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ゴールデンウィーク明けに部下へかける“ひとこと”― 管理職研修の現場から見えたこと ―

こんにちは、桐生純子です。

ゴールデンウィーク明けの朝。
あなたは部下に、どんな言葉をかけていますか。

休み明けの管理職研修で聞こえてきた声

ある企業での管理職研修に登壇した時のことです。

ちょうどゴールデンウィーク明け直後ということもあり、
会場ではこんな声が多く聞こえてきました。

「休み明けは、どうしても部下のエンジンがかかっていない気がするんです」

「つい、“気を引き締めていこう”と強めに声をかけてしまいます」

その流れで、
私はひとつの質問を投げかけました。

「皆さんご自身は、休み明けの朝に、どんな言葉をかけられたら嬉しいですか?」

一瞬、会場が静かになりました。

そして、少しして、
こんな言葉が返ってきました。

「“休み、どうだった?”って、普通に聞いてもらえたらホッとします」

「いきなり仕事の話より、“戻ってきてくれてありがとう”って言われたら、やる気が出ますね」

その瞬間、
場の空気がふっとやわらいだのが、とても印象的でした。


人の心は、スイッチのようには切り替わらない

私たちはつい、

「休み明け=切り替えさせること」

に意識が向きがちです。

でも、人の心は、
スイッチのようには切り替わりません。

むしろ大切なのは、

“戻ってきた心”に寄り添うこと。

ゴールデンウィーク明けというのは、

・リフレッシュして前向きな人
・まだ余韻が残っている人
・生活リズムが整っていない人

さまざまな状態の人が混在するタイミングです。

だからこそ必要なのは、

“正しい言葉”ではなく、

“相手に関心を向けた言葉”ではないでしょうか。


たった一言で、職場の空気は変わる

例えば、

「おはよう、いいお休みだった?」

「無理せず、少しずつ戻していこう」

「また一緒にやっていこうね」

こうした何気ない一言には、

人の心を、
自然に“仕事モード”へ橋渡ししてくれる力があります。

それは、
指示でも評価でもなく、

「ちゃんと見てもらえている」

という安心感があるからかもしれません。


コミュニケーションは「動かす」ではなく「整える」

私は日頃から、

コミュニケーションは、相手を動かすものではなく、
相手が動きやすくなる環境をつくるもの。

とお伝えしています。

今回の研修は、
その原点を改めて感じる時間でした。


明日の朝、どんな言葉をかけますか?

さて、

明日の朝、
あなたはどんな一言を部下にかけますか。

もし迷ったときは、
こう考えてみてください。

「自分がその立場だったら、どんな言葉をかけてもらえたら嬉しいだろう?」

そして、
まずはたった一つでいいので、

“相手の状態を受け止める言葉”

を添えてみてください。

言葉ひとつで、
人が少し前を向ける瞬間を、

私たちはこれまで何度も見てきたのではないでしょうか。


管理職に求められる「整える力」

特別な言葉である必要はありません。

ほんの一言で、
場の空気は変わります。

そして、その空気が、

チーム全体のエネルギーを少しずつ整えていきます。

休み明けは、
リスタートのタイミング。

だからこそ、

“整える力”が問われる瞬間でもあるのです。

そして、
その力を持っているのが、

管理職という存在なのだと思います。

今年のゴールデンウィーク明けが、

チームにとって、
心地よいスタートになりますように。

“伝え方”の前に、
“安心して動ける空気”を整えること。

それが、
これからの組織づくりに必要な力だと感じています。


今日のひとこと

言葉は、人を動かすためではなく、 人が動きやすくなる空気をつくるためにある。

きょうもいい日になりますね🌹


Profile
桐生 純子|コミュニケーショントレーナー
法人を中心に30年・延べ15万人の研修現場に立ってきました。
「伝わらない」の多くは、言葉ではなく姿勢の問題です。
その気づきを、記事を通してお届けしています。
著書『こころのスイッチ』

▶「安心して動ける空気を整える」
これは管理職に求められる、立派なスキルです。
そして、後から身につけられるものです。

私はこの"空気のつくり方"を、
30年・800社・のべ15万人の管理職研修・1on1・心理的安全性の現場でお伝えしてきました。
「休み明けに離脱が増える」
「部下との会話が業務連絡で終わってしまう」
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