床を拭きまくる無職
床掃除に目覚めたのは先月末だ。
拭きまくってたのは、主に私が根城にしている2階部分である。
それが母が入院したのをきっかけに、1階部分にまで進出した。
普段は母が仕切ってる空間なので、あまり好き勝手できる感じじゃないわけよ。でもずっとやりたかったの。
自分も分別がつく大人になり、分かっているのだ。母は掃除が苦手であると。でも母がいる間にあれこれやると無言の圧になりそうですし、だいぶ子供っぽい人なので拗ねる可能性がある。とてもめんどくさい。
しかしなんと入院した!と、徹底的に掃除中。
(あとまったく深刻な病気などではない。)
ひとまず床を拭きたくて、何はともあれ床を拭きたくて、なんでそんなに床を拭きたいのかというと、試したいことがあったのだ。
自分の部屋や、寝床にしているワンコの部屋を角に至るまで(家具を全て動かして)徹底的に拭き掃除して思った。
「気」って見えるんだ、と。
空間が清浄化する。これは私の勘違いなのだろうかと、ちょっと思った。
それをリビングにて試したかった。ウズウズです。
父が出かけてる間、物は動かさないで、徹底的に拭き掃除した。
水には少し塩を混ぜた。なんかいいらしいよ。効果が長持ちするんだって。そこからは地獄の雑巾がけである。もう必死。
ふだん掃除機はかけても、部屋の隅にあつまるホコリは取れないもので、こんもり溜まっている。四つん這いになり近くで見つめることで、この部屋の汚さを把握した。
部屋の角に至るまで拭き掃除をしていく時に、目には見えないが「ナニカ」を感じた。隅で息をひそめていたような気配だ。
それが雑巾がけによって、居場所を失った。追い出された。
どこかに移動したのか、霧散したのかもしれない。淀みが消えた感覚だけ残った。
気は目に見える。少なくとも感じ取れる。部屋が明るく感じる。
帰宅した父が「なんかキレイになってる。掃除した?」と言った。
床しか拭いていない。モノは一切動かしていないので、視覚的な変化はほとんどないはずだ。それでも空間の質は、はっきり変わる。
掃除で運が良くなるらしい。
でもなんとなく、これで開運☆というものよりは、流れを促すものなのではないかと思った。滞ったままでは、淀むから。定期的に流してやる。これも循環だ。わたしのテーマは循環活動。
溜まっていたナニカは、悪意や不幸の象徴ではなくて、放置された違和感や、見ないふりをしてきた気配の集合体だ。
言葉で考えても動かないが、手を動かして拭くと居場所がなくなる。
行為に運は宿るのだ。これも私の研究材料となっている。
だから雑巾を持って「ホコリはいねーかー」と家の中をうろつくことにする。掃除は義務でも修行でもない。気配を動かす、ちょっとした遊びだ。
そう捉えなおすと、気軽に雑巾もって部屋をうろつける気がした。
今回はくっそ大変だったけど、継続できるなら今後はラクだ。
