短編小説|七福神シリーズ|【ワンチューブ Vol.8】美は食にあり!この春一押しスーパーフード!
ゲスト:邪馬台国の女王 卑弥呼 & 弁財天
「はいどーもー!神界の特攻隊長、阿形っす!今日はね、時空を超えて『元祖・美のカリスマ』お二人に来てもらったっすよ!美しさの秘訣は、ズバリ『食』にあり!ってことで、根掘り葉掘り聞いちゃうっす!」
眩いばかりの後光を背負った弁財天と、古の鏡を抱え、どこかミステリアスな雰囲気を纏った卑弥呼。二人の女神の前に、阿形は恐る恐るマイクを向けた。
「卑弥呼様!1800年前から変わらぬその肌ツヤ、一体何を食べてるんっすか!?まさか、不老不死の薬とか……?」
「ふふ、阿形。そんな大層なものじゃないわ。私が一番頼りにしているのは……これよ。」
(卑弥呼は、大事そうに懐に入れていた小袋から、茶色くてコロコロした『どんぐり』を取り出した。しかも、こんがりと黄金色に揚げられている!)
「ええええええ!?どんぐり!?しかも唐揚げ!? 女王様、まさかの“縄文系ジャンクフード”っすか!」
「失礼ね。これは山の精霊が宿るスーパーフードなの。アクを抜いて、エゴマの油でカリッと。これが私のリラックス方法。……ねえ、弁天も食べる?」
「あら、いただくわ。……カリッ……確かに!この香ばしさ、まさに精霊が宿るかのように五臓六腑に染み渡るわね。私の最新ネイル、この“春の光みたいなバターイエロー”とも色がマッチしてて最高だわ!」」
(「……女王と女神が、どんぐりで盛り上がってる……」 吽形は、弥生の香りと令和のネイルが交差するカオスな光景に、静かに筆を走らせた。)
吽形は、揚げたてどんぐりの香ばしさと、女神たちの眩しすぎる美貌にクラクラしながら、昭和の路地裏のような哀愁を込めて、一気に書き上げた。
【吽形・琥珀の誘惑、指先に宿る弥生の風】
木漏れ日の 土の匂いを
黄金(こがね)の衣に 閉じ込めて
噛めば カリリと 時が弾ける
女王の孤独も どんぐりひとつ
鏡に映らぬ 心の贅沢
どぶろく片手に 月を愛(め)で
バターイエローの 爪先が
千年の闇を 優しく照らす
昭和の夜の おつまみのように
ただ「旨い」と 笑えばいい
美しさとは 胃袋で鳴る
幸せの 足音なのだから
「次はどの神様や偉人が巻き込まれるのか……阿形にもまだ分からないっす!でも突撃はするっす!時代も国も関係なく、覚悟しといてほしいっす〜!オッ楽しみに~!」
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