夢ならの話だがね
#なんのはなしですか
天気の良い清々しい昼間に私は海外の女性と世間話か何かで和気あいあいと話していた。
普通に新鮮な感覚でラフに話せる人だった。
感覚的には近所でエプロンを着た主婦が朝からゴミ袋を持ったまま談笑をしている感じ。
なんの他愛もない、なんの意味もない、平凡な漫画の世界のような感じで。
そんな談笑をしていると、向こうの方からノシノシとドシドシと歩いて向かってくる男性がいた。
充血しそうな勢いで目を見開き、鼻から蒸気が漏れ出すほどの荒い呼吸を繰り返す。
男性はなにかに憤りを感じているようだ。
私はそれに腹を立ててしまった。
なぜ怒っているのかわからないからこちらも怒った。
そのままの勢いで男性と取っ組み合いをした。
私より頭一つ分くらい大きい細めの男性。
ずっと無言を貫き通している。
なぜそうなったかを考えると相手の嫁もしくは彼女と多少仲良くしてしまった、嫉妬がことの発端のようだ。
嫉妬と言われましてもこちらはエプロンを着てゴミを持ったままのおば様感覚だ。
あることないことの噂話で盛り上がっているようなもの。
そしてやはり男性は頭ひとつ大きいだけあって顔に殴りかかっても届かず、私の力では押し倒したりも出来るような相手でもない。
相手は紳士を気取ってか煽りだったのか一切攻撃してこず、ヘラヘラしてやがる。
実に憎たらしい。
そこで私は言ってやったのだ。
「you're small heart」
お前の心はちいせぇとな
だがしかし、男性は急にキョトン顔。
充血も、鼻息も急に静か。
彼はバリバリ日本語も出来る人だったらしく、声をひっくり返らせてこう言ってきた。
「心小さいってsmall heartっていうの!?」
って喧嘩中なのに驚愕してた。
私は冷静になってしまい
「いや、全く知らん、むしろ教えてくれ」
ってお互い汗まみれ脳汁ドバドバだったのが一瞬で冷水に流されてしまった。
はぁーあ
意味が分からない夢だった
途中までヒートアップした状況だったのに
私の余計な一言が全てを台無しにし、邪魔をしたようだ
私の脳内は喧嘩をしたかったのかコメディをしたかったのか
自分でも思う、なんやsmall heart って
直訳しすぎだろ
バカなのがバレてしまう...
まぁそれは良いか
夢というものは所詮夢なのだ
何が言いたいかと言うと夢というものは今既に夢かもしれないし、夢じゃないのかもしれない
結局夢なのだ
今これを読んでいるあなた
寝ながらこれを読んでいるのかもしれないし
起きているのに無駄にこれを読んでいるのかもしれない
言ってやりなさい
you're small heartだね
ってさ
そうしたらこの夢から覚めるはず
夢ならの話だがね
