木組み
二つ以上の木材を組み合わせる接合方法は伝統構法住宅では先がノミのようになった木の繊維に食い込めせる和釘も使われますが、木材同士を加工して接合していきます。加工された接合部は抜けないように込み栓(こみせん)や楔(くさび)などで固定します。接合方法は、部材同士を90度の角度でつなぎ合わせることを仕口(しくち)や組手(くみて)と呼び、平行につなぎ合わせることを継手(つぎて)といいます。木材の加工自体を木組み(きぐみ)といいます。
接合のポイントは、
・形状が複雑であっても組み上げ後は単純に見えます。
・経年変化による木材の収縮や反りなどの変形を想定し、ホゾや目違いなど材同士が互いに拘束し合うようにします。
・相欠きなどをおこなって材同士に段差をつくり、材の断面欠損を極力少なくします。
・大きな荷重に対抗するために継ぎ肌面を密着させ隙間ができない加工、ほとんどは男木(おぎ)と女木(めぎ)に加工され接合されます。
・引っ張りや、曲げ、せん断に抵抗できるように材同士の引っかかりやアゴの目違い、込み栓、車知栓(しゃちせん)、ダボなどの補強のための補助部材が使われます。
仕口
仕口(しくち )は、方向の異なる2つ以上の部材をT字形、L字型や斜めに交差させて突起部分であるホゾとホゾ穴を造り接合することです。

代表的な仕口の種類

鴨居の真ん中にある吊束などに使われる寄せ蟻ホゾ。

出来上がりを見ると釘は見えないけどどうしているんだろう…と不思議に思うことも多いと思います。見えないところに手間をかけるのが長持ちする家づくりには必要なんでしょうね。
継手
部材同士の組み方で柱と柱、梁同士の長さ方向に結合することです。継手(つぎて)は凸状に加工された男木(おぎ)と、凹状にくぼんだ女木(めぎ)を組み合わせます。水平方向で材が上部にくる方を上木(うわぎ)といい、下にくる材は下木(したぎ)と呼びます。材同士の接合で高さが異なる材同士を接合する場合、上端か下端のどちらかを揃えますが、上を揃えることを上端揃え(うわばそろえ)、下端を揃えることを下端揃え(したばそろえ)と呼びます。

継手の種類は次回…
