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モモソ姫(卑弥呼)は何故死んだのか?

モモソ姫の死の経緯は日本書紀(恐らく三輪氏の墓記による)に書いています。見るなと言われていた大物主神(蛇神)の姿を見たからです。この「見るなのタブー」は日本神話にも見られ、ヘブライ神話にもギリシア神話にも見られるようですが、鶴の恩返しなんかもそうですね。どうも人間は視覚情報に依存するので、聖なるもの/忌むべきものを見てはならないというタブーが発生し易いようです。

このモモソ姫は箸墓の主と伝わり、箸墓は最近では卑弥呼の墓と見られることも多いです(私もそう思いますが、モモソ姫が記紀に王として書かれていないのは、吉備氏を含むモモソ姫の一族に対して、大和の孝元天皇の一族が上位を主張する為に他なりません)(見出し画像は私撮影の大神神社と太陽)。卑弥呼の死の経緯は魏志倭人伝に書いていません。「卑彌呼以死、大作冢、徑百餘步。」とあるのみです。しかし、卑弥呼がモモソ姫だとしたら、死の経緯が不審ですよね?何故、卑弥呼は死ななければならなかったのでしょうか?

私が思うに卑弥呼は張政に会おうとしたのではないか?卑弥呼は王となってからは姿を見たものは少なかった「自爲王以来、少有見者。」と言います。張政は倭国王を檄告喻しに来ていました。これは明らかに上から目線です。日本としては自分達の王が簡単に「下々」に会って、檄告喻等されてはならなかったのでしょう。結局、卑弥呼は張政に会う直前に亡くなり、張政が会えたのは13歳の宗女の台与(豊鍬入姫命)でした。

2025年9月29日追記)魏志倭人伝によると事情はこうです。「遣塞曹掾史張政等、因齎詔書、黃幢。拜假難升米、爲檄告喻之。卑彌呼以死、大作冢、徑百餘步。」倭王卑弥呼の代わりに難升米に仮に拝謁して、代理人の難升米を檄告喻した。ついで(唐突に)卑弥呼が死んだので、塚をつくった。死の理由は書かれていません。ただ代理人が上から目線で檄告喻されたのが問題になって、卑弥呼が死んだのだろうと想定して、飛躍とは言えません。逆にそう解釈しないなら、あまりにタイミングが悪過ぎます。中国皇帝の代理人が檄告喻するのは当たり前と思っている人が多いのかもしれませんが、倭国としてはそれが嫌だったから、代理人が出て行った訳で、だから納得済みかと言われれば、中国皇帝の代理人の上から目線は衝撃的だったのではないでしょうか?倭国も魏志倭人伝に「尊卑、各有差序、足相臣服」とある国ですから。

ここで使者は伊都国までしか行ってない説ですが、その可能性はほとんどないと思います。塚をつくるところを見ていて、13歳の台与(豊鍬入姫命)に檄告喻しているからです。倭国的には13歳の少女なら上から目線で檄告喻されても大きな問題はなかったのでしょう。寧ろ皇帝の代理人たる大の大人が少女に真面目くさったことをいうところを見て笑っていたかもしれません。日本の史料を見る限りでは、豊鍬入姫命が即位していた可能性はまずありません。張政達も分かっていたのかは知りませんが、倭国に一杯食わされた形です。(2025年9月29日追記終わり。

誤解も多いのですが、台与が豊鍬入姫命だとすると、台与は王ではないんですね。単なる巫女です。しかも笠縫邑に離されていました。だからセーフだったんだろうと思います。日本としては所謂「朝貢貿易」することも大きな問題はなかった(王は頭を下げないからです)。だから実行された。仲哀天皇の崩御の経緯は勿論、鎌倉将軍の不審死なんかもそうなんでしょうが、大体王が謎の死を遂げる時は、王権を支える群臣の総意に背いている時が多いのだと思います。

2025年9月30日追記)Q:張政が来日したのは倭国側から狗奴国との戦いの激化の報告を受けたからで、なぜそんな報告をしたのかは帯方郡の力をアテにしたからという通説に対して説明が出来るか?(倭国側が望んだ檄告喻ではないか?)

A:曹真の親魏大月氏王獲得の功績に対して、司馬懿が曹真の子の曹爽に対抗する為(派閥争い)、親魏倭王を獲得する必要があっての主に魏側の事情による「遣使」と「厚遇」だと考えています(岡田英弘説)。それは倭国も望むところだったのでしょうが、ただ檄告喻は(元から老齢と日食で霊力の衰退を疑われていたこともあって、やってみると)気に入らなかったと。

狗奴国に関しては地名から東東海(静岡県あたり)に比定していて、吉備や出雲等に比べて難敵ではなかったと思いますが、援軍も送らないのに(自軍でどうにかなるのに)、権威を借りるような要請をした(大和国城下郡の式内大社に池坐朝霧黄幡比売神社があって、魏に貰った黃幢との関係を考えています。漢(赤)に代わった魏のカラーが黄色ですね)ことも卑弥呼の死の理由になった可能性があります。

倭国の不服や晋側の魏時代の「大盤振る舞い」を前提に晋では266年の初代武帝の即位祝い(?)を最後に史書から倭国の遣使が途絶えるという理解です(少なくとも厚遇はされておらず、ワンノブゼムになります)。(ここまで2025年9月30日追記。

さてここからが有料記事ですが、それでは何故、大物主神の真の姿(蛇)は見てはならなかったのでしょうか?日本神話の文脈に沿って、読み解いていきます。

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私こと「古墳時代史解題」が主催する古代史クラブです。古墳時代史を中心に歴史を探究します。普段はXで活…

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