを再現し目線を描くことで作者と読者の距離が縮まり、同じものが見えてくるようになる。
犯人しか知らない言葉を使うー圧倒的なオリジナリティが文章に宿る
さとゆみさんの文章上達のコツのセミナーでは、「犯人しか知らない言葉を使う」ということを重要視されていた。五感を使って、臨場感にあふれる文章にするとよいと。すると、相手に伝わりやすいのだと。もし、インタビュー相手がそれを言ったのなら、そこは聞き逃してはいけないのだと。
たとえるーよいたとえで解像度が増す
私はよく保育園にたとえるが、子どもに関わっていない人には逆にわかりにくいだろう。一般的には料理か、スポーツか、家事などの生活に密接に関わる所かもしれない。ここは相手に合わせた、たとえ話ができるようになるといい。(そんな人に私もなりたい)
おわりに
普通はここで、私の記事のまとめに入る。しかし今日はこの本の「おわりに」を紹介したい。だって、泣けちゃったから。ここには、さとゆみさんのお父さんのエピソードが載っているのだ。亡くなる寸前のお話だ。先生だったお父さんの想いが教え子に伝わっていたのをライターの娘目線で語られている。ずるい。こんな話をさいごにもってくるなんて。
気になる人は、読んでみてください。
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