魂を言葉に乗せる方法
今日、93歳のお客さんのお家に仕事でお伺いしました。
そのお母さんは、若い時は看護師さん、退職後は尼さん。
さまざまな経歴や経験をされておられる方なのですが、
いつものように点検後に色々お話をしました。
その方は、いのちの現場を最前線を駆け抜けて来られた方で、
今でも医学の本を読んだり、気になった著者がいたら、
迷わずにお手紙を出して質問や、感謝を伝えておられます。
いつもおしゃれで、笑顔が素敵なお母さんなのですが、
去年、お家の中でガラス戸に向けて転んで、
大怪我をされ、今回聞く話では、
玄関先の階段で転んで、また怪我。
デイサービスを利用されていますが、
以前お聞きしている分には、週2回だったのに、
今回聞けば、週1回に減らされたそうです。
理由は、自分で足の爪を切れるからだそう。
何、その基準。
週1回になったが為に、
お母さんは筋力が衰えたらダメと、
少しでも家の近所を歩こうと、
外に出た際に、転んで怪我したんです。
これ、なんとかならないんですかね…
その分野の知識がないぼくは、怒りしかありません。
そのお母さんは、
ぼくみたいな若造にも、明日への活力をくれます。
きっと、そのお母さんがデイサービスなどにいたら、
その施設内でも、ご高齢な方々の元気につながると思うのです。
いるだけでみんな幸せになるんです。
ぼくは嘘でもいいから、切れないって言ったらいいやん!
と言ってしまいましたが、
お母さんは、
「それはズルになるからしないの」
と笑顔でぼくに言うのです。
また様々な感情にさらされながら、
次の現場もあるので、
後ろ髪を引かれる思いで、
「またお元気なお顔見にくるの楽しみにしてるね」
と別れを告げると、
「あなたとお話できてよかった。素敵な時間をありがとう」
と言われました。
素敵な時間をありがとう。
言われた時、ぼくは頭が白くなり、
なんだか泣きそうになりました。
貴重なお時間をいただいてる上に、
感謝したいのはぼくなんです。
ぼくが目指し続けている、
「かっこいい大人になる」とは、
お母さんのように素敵な年齢を重ねていき、
自分の話す言葉に、
まっすぐに、そして超自然体で、
魂を宿らせることなんだと感じました。
ぼくも、こんな言葉を自然に相手に渡せる大人になりたい。
未熟なぼくですが、
今、リアルでも画面越しでも、
つながってくれている全ての人へ。
「素敵な時間をありがとう」
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