『黄色-目に入る-』
ピンク色の餅を先に食べた。
後悔をかき消すかのように。
私の部屋よりあなたの部屋の方が居心地がいいの次に部屋を借りるときは南側と西側に窓がある部屋にしよう。そうして西日に照らされた室内で泣いたり笑ったりしたいの
夕立が吹き込んできても、窓際が濡れるだけだから大丈夫。そのまま放っておけばいい。あとでTシャツの裾で拭くだけ。
舌にまとわりつくミルクコーヒーと、ほこりの溶けた匂い、傘を差し歩く人々の映画をかたどった車窓の窓枠。これらののシンフォニーは素晴らしいものだった。レインコートの重なりとはためきが風のように肌を撫でた。
ホットドッグも10分前には胃袋に収まってしまい、胃の内容物の質量が心地よかった。
わずかな霧雨がバスをけむに巻いていた。バス眼前の目に見えない扉が開け、あのまま異空間に吸い込まれてしまいそう。
低気圧でも鼻が詰まっていれば頭が痛くならないという大発見の日、
つぅっ
反響を遺して、指先から夜の滴が零れ落ちた。
懐中電灯の光にくらくらして、思わず目を閉じたら、ケバケバしい万華鏡が瞬いていた。
