「その自己診断、正しいですか?」
ご本人の承諾を得て書いています。
81歳の女性。
私の実家の飲食店で長く働いてくれた方で、その縁もあり、あの流行り病の時も買い物などをお世話していた。
高齢者の孤立の問題も、最近よく言われます。
この方の場合、もともとは話好きで快活な印象を当時(20年くらい前まで)は受けていた。
もともと地元で有名な料亭にいた方で、和食も洋食も一通り何でも作れる。一方、経営者でもあるウチの母は、ズボラで片付けが大の苦手。
豪快で「私、男に生まれたかった」と言っていた。
母が散らかし、Aさんが片付けるのを私は何度も目撃している。適材適所とはよく言ったものだ。
そんな、しっかり者のAさんから電話が来た。
「きょう入院しようと思うんだ」
先週、そう言われて車で送ってほしいと言われ、私はAさんの家へ。
前回の診察で担当医から「それなら、入院してみてもいいのでは?」と言われたという。
小さめのバッグ3つに、しっかり荷づくりがしてあった。見た目は、とても今から入院するような人には見えない。
Aさん「今朝になって、調子が良いし私ホントに入院しなくちゃならないのかな?」
それを聴いて、私はなにか違和感を感じ「先生の見立てには疑問を感じます。本当にこの状態で入院させるおつもりですか?」くらい言ってやろうか?という気持ちでいた。
でも、いきなりそのような戦闘モードで付き添っては、上手くいくものも上手くいかないだろう。
だから、勉強も兼ねて二人のやり取りを最後まで傾聴してみようと決めた。なぜそう思ったかと言えば美人女医だったからでなく、あくまで客観的に判断したかったからだ。
Aさん 「手足、指の震えを抑える薬を処方してもらっています。注意書きに "眠気、だるさを感じることがあります”とあるんですが、。」
(この診察のあと薬局で処方された薬の説明を見ると、確かに効能の3倍の量の注意書きが書いてある。
クレーム対応のためか、インフォームド○○なのか?読むのが不安傾向が高い患者さんだったら、効能より注意書きばかりに目がいってしまうのだろう)
それを聞いた先生は、あっけらかんとして
「へ〜○○薬の注意書きにそんなこと書いてあるんだ〜⁈」
と、自然に驚いて見せた。
私は「あっ!この先生、さすがだな〜」と
思った。
一つの同じ事実も、どこを見るか
どう捉えるか、で変わってくる。
先生「お薬は必ず効くわけじゃないですよ。
むしろあんまり効きすぎちゃうと、良くないこともあるんです。
この前、新しくお薬を追加しましたよね。」
Aさん「それで筋肉がこわばったり、震えがありますが、。」
先生「それは心配事や、不安が悪さをしているんじゃないかな?と思うんです。」
さらに
先生「いつも一人でいる時、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと思ったりするでしょ?
身体も年と共に変化していきますので、その都度対応していくしかないと思うんですよ
入院なさいますか?」
Aさんが、振り返ってこちらを見たので
私「なんか今日、天気いいんですよね〜」
Aさん「天気?」
私「先生、知ってます?Aさんの家、本当に綺麗に片付いてるんですよ。ウチなんかより、よっぽど綺麗なんですよ」
先生「ははは。」
私「入院じゃなくて、2週間後の受診で良いと思うんですが」
と言いましたが、この先生も始めから入院させようなんて思っていなかったらしい。
表情で分かる。
さてさて、
自分は、なんでこうなったのか?
という原因探しをやめてみる。
自己診断してる自分は
健康な状態のあなたですか?
出来ていないこと、ではなく
出来ていることに、目を向ける。
人って、本当に不思議なんだけど
他人(ひと)には絶対に言わないような
ヒドいことを、自分に対しては言ったり
やったりしちゃうんですよね。
そうではなくて
ああ、今日は疲れたけどご飯が美味しかったなとか、たくさん話せて良かったなとか。
思ったより頑張れてるしとか、そんな小さなことでいいと、私は思います。
TVでは、相変わらずネガティヴなニュースが多いけれど、あとひと月もしたら花の便りがたくさん届き始めるだろう。
そうそう最強ドジャースだって来るしな〜♪
ではまた明日。
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