夫が出勤40分後に帰ってきた。
帰ってきてよかった。と思った。
数ヶ月前から表情が暗く、トイレに篭りがちだった。
調子がよくないことはわかっていた。
休める仕事ではない。という。
新卒から13年になる。
ベテランのようで、仕事内容は経験年数によって変わることはない。
担当制のため、穴を開けることができない。
体調不良でも、なんとか重い身体をひきづり、出勤する13年だった。
少し休めないか、と数週間前から提案していた。
自分が休むと誰かに迷惑がかかるという。
それはそうだけど。
これまで10年以上、あなたはフォローする側だった。
欠員が出たら、フォローし続けてきたことは知っている。
よく、宙にういた誰かの業務を引き受けていることも知っている。
要領がいいほうではない。
人当たりがいい方でもない。
上司にうまく頼ることもない。
周りからは少し厳しめの評価を向けられているかもしれない。
そんな厳しい目を向けられるなか、休んでしまったら
次に出勤する勇気はなかなかでない。
そういうプレッシャーもあり、無理をして出勤していたことは知っている。
「行かない」選択をして、家に帰ってきた。
おかえり。と言えた。
本当に、「帰って来れてよかった」がその時の感情の全てだった。
私は、自宅で家族の帰りを待っていたり、
必要な時には一緒に「家でのんびり」できる選択もできる働き方も少しずつ整えてきた。
下の子が小学生になった時、1ヶ月は問題なく笑顔で登校したけれど、突然登校できない朝がきた。
友達と一緒に出発することができなくなり、なんとか登校したと思ったら
5分で帰ってきてしまう。
自分自身もその経験がなく、理由がわからなった。
ただ、本人が心の安定を取り戻すまでの間、約2ヶ月間は毎朝正門まで登校付き添いが続いた。
自分の心の声に沿って実際に行動に移すことができる。
夫が仕事にいけなくなった時も、不思議と焦るような気持ちは湧いてこず、
この働き方ができて心から良かったと思った。
