開発回顧録
第1章:5つの謎ツールと黒い画面の洗礼
「Gemini にコード書いてもらえば、コピペで終わるでしょ」
開発初日、僕はそう、たかを括っていた。
しかし、いざMacに向かうと、そこには「5つの壁」が立ちはだかった。
Xcode、Expo Go、VS Code、Apple Developer Program、Terminal…
当時の僕にとって、これらはすべて「意味不明な英単語」でしかなかった。
それぞれの違いすらわからない。
• VS Code: コードを書く場所らしい。(これはわかる)
• Terminal: 黒い画面。ハッカーみたいで怖い。(VS Codeの中にもあるけど、何が違うの?)
• Xcode: Macに入ってる重たいソフト。Expoを使うなら要らないんじゃないの?
• Expo Go: iPhoneに入れるアプリ? これで完成じゃないの?
• Apple Developer Program: なぜか年間99ドル(約1万5千円)も払わなきゃいけない謎の会員権。
「アプリを作るには、これ全部を使いこなさないといけないのか……?」
最初はパニックだった。VS Codeで修正したはずなのに、iPhone(Expo Go)の画面が変わらない。
「保存(Save)」を押していないだけだった。
Terminalにコマンドを打てと言われるが、「どっちのTerminal?」と迷う。
エラーが出ると「Xcodeのバージョンが古い」と怒られるが、「えっ、Expoで作ってるのにXcodeが関係あるの?」と混乱する。
まるで、「包丁もまな板もガスコンロも見たことがない人が、いきなりフランス料理のフルコースを作ろうとしている」 ようなものだ。
• VS Code は「まな板(調理場)」。
• Terminal は「ガスコンロ(火を入れる場所)」。
• Expo Go は「味見用の小皿」。
• Xcode は「出荷用のトラック」。
• Developer Program は「お店を開く営業許可証」。
毎日毎日、エラー画面と格闘し、調べまくるうちに、ようやくこの「台所の配置図」が頭に入ってきた。
それぞれの道具には役割があり、どれか一つ欠けてもアプリは動かない。
「なんだ、全部つながってたのか」
バラバラに見えていた5つの点が、線でつながった瞬間。
それが、僕が本当の意味で「開発者」としてのスタートラインに立った瞬間だったのかもしれません。
(・・・こんなペースで次章に続く)
