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#22 私のオススメ小説 〜「三体」という傑作〜

今回は「習慣化」や「自己受容」といった堅めのテーマではなく、箸休め企画として「私のおすすめ小説」を 6 冊ご紹介します。
※肩の力を抜いて読んでいただきたいので、文章は久しぶりに敬体(ですます調)に戻しました。


圧倒的スケールの世界観に没入する SF小説 3選

まずは、スケールの大きな SF 小説を 3つご紹介します。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 (アンディ・ウィアー(著))

ちょうど映画を上映中のため、ご存知の方も多いと思います。未知の生命体の出現によって滅亡の危機に瀕した地球を救うため、ひとりの男が宇宙で命がけのミッションに挑む物語です。

私はつい昨日、この作品の Audible 版を聴き終えました。ネタバレ回避のため詳細は伏せますが、読んでよかったと思える素晴らしいラストでした。すべてを説明しすぎず、読者が想像を膨らませる余白があります(私にとっての良い小説の条件です)。

『三体』 (劉 慈欣 (著)

2冊目は、中国の SF 小説『三体』です。過去に私のクライアントさんから教えていただいた、5冊に及ぶ大長編になります。

序盤のミステリアスな雰囲気をそのまま味わってほしいため、あらすじはあえて伏せておきます。私は寝食を忘れるレベルで没頭し、睡眠時間をゴリゴリに削ってしまいました。人間の想像力の果てしなさと宇宙の広大さに思いを馳せ、「地球に生まれてよかった」という感謝の念さえ湧いてきたほどです(笑)

注意点は2つ。序盤が少しとっつきにくいことと、長すぎることです。 Audible 版だとトータルで 80時間 を超えるクレイジーな長さですが、3個上の私の兄に勧めたところ大絶賛で、まったく飽きることなく聴き終えていました。展開が決して予想できない方向に進むので、中だるみ感がいっさいありません。興味を持ってくださった方は、覚悟をもって読み始めてください。

(注意)Netflix で映像化もされていますが、あれは完全に別の作品として割り切った方が良いです。

『星を継ぐもの』 (J・P・ホーガン (著))

1977年に書かれたハード SF の不朽の名作です。

月面で真っ赤な宇宙服を着た人間の死体が発見され、解剖の結果、その人は 5万年以上前に死んでいたことが判明します。いったい彼は誰なのか。 科学の細かい話も出てきますが、それも含めてグイグイ引き込まれる面白さがあります。生粋の文系人間である私の姉も、高校生の頃に読んで大絶賛していました。

古典的傑作SF小説として、ぜひ近代 SF の金字塔である『三体』とセットでお読みいただきたい作品です。個人的には、『三体』を読むとその世界観から戻れなくなる危険性があるため、『三体』から先に読むことをおすすめします。


心温まるヒューマンドラマ 3選

続いて、心が洗われるハートウォーミング系の小説を3冊ご紹介します。

『椿山課長の七日間』 (浅田 次郎 (著))

46歳の働き盛りの男性が過労で倒れて死んでしまいますが、天国へ行く前に 3日間だけ、姿を変えて現世に戻ることを許されるというストーリーです。 家族の大切さや、まっすぐに筋を通す生き方について深く考えさせられます。

映画化もされていますが、映像でキャラクターのイメージが固定されてしまう前に、まずは小説の方を読んでみてほしいです。最後はとても温かい気持ちになれる素敵な作品です。

『月の立つ林で』 (青山 美智子 (著))

「月」をテーマにしたとある Podcast が物語の中で重要な役割を果たします。その配信を聴くリスナーたちの人生模様が丁寧に描かれています。 バラバラの短編集の見せかけて、読み進めるとそれぞれの話が少しずつつながっていることがわかります。子どもを持つ身としては、特に第3話にぐっと胸を掴まれました。文句なしにオススメできるお話です。

『雨降る森の犬』 (馳 星周 (著))

不登校になった中学生の女の子が長野県で暮らす伯父のもとに身を寄せ、大自然や犬と触れ合う中で心を癒していく物語です。

ひとことで言うと、「良い Giver に心が洗われる物語」。自分の利益優先で人から奪うばかりの人を Taker 、反対に与える人を Giver と呼びますが、この物語には「自分を満たした上で、見返りを求めず人に与える理想的な Giver」がたくさん登場します。

そして、純粋無垢な犬も素晴らしい Giver として良い仕事をしています。厳しい現実に心が荒みがちな人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。


映像よりも、文字や「声」で味わう没入体験を

本・Audible・映画など、様々な媒体で楽しめる小説を紹介してきましたが、個人的にオススメしたいのは、 Netflix などの映像を見る前に、まずは紙の本や Audible を試してみることです。

読書の大きな価値は、手軽に深い没入体験ができることにあると考えています。映像が用意されているよりも、自分の頭の中で景色や登場人物の顔を想像するほうが物語に深く入り込める感覚があります。特に、Audible でプロのナレーターによる朗読を目を閉じて聴くことで、自分が別の世界にいるような感覚を味わえます。

私たちはつい仕事や「やらなければいけないこと」でスケジュールを埋め尽くしてしまいがちです。しかし、あえて読書のような「緊急ではないこと / 純粋に自分が心地良いこと」に没頭する時間を持つことで、心が整い、人生全体が良いものになっていきます。

今回は、私のオススメする小説を合計 6冊ご紹介しました。GW のお供に一冊、いかがですか?


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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