見出し画像

【Duolingoで見えてきたこと】日本人英語学習者の「つまずき」と対策

🌿 はじめに:発音記号って学ぶべき?

日本で英語を学んでいた頃は、そう思っていたこともありました。わからない単語は英英辞典で調べて、意味と発音記号を手書きで熱心にメモしていました。大学では言語学を専攻し、音声学の授業では「教授が言った単語を発音記号で書く」テストが繰り返しありました。

私にはそれが愉快なほど簡単でしたが、ネイティブスピーカーのクラスメイトたちはかなり苦労しているようでした。でもそれは、たまたま私が発音記号に慣れていただけのこと。私の発音が彼らより上手かったわけではないし、彼らより英語を喋れたわけでもありませんでした。



🌿 言語学≠話せる、の現実


そして… 言語学の知識はなんの役にも立っていません🤣

言語学を学んだことがあると言うと「じゃあ、たくさんの言語を話せるんですね」と言われることがありますが、全く関連性はないです。将来のキャリアを約束してくれることもありませんでした。大学卒業後にそれを痛感し、後悔しましたが、遅過ぎました。


🌿 第二・第三外国語を学ぶいま


いまドイツ語とフランス語を学ぶとき、発音記号は全く使っていません
私は、Duolingo の可能性に賭けているんです。

Duolingo のバックには、言語習得や(もしかしたら本物のマルチリンガルや)心理学の専門家チームがいるんじゃないかと勝手に想像しています。
直感で、Duolingo はただ楽しいだけじゃないって思うから。

レッスンの構成を見ればわかります。ある程度のレベルを超えると、単語などの説明がターゲット言語になること訳させる練習が少ないこと、そして音が中心であること。Duolingo って外出中にイヤホンなしではできないでしょう? 必ず音が出ますから。


🌿 中1の反逆:自分でつくった“本物の音の環境”


学校英語では、どのくらい「正しい音」でのインプットがありましたか?大半の先生方は “the” を「ザ」と発音していました。大きなカセットプレーヤーを教室に持ってきて、ネイティブスピーカーの発音を聴かせてくださる先生も時々いらっしゃいましたが、毎授業ではありませんでした。

私は中1で学校の英語授業に幻滅し、こんな方法では絶対に生きた英語を学べないと直感的に判断しました。でも英語を嫌いになりたくないし、とりあえず成績は良くしておきたい。そのために、学校の外での工夫を始めました。

そのなかのひとつは、教科書のテープを繰り返し聴くことでした。英語の先生にお願いしてダビングしていただいたり、無理なときはお小遣いでテープを買いました。BGM のように何度も何度も聴いて、中間・期末テスト範囲の章はすべて頭にインプットしたんです。はじめから最後まで暗唱できました。はじめから最後まで書くこともできました。だから毎回テストは楽勝でした。だって教科書がすべて頭の中に入っているのだから。

ここで自慢をしたいわけではありません。言語を学ぶとき、どれだけ音から入るのが大切かをわかっていただきたいだけです。正しい音を繰り返し浴び、真似すること。それを Duolingo は思う存分させてくれます。


🌿 文法は後から


まだドイツ語やフランス語をペラペラ喋れるわけではありません。でも今の時点で確信を持って言えるのは、リスニング力や発音が確実に伸びていることです。今はただ Duolingo の可能性を信じて前に進んでいます。

細かい文法のことは、あまり考えないことにしています。Duolingo で英語を学んでいる方が、文法のことで立ち止まってしまっている姿をよく目にします。なぜそんなに氣にするのでしょうか? 単数形と複数形を完璧にすることが、そんなに大切ですか?

ここでちょっと考えてみてください。ドイツ語やフランス語の単語には女性・男性があり、ドイツ語の場合は中性まであります。それによって、動詞だけではなく形容詞や所有格まで活用が変わるんですよ。それを間違えるたびにいちいち氣にしていたら、すぐに嫌になってしまいます。

もう何度も書いているのでしつこいようですが(でも大切なことは繰り返すべきだとどなたかがおっしゃってました。本田健さんかな?)私が初級・中級の段階で重視しているのは音です。そして何よりも真似すること。細部の文法は後から整ってくると信じています。完璧主義より、通じる小さな成功や喜びを大切にしています。

どうか学校英語のマインドからご自分を解放してあげてください。
偏差値はない。受験のためじゃない。英検や TOEIC のためでもない。
楽しいからやるんです。誰かに通じるようになりたいからやるんです。


🌿 メモよりも、耳や口をもっと使う練習を


お願いだからメモなんてしないでください。Duolingo 復習ノートを丁寧に作るのが好きな方もいると思いますが、それらを読み直す時間が本当にあるのなら、かわりにリスニング発音練習を10回やってください。Max ユーザーなら、リリーちゃんとおしゃべりしてください。

ことばは生きています。 生きている形で受け取ってください。Duolingo から、歌から、YouTube から、映画から、テレビ番組から、ポッドキャストから。生きた英語に触れる方法が山ほどあることに、どうか氣づいてください。


🌿 「悔しさ」をバネに


世界中で「日本人は英語が喋れない」と思われているし、実際のところ、そうなんですよ。悔しくないですか? 単語は山ほど知ってるのに! 文法もかなり理解しているのに! 頭でっかちなんです。完璧を求め過ぎなんです。本当の音を知らないんです。

ぜひ正しい音を吸収してください。文法にこだわらずに、とにかく言いたいことを表現することを優先してください。でも瞬間英作文はやらないで! 訳しちゃダメです 🙅‍♀️ 日本語から始めずに、最初から英語で考えるんです。まずは英語モードに切り替えてください。


🌿「4行日記」にこめた私の想い


私の「4行日記」シリーズを読んでくださっている方は、もうお氣づきでしょう。ご紹介するフレーズに出てくる単語自体は簡単なものばかり。日本語は意訳で、一通りではありません。訳よりも、どういう場面や感情のときに使うかをお話しするようにしています。私の記事の中の音声ファイルを繰り返し聴き、「かたまり」として覚えてください。細かい文法なんてどうでもいいんです。ご自分のツールボックス🧰のなかに収集していってください。そして感情と一緒に使うと、もっといいです。


🌿 通じる音の大切さ


ここでちょっと極端な例で音の大切さを説明してみましょう。あなたがアメリカ人観光客に呼び止められたとします。


「カラオケはしたいです。カラオケボックスさがしてます。
おしえてください」


「あ、お忙しいところ、すみません。ちょっとお聞きしてもよろしいでしょうか。わたしはきゃぁりぃおうき〜いをさがしています。このあたりに、きゃぁりぃおうき〜いばーっくすはありますか。恐れ入りますが、できれば道順も教えていただけますでしょうか」


どちらがわかりやすいですか? どちらの人と会話を続けたいと思いますか?

助詞が間違ってたって、抜けてたってどうでもいいでしょう? それに私たちが普段日本語を話しているとき、助詞とか副詞とか動詞とか形容詞のことを考えていますか?


🌿「通じればいい」という明るい開き直り


私は日本から離れて長いので敏感なのかもしれませんし、日本語が変化している可能性もありますが、ものすごい大物の有名人でも、小さな日本語の文法ミスをされている方が多いです。助詞が微妙に間違っていたり、受動態・能動態の使い方が不自然だったり、二重敬語だったり。自分でも言った直後に氣づくこと、ありませんか。でもちゃんと通じてるのはわかっているから、そのまま話し続けるのではないでしょうか。

そこで「大変失礼いたしました。先ほどはさ行四段活用であるべきところを……」なんて、不要ですよね。

正直、私は日本語の文法用語はすっかり忘れてしまいましたが、それでも日本語を話せています。

通じればいい。

この捉え方を、たくさんの日本人英語学習者の方たちに、本気で理解していただきたいと思います。


#英語  #Duolingo #発音記号  #語学学習 #語学習得