【女子ひとり旅】アーカンソー州。日本人にはあまり馴染みのない州で、温泉に浸かる!Hot Springs National Park。
アーカンソー州と聞いて、すぐに場所が思い浮かぶ日本人はあまり多くないのではないでしょうか。実は私もその一人でした。
アーカンソー州は、アメリカの南部に位置しています。東北地方くらいの広さなのに人口は東京都の5分の1ほどだそうです。

調べてみると、この州には意外な肩書きがいくつもありました。
まずは世界最大級の小売企業Walmartの本社があるということ。しかも本社があるのは人口約6万人の小さな街。日本で例えるなら、地方都市にイオンの本社があるようなものでしょうか?
それから、本物のダイヤモンドを掘って持ち帰れる州立公園、Crater of Diamonds State Parkがあるということ。入園料はかかりますが、なんだか夢のある公園です。
さらには「The Natural State(自然の州)」という愛称まで持っています。日本ではほとんど話題になりませんが、州内には深い森や湖、温泉地が点在し、ハイキングやアウトドア好きには有名な場所のようです。
そんなアーカンソー州には、もうひとつユニークな顔があります。それが今回訪れたHot Springs。
温泉街そのものが国立公園になっている、アメリカでも珍しい場所です。
「アメリカの温泉街ってどんなところなんだろう?」
そんな素朴な疑問から、今回のひとり旅が始まりました。
Hot Springs National Park。一味違う国立公園体験。
今回訪れたのは、アーカンソー州にあるHot Springs National Parkです。

アメリカの国立公園と聞くと、グランドキャニオンやヨセミテのような雄大な自然を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、Hot Springs National Parkは今まで訪れた国立公園の中でも少し変わった存在でした。
国立公園の中心には街があり、そのメインストリートには歴史ある浴場建築が立ち並んでいます。

この街の発展のきっかけとなったのが、その名の通り温泉です。地下深くに染み込んだ雨水が長い年月をかけて地中で温められ、摂氏60度前後の温泉となって地表へ湧き出しています。古くから先住民たちがこの地を訪れていたとされ、19世紀には湯治場として全米から人々が集まるようになりました。
大通りを歩いていると、面白い説明板を見つけました。

これによると、かつてHot Springsは多くのプロ野球選手が訪れる保養地だったそうです。当時の選手たちは温泉に入ることで体内の「不純物」を排出できると信じており、特にオフシーズンにはコンディションを整えるためにこの街を訪れていたのだとか。
説明板には少しユーモラスなことも書かれていました。選手たちは酒をたくさん飲む傾向があり、温泉療法によってその影響を「煮出せる」と考えていたそうです。
実際、現在も営業しているBuckstaff Bathhouseには多くの有名選手が訪れ、現在ビジターセンターとなっているFordyce Bathhouseには選手たちがトレーニングしたジムも残されています。

温泉街とプロ野球。一見すると結びつかない組み合わせですが、こうした歴史を知ると、Hot Springsが単なる観光地ではなく、アメリカのスポーツ文化の一部でもあったことが分かります。
実は、この地域は国立公園になる前から連邦政府によって保護されていました。1872年にイエローストーン国立公園が誕生するより前の1832年、温泉資源を守るために連邦政府がこの土地を保護区として指定しています。これはアメリカで初めて連邦政府が自然資源の保護を目的として確保した土地の一つとされています。その後、温泉保養地として発展を続け、1921年に正式にHot Springs National Parkとして国立公園に指定されました。
つまり、この場所は「壮大な自然を守るための国立公園」というよりも、「貴重な温泉資源と、その周囲に築かれた歴史ある温泉文化を守るための国立公園」と言った方がしっくりきます。温泉地の街並みと国立公園が一体となっている光景は、日本人にとってもどこか親しみを感じる一方で、アメリカではとても珍しい存在でした。
実際に温泉に入ることができる!
Hot Springsといえば、やはり温泉に入らないわけにはいきません。もはやこれが旅の最大の目的でもありました。
Hot Springs National Parkには、現在2つの入浴施設が営業しています。
1つは、Buckstaff Bathhouse。
もう1つは私が訪れたQuapaw Baths & Spaです。
どうしてQuapaw Baths & Spaを選んだのか忘れてしまったのですが、たしか私が行ったときはBuckstaff Bathhouseがクローズ中だったとか、選びやすい理由があったような気がします。
Quapaw Baths & Spaの外観はとても印象的で、どこかヨーロッパの古い公共浴場を思わせるような佇まい。ドーム屋根や装飾的なアーチが特徴的で、「温泉施設」というより歴史的建築物に足を踏み入れるような感覚でした。

私はオープンと同時の10時に行きました。この施設は予約ができないため基本的に先着順で入館となります。温泉内が混み過ぎないように、混雑時は入場制限等もするようでした。実際10時よりちょっと前に着いて街中をプラプラしていたのですが、10時になる頃には私以外にも数名が既に列をなしていました。これは朝イチに行くのが得策です。
また、必須の持ち物としては、
・水着
・ビーチサンダル
です。
タオルは無料で借りることができます。
今回の旅行はこの温泉に行くことが最大の目的だったのに、出張の後だったこともあり、なんと水着を持っていくのを忘れました・・・。そのため私は前日アウトレットに行き、どうにか水着を調達。笑 事なきを得ましたが、こちらの施設でも水着は売っているようでした。
Quapaw Baths & Spaで使われているのは、Hot Springs National Parkの地下から湧き出る本物の温泉。シリカ、カルシウム、マグネシウム、そのほか体によいとされるミネラル物質を多く含む泉質です。
館内には温度の異なる複数の浴槽があり、私が訪れたときは「ぬるめ」「あたたかめ」「熱め」のように分かれていました。
ただ、日本の温泉に慣れている身としては、一番熱い浴槽でも「ちょうどいいな」「少しぬるいかな」くらいの温度。逆に長時間ゆっくり浸かるにはちょうどよく、地元の人たちも会話を楽しみながらのんびり過ごしていました。
また、日本の温泉との大きな違いは男女混浴であること。水着着用が必須なので、温泉というよりはスパや温水プールに近い雰囲気です。日本人が思い描く温泉とはかなり違いますが、「アメリカ人が温泉文化を取り入れるとこうなるのか」と興味深く感じました。
温泉に浸かっていると、同じくひとり旅の男性から話しかけられました。彼は同い年くらいで、ロードトリップの最中だということでした。私の旅行と比べたら彼のロードトリップはそれはそれは壮大で、聞いているだけで私も行った気になってしまうくらいでした。笑 普段旅行をしているとこういう風に話すことはあまりないですが、温泉という雰囲気が開放的な気分にしてくれるのでしょうか?
ちなみに私は、自分へのご褒美も兼ねて、フェイシャルスパも予約しました!本来であれば事前に予約するのがよいかと思いますが、入り口でチケットを買うときに空きがあるか聞いてみたら、奇跡的にいい時間に空いていたので迷わず予約!これがかなりラグジュアリーで最強に癒されました。
日本の温泉街のような情緒はないものの、100年以上前から続く歴史ある浴場建築の中で、本物の温泉に浸かる体験はHot Springsならでは。アメリカの国立公園で温泉に入るという、なんとも不思議な時間を過ごすことができました!これはおススメの体験です。
ちなみに、このHot Springs周辺。大通りはとても栄えていて人も多いのですが、大通りを少し離れたところには、まるで日本の温泉街の廃墟か。。。?と思うような光景が広がっていました。以前は使用されていたんだろうなという宿泊施設やレストランが、すたれてしまっている光景。少し怖くて写真には残していないのですが、あの光景は今でも目に浮かびます。温泉街が廃墟化してしまうのは、万国共通なのでしょうか。
実際に飲むことができる!
そしてHot Springs National Parkでは、なんと、温泉水を汲んで飲むことができます!
場所はビジターセンター近くのこの辺り。

温泉水汲むって、どうなのかな・・・と思ったので、少し遠目で観察していたのですが、地元の方々が何組か、大きなポリタンクを持って水を汲んでいる姿を見かけました。これは汲むしかない、と思い、持っていた水筒に温泉水を入れて、持ち帰りました。飲んでみると、たしかにアメリカの普通の飲料水とは違い、すっと入ってくる感じというか。飲みやすい感じでした。これが無料で汲めるなら汲みに来るなあ、という納得の味。国立公園体験の一環としては、是非お勧めしたい簡単アクティビティです。
その他訪れたところまとめ!
その他、Hot Springs National Parkで訪れたところをまとめました!
Espresso Yourselfie
朝のコーヒー補給で訪れました!一応イートインスペースもありましたがかなり限られてはいました。いろいろなフレーバーラテがあるおしゃれなお店でした!
Bathhouse Row Emporium
お土産を調達すべく訪れました。温泉街ならではなのか?、ボディクリームやボディミスト等が豊富に揃っていました。ここで買ったボディクリーム・ミストがかなりいい香りで、お気に入りでした!
Fordyce Bathhouse Visitor Center And Museum
昔営業していた温泉施設が今はビジターセンター兼ミュージアムになっています。
ミュージアムが結構見応えがあって、この地域がどのように発展してきたか、温泉がこの地に及ぼした影響等を学ぶことができました。



Bubbalus
大通り沿いにある老舗のハンバーガー屋。レトロな雰囲気で、入ろうか入らまいか、お店の前を何度か行ったり来たりした後に意を決して入店!
メニューはいろいろあって悩んだのですが、確か食べやすさも兼ねてホットドッグとポテトを頼んだ気がします。頼んでから作ってくれるのでフレッシュさがよかったです。私は頼みませんでしたがいろんな方がシェークを頼んでいたので、そちらも有名なのかもしれません。
BATHHOUSE Soapery & Caldarium
大通り沿いにある石鹸屋さん。石鹸以外にも香水も多数売っていました!私はここで塗るタイプの香水を購入。ほのかな香りがいい感じでした。
Kollective Coffee & Tea
ホットドッグを食べた後は、散歩がてら大通りの端まで行ってみました。そちらで見つけたKollective Coffee&Tea。座席もたっぷり、コーヒーや食べ物系の種類もたっぷりあるカフェでした。
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