「楽して稼いでずるい」と言う人が、その仕事をやらない理由ってなに?
「公務員は楽して稼いでいる」「アイドルなんて歌って踊っているだけ」「VTuberはゲームしてるだけで大金もらえていいよな」。
こういった声は昔からずっとあります。
私が子供の頃、両親も「公務員は楽してたくさんもらえて」と言っていた記憶があります。最近だとVTuberがその対象になることが多いでしょうか。時代によって対象は変わりますが構造はいつも同じです。
ただ、やっぱりふしぎなんですよね。
「楽でたくさん稼げる仕事だと知っているのに、なぜこの人たちはその仕事をやらないんだろう?」と思わずにはいられません。
本当に楽で稼げると思っているのであれば、すぐにやればいいだけです。
公務員試験を受ければいいし、VTuberになればいい。今の時代、VTuberを始めること自体はそこまでハードルが高くありません。配信ソフトもアバターも、調べれば無料で始められる環境は整っています。
でも、やらない。
いろいろなそれらしい理由をつけてやりません。
「楽していいよなぁ」と非難するだけ。
こういった大人が身に付けてきた、成長してきたのは、それらしい理由をつけて認知不協和を解消する能力なのでしょう。
こうした人が最終的に言い訳を使うのは「年齢」と「性別」、あとは「国籍」とかでしょうか。
まぁ、素敵な言い訳だと思います。
まぁ、いずれにせよできない理由があるということは、たぶん楽じゃないんですよね。
また、「楽そうに見える」ということは、実はものすごい能力なのではないかと思っています。
例えばVTuberの方々を見ていると、配信中はとても楽しそうにしています。ゲームをして、雑談をして、リスナーと交流して。確かに楽しそうに見えます。
ただ、その裏には膨大な準備や努力があるはずです。
配信環境の整備、企画の準備、体調管理、SNSでの告知、コラボの調整、ファンへの対応。誹謗中傷の被害も後を絶ちません。また、新しいことを初めて、他人の評価にさらされるというのはとても大変なことだと思っています。
こういった活動をしている方は全部数値化されます。視聴者数、配信時間、視聴時間などなど。常に評価され続けるのは精神的にしんどいでしょう。少なくとも私には無理です。こうして毎日noteを書き続けられるのも好き勝手、他人の評価とかいいねの数、PV数を気にせずに書いているからだと思います。
そうしたストレスにさらされながら、何時間もの配信中ずっと「楽しい空間」を作り続けるというのは、相当なエネルギーが必要でしょう。
「好きなことだけやって楽に稼いでいるように見える」という言葉は、考えようによってはVTuberに対する最高の褒め言葉なのではないでしょうか。裏側の大変さを一切見せずに、楽しんでいる姿だけを届けている。それはエンターテインメントとして非常に質が高いということだと思います。
少し話を戻します。
「楽して稼いでずるい」と言う人ほど、自分の仕事については「つらいつらい」と言う傾向があるように感じることです。
楽な仕事を知っているのにやらず、つらい仕事を続けながら文句を言う。もしかすると、「つらいことをしている自分」に価値を見出しているのかもしれません。「苦労している=偉い」という価値観が、どこかにあるのかなと。
でも、仕事の価値は「どれだけつらいか」ではなく「どれだけの価値を生み出しているか」で測られるものではないでしょうか。楽そうに見えても多くの人を楽しませているなら、それは立派な仕事です。
他人の仕事を「楽だ」と断じる前に、見えていない部分に思いを巡らせてみる。そして、本当に楽だと思うのであれば、自分で「楽な」仕事をやればいいのかなぁと思います。
