【#1 tibitto BASARE|工藤信宏さん|仲間と笑い、人と関わりながら暮らす】
こんにちは、tibitto BASAREです。
この連載では、九重で暮らす人たちや、ふるさとのことを想う人たちの魅力を、その人らしい時間の過ごし方や日々の楽しみを通して、ちびっとずつ届けていきます。
記念すべき最初の登場は、情報誌『BASARE 20号』を、「ほなね〜」と言いながら、やさしい微笑みで締めくくってくれた工藤信宏さん。
『 tibitto BASARE 』は、その工藤さんからスタートします。

− 工藤 信宏さんのはなし −
工藤さん:昔の歌を歌うと、一瞬で青春が戻ってくるんですよ(笑)
工藤さんが顔をほころばせながら、最初に聞かせてくれた話は、とある場所で過ごす同級生との時間のことでした。
※ 南山田某所:工藤さんの同級生が仲間と集まるために作った語らいの場。(カラオケ付き!)
工藤さん:参加できる同級生たちと、2か月に1回ほど集まるんです。

工藤さん:同級の正光(まさみつ)ちゃんが、倉庫を改造してみんなが集まれる場所を作ってくれたんですよ。

工藤さん:集まれば毎回、年金の話、病気の話、孫の話をして(笑)あとは、いつ旅行に行くかなどの楽しい話をして、正光ちゃんこだわりのオーディオルームへ移動! 曲が決まった順にカラオケを熱唱して盛り上がります(笑)

ジャズで聴かせる正光ちゃん。


歌に合わせて、手拍子やタンバリン、ドラムを叩きながら笑っているうちに気づけばあっという間に時間が過ぎていく。
途中、「蛍がでちょるよ!」と
仲間が声をかけみんなで外へ。
「ほら、あそこ!」
「こっちにも!」
蛍を眺めながら笑う姿は、まるで子どもの頃に戻った少年たちのよう。
そんな工藤さんたちにとって、仲間との集まりは地域の未来を語り合う場でもあります。
工藤さん:環境整備も含め、僕たちにできることを少しずつやれたらいいなって思っています。
それぞれが培ってきた経験を持ち寄り、知恵を出し合いながら地域の未来を考える。
こうして気軽に集まれる場所があるからこそ、そんな話も自然と生まれてくるのかもしれません。
工藤さん:気軽に集まれる場所を作ってくれたこと、日程を決めたり、世話役を率先してやってくれる仲間がいることに心から感謝しています。
日々どんなに忙しくても、こうやってね、おじさんたちも楽しみを作りながらがんばって暮らしてるんです(笑)
こういうのもいいでしょ(笑)
同級生とのつながりは、集まる時間だけではありません。
工藤さん:県外に住んでいる同級生とも、グループLINEでつながっているんです。誰かが、「桜が咲いたよ」と写真を送ったり、「今こんなふうに飲みよるよ」って飲み会の様子を送ったりね(笑)
昔の自分を知っている仲間がいること
今も元気に変わらず笑い合えること
そんな日常が、工藤さんにとっても、集まる仲間たちにとっても生きがいや活力、人生の中の大切な時間になっているようでした。

「そりゃ、ご苦労さん!」
昭和28年、
九重町・桐木(南山田)に生まれた工藤さん。
工藤さん:子どもの頃は、毎日、山や川へ遊びに行って日が暮れるまで遊んでいましたよ。

服は姉のおさがり。
教科書も知り合いから回ってきたもの。
工藤さん:その頃は、それが普通だったので恥ずかしくはなかったです。
そう振り返りながら、懐かしそうに工藤さんは笑います。


高校時代は、現在廃線となっている宮原線の宝泉寺駅まで毎朝歩いて通学。
工藤さん:早朝まだ暗い時間でね、星を見ながら歩いてましたね。
たまに、発車時刻に間に合わない時もあってね。
そんな時は車掌さんが生徒全員の顔を覚えてくれているので、まだ来てないと思って待ってくれるんですよ。
今じゃ考えられませんよね(笑)
人のぬくもりがある九重での暮らしは、工藤さんにとって当たり前の日常でした。

高校卒業後、その日常から離れ、工藤さんは18歳で大阪へ引っ越し建設会社で働き始めます。
工藤さん:新人は、1時間前行動! それが当たり前の時代でした。

朝は誰よりも早く出勤し、事務所や先輩の机を掃除する。
社会の厳しさを感じながらも日々奮闘する中、21歳の時、工藤さんは体調を崩します。
仕事ができず、歯がゆい思いをしているとき、ふるさとの父から一本の電話が。
「帰ってくるか?」
その言葉をきっかけに、工藤さんは九重へ戻ることを決めたそうです。
工藤さん:帰る場所があるって、幸せなことですよ。あの時、心からそう感じたことを今でも覚えています。
そう話す工藤さんの表情はとても穏やかでした。
九重へ戻ったあとは、22歳で九重町役場へ就職。

野上小学校の改築や、統合中学校(現ここのえ緑陽中学校)の建設など、大きな仕事にも携わるなど町の仕事に関わり続け47年間の勤務(会計年度任用職員含む)を経て退職。
工藤さんは退職後の現在も、民生委員や、くらしのサポート活動、児童クラブや草刈り活動など地域の中でさまざまな活動に関わり、午前はこっち、午後はあっちと忙しい毎日を送っています。
工藤さん:児童クラブの小学生とは、おじいちゃんと孫みたいな感覚でね、楽しい時間を過ごしています(笑)

地域の活動で忙しく動き回る一方で、DIYや畑仕事の時間も日常の楽しみになっています。
工藤さん:DIYは、自分のペースでできるのがいいです。
図面をフリーハンドで書いたら、ホームセンターに買い物に行くんですが、
行くとね、つい、目的以外の物も買ってしまうんですよ(笑)この時間がまた楽しいんですよ! 好きな人はわかると思うけど、何時間でもお店にいれますよ(笑)
一人で黙々と作業する時間も、工藤さんにとって大切な時間。
工藤さんの日常には、好きなことを楽しみながら、人とのつながりも大切にする。
“ 暮らしを楽しむ大切な時間 ” が、たくさん散りばめられていました。
最後に、『これからの九重町に望むこと』を聞くと、工藤さんはこう話してくれました。
工藤さん:今住んでいる人たちが、“ ここでよかった ” って思える町がいいよね。

今回は、工藤さんの好きな時間や、これまで過ごしてきた日々についてお話を伺いました。
星を見ながら歩いた高校時代
仲間と笑い合う日常
地域の人たちと関わりながら過ごす毎日
そんな何気ない時間の積み重ねが、工藤さんらしい暮らしをつくっているのだと感じました。

次は、どんな人の、
どんなお話が聞けるのでしょうか。
また次回、お楽しみに。
− ちびっと寄り道 −
昭和時代発行の「ここのえ広報」で発見!
シリーズ「新婚さんおじゃまします」に、工藤さんご夫妻が登場していました。
ご本人の希望により、当時のインタビューの内容は、伏せさせていただきます(笑 笑 笑)

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